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差別?選別? [ダイバシティと採用]

まず、「ダイバシティ?何それ?」ということで、Wikipediaによる定義から。

ダイバーシティ・マネジメント(Diversity Management)とは、個人や集団間に存在するさまざまな違い、すなわち「多様性」を競争優位の源泉として生かすために文化や制度、プログラムプラクティスなどの組織全体を変革しようとするマネジメントアプローチのこと。

んっ?やっぱり難しい。
しかし、ゴソゴソとネットで調べて簡単にまとめると、ダイバシティとは単純に企業の生存戦略の1つだと。

その戦略とは、「異なるバックグラウンドや属性を持った人達が集まった組織の方が、強く、優れたものになりますよ。科学的に証明されていますからね。なので、採用や人材管理をする人はこれを理解しておきましょうね。」ということ。

ダイバシティは女性活用だとか、差別を無くそうだとかいった人道的な意味合いものではなく、異なる強みを持つ人達を集め、混ぜ合わせて、強い組織を作り上げる、企業や組織にとってお得な作戦なのだと。

これを知ってから、monkeyは「自分と今のチームメンバーより秀でている何かを持っている人を採用しよう!」と決めました。
自分が得意な分野に関しては自分がカバーするので、別に同じことが出来る別の人を採用する必要はない。「この人は何が得意なのか?」「その得意とすることは現在のチームメンバーが持っていないものか?」を採用の判断基準にしています。

言ってみれば、桃太郎の猿、犬、キジみたいな感じ。確かに、色々な動物がいた方が役立つ。

実際の例として、スタートアップ(ベンチャー企業)では、多少雑な作りであっても、素早くシステムを作り上げてリリースすることが出来る人達をまず集めます。彼らは(意外と)長時間労働も苦ともせず、様々なサービスをハイスピードで作りあげます。

そして、会社の規模が大きくなり、ゆとりが出てきた頃、将来のための投資としてデータサイエンティストやアナリスト、テストエンジニアなどを雇い始めます。
エンジニアも同様、より高いレベルの数学の知識を持っている人、クラウドやコンテナ技術等、今後発展していくであろう技術に精通している人など、システムのリリースまでに時間はかかるけれど、レベルの高いシステムを構築するために必要とする人を雇い始めます。

国籍に関しては、mokeyの会社のエンジニアの国籍は半数はアメリカ、その他はインド、中国、台湾、ベトナム、ロシア、リトアニア、イタリア、そして日本です。過去にはイラン、メキシコ、香港等、様々な国籍の人材を採用していて、国際色豊かです。

性(性別)に関しても同様で、カリフォルニア州はアメリカの中でもとてもリベラルな州であり、特にここロスアンゼルスはハリウッドがあるエンターテイメント産業が発達している市であるためか、男性、女性のくくりだけではなく、同性愛者、両性愛者等、あらゆる性が混在。 

企業は、「パフォーマンスを発揮して結果を出していってくれる人に対価として給料を払う」というのが基本。

さて、採用はどうなのかというと。
monkeyの会社は、各チームのリーダーやマネージャーに採用の裁量は委ねられています。
例えば、採用権のあるアメリカ人が「外国人は何考えているのか分からないし、英語もめちゃくちゃで、面倒くさいからアメリカ人を採用する。」と思っている場合、それはそれでオッケー。
チームとして結果を出すことが上に立つ者の責任であるので、自分にとっての「良い人」を選ぶ権利が与えられています。

一般的によくあるケースは、「Javaの経験が5年あって、AWSやRDBを前の会社で使っていたので、入社後すぐにパフォーマンスを発揮できる人を採用する」といった現実的な採用。

しかし、1−2時間の面接で人の人生を左右するのだから、採用は本当に難しい。でも、自分なりの基準を持った後、決断がしやすくなりました。ダイバシティーお勧めです。