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歩いて行ける図書館の価値

僕が毎日更新を始めた月に「おっ」と思ったnoteのアカウントのこと。

僕たち家族が暮らす稲城市にある図書館は、結構面白いことをやっていると思っていて、そのひとつがnote。このたび、noteを始めてから6か月が経ったということで、振り返り記事をアップされていました。

先日、読書の秋が終わってしまう・・という記事を書いた時に、スキをいただいて、とても嬉しかったこともあり、紹介させていただきました。

一年前、2回目の育休が始まり、図書館にも何度か行きました。インフルエンザの時期でもあり、そのほかの予防接種もまだ打っていなかったことから、外出そのものの回数はとても少なかったのですが、上の子を保育園に送ったあとに、図書館に寄ったりしていました。

稲城に引っ越してきて、図書館の充実ぶりに驚きました。広さとか、綺麗さとか、本の量とか、そういうものではなくて、インフラとしての図書館の設置の仕方が、とてもいいなぁと思ったのです。

人口が多い地域に、だいたい図書館があるのです。フロア自体は広くはないのですが、”近くにある”ことの意義を感じました。引越してきて、市役所のそばに住んでいたときには、市役所の隣にある文化センター(いわゆる市民館)の中に。

子が生まれて、市内で転居すると、地域の文化センターの中に図書館がありました。子と本を借りに行くと、選べないと悩み、読み始めたら時間が足りなくなるくらい、充実しています。

また、「子どもの読書を推進する取組」と堅苦しい建前がついた面白い取組として「読書通帳」というサービスが展開されています。借りた本を専用の通帳に記帳できるのです。僕が子どもの頃、図書館で借りた本を記録できたらいいのに・・と思っていたこともあり、このサービスはとても羨ましいです。

毎日更新を始めてすぐの頃、”歩いて行ける公園”が地域には必要だ、といったことを書きました。引越し先では、歩いて行ける公園を必ずチェックしてほしい、といったことも書きました。

図書館もまた、そんな存在としてあるべきという意見もあります。ただ、公園と図書館が同じものとして語られてしまうのは、少し違和感があって。目的なくただいていい、という点では共通しているのですが、環境としては本を読むときに必要とされる「静けさ」のようなものが、とても重要であり、公園との大きな違いです。

その「静けさ」の象徴として、図書館内で聞こえてくる”音”についても投稿しているのではないか、と思っています。静かであるからこそ、音が際立ってくるわけで。静かにしてほしい、というよりも、この音を聞いてほしい、という方が理に適っているように思うのです。

だから、歩いて行ける図書館は、とても魅力があるけれども、図書館を利用するときのマナーも、子と一緒に感じ取っていけたらと思うのです。

稲城市立図書館のnoteを読んでいて思うのは、結局のところ「中の人」という「人」の存在が、施設のありようを決めているのだということ。書き手が変わることで、内容や姿勢にゆらぎが生まれてしまうけれど、画一的な公共施設のイメージを変え、人の存在や気配を感じられる場としての温かさのようなものが垣間見えるのです。


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