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推しが無い(間違って押しって書いてたので直しました)

みんな何かを推している

今日、まとめサイトを見ていたら、興味深いチャートが目に留まりました。


今、本当に推されている「人」「作品」が分かる 最旬“推し”新潮流 https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00960/00001/?n_cid=nbpnxr_twbn

 
 元の記事は上記リンクの日経クロストレンドの2024年2月2日の記事ですので、数か月前の「トレンド」ということになります。
(記事では、実際の調査は2023年12月16日 点や円として反映れているのは「推していると答えたファン人数」が5万人以上となったものが対象とのこと)

 縦軸が年代。上に行くほど高齢、下に行くほど若者。
そして左に行くほど男性が推していて、右に行くほど女性が推しているというのがわかるチャートになっていて、
円が大きければそれだけファンや支持者が多いということもわかるようになっています。

 こうしてみると、アイドル押しはほぼ女性のみに振り切れているのに対し、左に振り切れている「男性100%」の推し活は存在しない模様。
 
 思えば、私が若かりし頃、「おやじギャル」なる言葉が流行り、男性の趣味、趣向とされていたゾーンに女性が進出するのがトレンドになりましたので、きっとその辺から男性の聖域はなくなったのでしょう。

 

推しが無い

 しばしチャートを眺めていたのですが、ふと気が付きました。
「私には推しが無い」
・・・見事にないのです。
 さすがに円の大きいものは知ってはいますが、
ワンピも鬼滅も見たことがありませんし、韓流もKポップも全く興味が無いのです。

 しいていえば、「アマプラ」(男性62%40代前半)や「youtube」(男性56%30代後半)ですが、でもこれって推しっていうより推すためのツールですよね。

 「ゴジラシリーズ」(男性75%・40代後半)は、シンゴジラとマイナスワンは面白くて複数回見たけれどそれだけですし、
「プレバト」(なぜかほぼ中央の60over) は面白くて、特に俳句なんて「この先生すごいなー」って当時は感心しながら見てたけど、もう1年は全くテレビを見ていませんし、「ほぼテレビは見ていない」状態になってもう数年たつので、推しているとはとても言えないでしょう。

 さすがにひとつくらい何かあるはずだと思ってよくよく見ても本当にない。

 歌手はどうか。
もちろん「ファン」とか「推し」なんてなくて、カラオケに行けば歌う、ぐらいのレベルだけれども、とりあえず歌う歌手の分布が興味深い。

 「B'z」が女性58%の40代半ばぐらい、「ミスチル」が男性53%の40代前半で、キャリアから言ってももう少し高くない?と思うのですが、息が長く若い世代にも支持されているのでしょう。

 いっぽうで、「YOASOBI」が男性62%の40代前半、「Adoちゃん」が男性52%で40ちょうどぐらい。絶対もう少しボリュームゾーン若いよね?

 そして、ボカロP「はち」からメジャーになった「米津さん」は女性64%の30代なかば。まあ、ちょっと年齢層が高いかと思うけどちょうど本人(33歳)と同年代が推しているということでそんなものか。

 また、youtubeでピアノを弾きながら歌っていた少年から紅白まで出ちゃった「藤井風」さん、あれ、いない?そんなはずは・・・と思ってたら、
女性85%のなんと中心年代は40代後半・・・
 さすがにもうちょっと年齢層が低いのではと思うのですが、
私のように「若いのにすごいねぇ」で聞いたり歌ったりするおばさんが年齢層を引き上げまくっているのかもしれません。
年代的に「宝塚歌劇団」推しと同じくらいなのが興味深い。

 なお、一応カラオケで歌うかもというだけで、上にあげた誰もとくには推していない。
 ああ、本当に推しが無い。 

引き継がれるコンテンツ

 
 あと目に留まったのは「機動戦士ガンダム」(男性90%40代前半)。
40代前半なんて、ファーストガンダム放映時に生まれてもないだろう。
 私なんかは逆にファーストガンダムしか知りませんが、その後のシリーズで長きにわたり若い世代のファンをとりこんでいるのでしょう。
 
 同様に「ウルトラシリーズ」(ウルトラマンなど)が男性88%の30代後半、「仮面ライダー」が男性85%の30代前半は、子供と一緒に見てる感じ?
けっこうイケメン俳優を起用しているみたいで、お母さんの方が夢中なのかと思ってい たけれど、そうでもないらしい。お父さんがはまってる。

