Distance: Cher mon petit-5

Cher mon petit-5

心が寂しいと
体があなたの名前を呼ぶ
どこにいても
息をするようにあなたのことを考える

心の震えが空気を震わす
あなたのものとへ届く頃
それは取るに足らない微細なものへとなっているでしょう

あなたは一瞬だけふり返る
だけどさして気に留めず
コックの整備を続ける
お茶を飲む
同僚達とバカ話で盛り上がる

でも私が一番好きなのは
深夜の船室で一人
読書にふけるあなたを想像すること

何故私はここに留まっているのでしょう
何故あなたについていかなかったのでしょう
それはつまり
あなたがいるだけで満足しているのでしょう

私自身は絶海の孤島のようなもの
どこへも行かず
誰も寄りつかない

打ち寄せる大波と灼熱の太陽とに
絶えず晒され続ける
磯の岩肌

時々カモメやヤドカリが気まぐれに立ち寄るだけ
普通の人なら
そんな人生耐えられないでしょう

あなたが見たかったもの
それは未踏の大地と
私の狂気

それを追い求めるために
あなたは夢中で離れていくでしょう

私はもうどこへも行かなし
目を逸らさない

OK, 全てを受け入れる準備はできている

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