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退職金運用で失敗!退職金を貰い銀行に行くのは鴨が葱を背負って来るも同じ!

こんにちは!金融ブロガーの本郷マサシです。

香港、政治も経済も大変なことになっていますね‥(汗) 少し状況が見えてきたら関連の記事も書けたらと思いますが。今日のところは、退職金のお話をするこにしましょう!

早速ですが皆さん、老後の生活設計、考えてますか?
生保関連団体の調査結果では、「公的年金だけでは不十分」と感じている人は、全体の8割を超えているそうです。公的年金があてにならない中、退職金を運用して少しでも安定した老後生活の基盤を作りたいというサラリーマンの方は多いでしょう。

2016年には「老後2000万円不足問題」が提起され、人生100年時代に備えるための資金作りについて、さらに強く意識する方が増えたように思います。

近年の退職金支給額は最盛期と比べるとかなり減少傾向にあります。
とはいえ、それでも大卒者への退職金支給額は平均2400万円に達します。大手企業でそれなりの役職についていれば、4~5000万円といった事例もあるでしょう。それを5%の利回りで運用できれば、毎年200万円のプラスアルファ…と皮算用したいところ。

ところが、投資の世界はそれほど甘くありません。自分でいきなり株式投資を始めたり、金融機関の勧められるままに高額の金融商品を購入したりと、失敗のケースは後を絶たないのです

そこで今回は、自己流での投資がはらむリスクと、銀行や証券会社の王道の退職金運用プランで失敗した実例をご紹介します。

◆初心者がやらかしてしまう「高値づかみ」「ろうばい売り」◆
最近はコロナの影響なのか、外出自粛やテレワークで自由な時間が増えたこともあり、株価が値ごろな時期をねらって投資デビューするサラリーマンが増えているそう。ネット証券の口座登録も急増し、個人投資家による売買金額も増加傾向にあるようです。

初心者の方は特に、「はじめは少額資金から」が投資の基本です。最初は50万円から100万円、そして徐々に金額を積み上げていくのがセオリーといえるでしょう。

ところが、定年で退職金を手にすると気が大きくなってしまうのでしょうか。サラリーマン生活で、100万円の束を見る機会はそうそうありません。それが、2500万円(大卒事務職平均)もの大金を前に舞い上がってしまい、投資につぎ込んでしまうのです。

そして犯してしまう、「高値づかみ」「ろうばい売り」

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これは2016年の日経平均チャートです。この年はチャイナショックなどで軟調相場が続いていましたが、年末にはプラスに転じています。

慣れない投資家は売買のタイミングの見極めを間違いがち。例えば、年末の高いところで焦って買い(高値づかみ)、2月の安くなったところで慌てて売ってしまう(ろうばい売り)といった負の連鎖を起こしてしまうのです。

退職金を受け取り、さあ株の勉強をして自己投資しようと思っても、上手に運用し、成功するのは簡単ではないのです。

◆相談する相手を間違えない◆

自己流投資で失敗しないためにも適切な助言が欠かせないわけですが、相談相手だけは間違えないようにしなければなりません。

銀行や証券会社の担当者は、金融商品を「売るプロ」であって「運用するプロ」ではありません。担当者の人事考課は稼いだ「手数料」と「預かり資産残高」で決まってくるので、当然ですが手数料の高い商品を勧めてきます。油断してはいけないのです。

Aさんの失敗事例:退職金専用プラン
Aさんは、銀行の担当者が熱心に勧めるのと、年8%の預金金利に惹かれて当プランへの加入を決めました。ところが高金利なのは3か月間だけ、おまけに同額の投信を購入しなければいけません。

(銀行の退職金専用プランは預金と投資信託の抱き合わせプランが一般的)
Aさんが手にした金利:1000万円×8%×3月/12月=20万円
Aさんが支払った投信手数料:1000万円×3%=30万円

投資信託の成績は横ばいだったので、増やすどころか、差し引き10万円の損を被りました。

退職者特別プランは、高い金利で客を惹きつけ、割高な投信を売りつける商品で、決して良心的とはいえないのです。

Bさんの失敗事例:ファンドラップは全部お任せできるけれど…
ファンドラップは投資一任勘定といって、すべての運用を証券会社に任せる金融商品です。Bさんは全くの投資初心者。自分で運用する自信はないと、証券会社の担当者に勧められるがままファンドラップに加入しました。

担当者の話では「運用のプロが資産配分するので高いリターンが稼げる」とのことでしたが、実際は日経平均の上昇率をやや下回る程度で期待外れでした。おまけにファンドラップは手数料が高く、差し引くと手元にほとんど利益は残りませんでした。

ファンドラップはプロが運用してくれるとは言え、経済指標を相対的に上回れば合格とする「相対利益」の考えに基づき運用を行います。Bさんの例の様に、経済指標をやや上回る程度では手数料の方が高くなってしまうケースも珍しくありません。また逆に経済指標を下回った場合には、マイナスが出ているにも関わらず手数料を支払うことになります。

同じプロに任せるのであれば、僕は断然「絶対利益」を追求するヘッジファンドをお勧めしますね。

◆まとめ◆
もう一度繰り返しますが、ご自身が何の投資知識のないまま銀行や証券会社に退職金運用の相談に行くのは、鴨が葱を背負って行くのと同じです!
相談に行くにしても、まずは退職金運用にはどんなことに気を付けるべきなのか、どんな運用の選択肢があるのかなど、一通りの知識を習得して臨むのが良いでしょう!  

つづく。

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