 ドラゴンボール、作者の鳥山明さんが突然お亡くなりになり日本中が驚きましたが、「ドラゴンボール」は男性88%の30代半ば。
ちょうど「サッカー」推しと被り、また近くにはまだ新しいコンテンツ「馬娘 プリティーダービー」があります。
 ドラゴンボール、ジャンプ初回掲載は1984年ですよ。推しの中心年齢層はまだ生まれていないのにも関わらずですよ。
 ドラゴンボールが男性88%なのはわかる。
もちろん圧倒的に有名なので「亀仙人」とか「フリーザ」とか知ってはいるけれど、なぜか女性は入っていけない感があります。
 下の記事の「ドラゴンボールはジムの最高のモチベーション」って、動画見たらみんな手が止まっとるやん。筋トレしなはれ。

もう日本だけでなく世界中の男性が夢中です。


 ポケモンも長いわ。1997年でしょ?
生まれた時からポケモンが居た世代が、もう子育てしててもおかしくないですから、また継承されていくのでしょう。

 その他にも、コナンやワンピ、鬼滅、呪術廻戦、SPY×FAMILY、葬送のフリーレン、薬屋のひとりごとなど、アニメが強いですが、男女比率にばらつきはあるものの新旧問わず30代半ばから40代半ばに支えられている。
 逆にこの年代が中心となるということは、幅広い年代から支持されているからこの辺りの平均年齢に落ち着いているのかもしれず、やっぱりすごいわ、アニメ。
 ひとつひとつの円もでかいですしね。

すべてのコンテンツは振り子

  信奉者を集めてエネルギーを奪うという意味ではすべてのコンテンツは「振り子」です。
 多くの推し活に励む人たちが、時間なりお金なりそしてエネルギーを「振り子」に奪われているわけですが、それにもかかわらず、みんな生き生きと楽しそうでうらやましい。
 九段下の駅を利用していた時は、ちょうど武道館へと移動する人たちでごった返すことがありましたが、みんな顔が輝いていて幸せそうでしたもの。

 何も「推し」がない私は、なんのときめきはないけれど、そういう意味では振り子に取られていることはなさそう。

 振り子も永遠ではなく信奉者がいなくなり揺れなくなるとエネルギーがもらえなくなり止まります。

 今回1番最高で60代の「プレバト」ですから、もう少し上の年代に行くと、特定の演歌歌手なり俳優なりが推されているのかもしれませんが、信奉者の高齢化に伴い消えていく振り子も多いでしょう。

 私が子供の頃は絶大な人気で各方面に圧倒的に力があった国民的な存在、「石原軍団」がなくなっちゃいましたからね。

 それを思うと、名前も変わっちゃって今後はどうかわかりませんが、どんどん若い女性ファンを獲得し続けているジャニーズはすごいわ。

 ・・・変な話ですが、
たとえば老人ホームとかでカラオケを楽しむ機会などがあったとしたら、
今はまだ歌われるのは演歌かもしれないけれど、あともうちょっとしたら、サザンとかユーミンとかになるのかしら。
 どっひゃー


推しの無い生活

 推しがあることでときめいたり、生活に張りが出たり、頑張る原動力になったり、いわゆる「同好の士」に出会えたり、
それでみなさん楽しく過ごしてるんだろうな。

 派遣の顔合わせなんかではそうはないけれど、
 正社員とかの面接だったら、「趣味は」とか「休みの日は何をして過ごしますか」とか「尊敬する人は」とか聞かれることもありますよね。
 「カラオケは楽しいよね」ぐらいで、見事に趣味らしい趣味もなく、尊敬する人も特に決まった人を挙げられない私です。

 面接で言える趣味か言えない趣味かは置いといて、みんな何かしらの振り子に夢中になってるんでしょうね。

 私は、本当に何も無いので、履歴書とか面接では「家でお菓子を作っています」とか適当なことを言ってたけれど、あんまり面接官はいい顔してくれませんでしたね。まあ、話も広がりませんもんね。
 それで仕事が決まらないということはなかったけれど、穿ってみれば、私は「お気に入りの振り子」がない奴ってことで。

 まあでも、なんで趣味とか聞くんでしょうね。

 長い年月追いかけ、お金をかけて応援し続ける熱量のある人たちを、半分うらやましく、半分「あんまり捧げ過ぎんなよぉ」と思う私。

 さて今日もyoutube見て、それから英語勉強しようかな。 


全文押し→推しに訂正しました✨

 


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