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成功と幸せを考えた #書もつ

先週の木曜日に紹介した、ディズニーランドの裏側を描いた小説の、第二弾!

こうして書くと、第一弾と第二弾が続けて出版されているかのようですが、そうではなくて、16年もの年月を経て第二弾が書かれたのです。

第一弾である「ミッキーマウスの憂鬱」を読まれた方はもちろん、読んでいない方にもオススメです。僕はよくあるのですが、読み手がちょっと冷めちゃう”身内ネタ”みたいな描写が殆どない、親切設計の物語になっています。

毎週木曜日は、読んだ本のことを書いています。


ミッキーマウスの憂鬱ふたたび
松岡圭祐

主人公は・・カストーディアルキャストの女の子。カストーディアルは、「維持する」という意味ですが、東京ディズニーリゾートにおける役割は「掃除」。その主人公が、あるきっかけでディズニーのアンバサダーを目指す物語。

掃除・・あれ?・・ディズニーに、そんな物語ありませんでしたか?というか、主人公の名前をとって、女性が成長し変身し輝く物語を、一般的には「シンデレラ・ストーリー」と呼ぶわけで・・。そんな風に読み始めてみたら、意外な方向に転がり・・ぜひ、本編を読んでください。

前作にも、仕事が特徴的に描かれていましたが、今回もまた仕事と自らのこと、そして身近な家族との関わりが描かれていました。

作中に、何度も登場するミッキーマウスが印象的でした。いつでも、ミッキーであり続けることで、主人公の胸の内をより際立たせているような交流の様子があり、裏側だからこそ感じられる、人間らしさが滲み出ていました。

人との出会いで人生がどんな風に変わるのか、わからないけれどきっと楽しい。そんな希望が持てる読み終わりでした。とても月並みですが、仕事を通じて、目標をもつことの大切さ、夢を叶えることの難しさ、それらを主人公と一緒に感じられ、前作同様にハラハラしながら読むこととなりました。


この作品のことではありませんが、妻と「成功」について話し合ったことがあります(世間話の感じ。お互いに向き合って、語り合うとかじゃなくて)。何がその人にとっての成功なのか、それは他人が決めることではないよね、と考えるようになりました。

例えば、僕が考えるこのnoteでの「成功」は、毎日毎日更新できていることです。でも、人によってはフォロワー数が多いとか、スキの数が多いとか、価値は様々です。自分が考える「成功」のための努力は、他人が考える「成功」とは違うから、見ようによっては「間違っている」とか「何もしていない」ように見えるのかも知れないなぁと、考えてしまいました。

単純なシンデレラストーリーなのか、主人公は果たして「成功」を掴むことができたのか・・。ディズニーの裏側という意外性は、この物語にもスパイスというか、示唆的なものを含んでいるような印象でした。

自分の仕事や、自分のやるべきことを、見つめ直すことができる、そんな”インパーク”体験でした。ディズニーが好きな方も、そうでない方も、楽しめる作品だと思います。


ディズニーはいつ行っても綺麗。それは、作中に登場したキャストの方々によって維持されているのだと、改めて知るのでした。そんな思いを共有したかのようなサムネイル、infocusさんありがとうございます!


前作の紹介をしています


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