マガジンのカバー画像

日本の公鋳貨幣

47
日本が発行した「貨幣」の解説や、流通していた「貨幣」の歴史などをまとめた記事です。1から順に時系列順に解説しています。
運営しているクリエイター

#包銀

日本の公鋳貨幣41『慶長豆板銀』

日本の公鋳貨幣41『慶長豆板銀』


端数調整に用いられた銀貨

関西地方を中心に、貨幣として流通した銀貨は、秤量貨幣(銀の重さによって価値が定められる貨幣)でした。そのため、取引の度に重さを図ったり、銀貨を切断して重量を調整していました。

ですが、常に商人が正確な重さに切断できるとは限りませんし、140gの銀塊と200gの銀塊しか持っていないときに、143gの支払いのためわざわざ3gだけ追加で削り出すのも大変です。

このような

もっとみる