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即興への衝動 : "poems&pottery" 展示日誌_3

2020年9月17日(木)〜19日まで(土)、京都のSocial Kitchenにて開催される、"poems&pottery"

私、moni (aoi)の詩と、ドイツ人陶芸家のTina Kentnerの陶芸作品のコラボレーション展の、展示日誌です。

展示に関する詳細はこちら⇨ About: Exhibition "poems&pottery"


さて、展示日誌1、2にて、大判の紙に手書きするのに苦戦している…バランスを見るのに短冊を沢山つくり、書体の大きさや行間をテストしている…と書きました。

この展示は日本と英語(一部フランス語)で行うのですが、英語の詩の準備に取り掛かっている時に、ふと、短いテキストを用紙上にコラージュのように散りばめていくのも面白いのでないか、思いました。

大きなフォーマットにも徐々になれ、短冊を作って規則正しく書くのに飽きてきたタイミングだったんでしょうね…
もともと、詩やテキストを書く際、特に都市の描写は、人の流れだったり、街並みだったり、飛び込んでくる色々な情報をコラージュみたいにして書いていたので、紙面でのイメージがふと湧いてきました。

もうそうなったら、用紙に直に即興で書く衝動を抑えられなくなり、練習用の大判紙を壁に貼って、早速書き始めました。

「カニキュールの熱狂 (英題:Heat Wave Fever)」という詩は、夏のパリが熱波(カニキュール)に襲われ、ただえさえバカンスシーズンで賑やかなのに、暑さでみんなおかしくなって、街中が祭りのようなテンションに浮かされている…という様子を書いたものです。

ちょうど、ネイティブからのチェックが返ってきたところで、書いているうちに、昨年夏のパリでの熱狂が蘇ってきて、一種の高揚感に浮かされながら書きました。

書き終わり、肩で息をしながら、遠くから眺めてみると…
方向性としては悪くないけど…
ただ書いただけでは大きな画面に正視に耐えるクオリティーにならないなあ、と実感。

書いたテキストを切り取り、置き方のバランスをみながらの調整…
大きな文字を書くのって体力がいるなあ…インクの減りもかなり早い。
でももともと、エディトリアルデザインも、英文フォントで構成されたデザインも大好きなので、「好きなことできてよかったね」などと思いながら、作業を進めていきました。(もちろん即興で書くのも大好き!)

好きなことから生まれるエネルギーってすごいなあ、と実感できた瞬間です。

↑方向性としてはこんな感じです^^

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