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脱サラ2年、起業1年を経て

またまた久々のnoteの更新になりました、もなきです。
(noteは久々ですがTwitterはコツコツ継続中。フォロワー数は気付けば2,100人を超えました。感謝)

タイトルにも書いたように、サラリーマン生活を終えてから2年。
自分の会社を登記してからは1年が経ちました。早い。
ちょうどよいタイミングなので、2年間を振り返ってみたいと思います。

【想定する読者層】※下に行くほど対象人数は減る予想w
・起業しようかどうするか考えている人
・フリーランスから法人成りするか考えている人
・Twitterとかでもなきを見ている人
・最近もなき何やってんだろと思っていた友人知人

◆人事フリーランス期(2017年4月~)

前職のエムスリーキャリアの最終出社が2017年4月中旬。幸いなことに有休消化が6月中旬まであったので、最終出社の翌日からは、貪るように色んな人と会いまくってました。過去の同僚、昔のお客さん、仕事で関わってまた会いたいと思った取引先の人、yentaなどでマッチングした人等と、積極的に情報交換をしていました。この時期に、交通費とランチ代・カフェ代と引き替えに得たモノは、お仕事の契約などではなく、逆説的ですが「こういう人にはなりたくないな」という人物価値観の形成でした。具体的に挙げると
・相手の話に否定から入る人
・マウンティングを取ってくる人
・人脈の広さを自慢する人
・儲け優先が過ぎて顧客志向がない人
・家庭を顧みず働き過ぎな人
・カタカナ用語使いまくる人 etc..
「こういう人になりたい」というロールモデルは何かをきっかけに形成されても、「こういう人になりたくない」パターンは、集中的に多ジャンルの人と会うことでより具体的に形成されると思っています。この時にそのヒントをくれた人たちには本当に感謝しています。(誤解なきように言うと、勿論この時期にも素晴らしい出会いは沢山ありましたよ)

また、リクルートキャリア時代の同僚の野口くん・上林くん達が創業していた株式会社juice upに居候のような形でいさせてもらえたのも幸運でした。オフィス使ってよいのは勿論のこと、人材紹介の事業を一緒に拡大させていったり、「後任さん」というストーリー発信の採用メディアを立ち上げたり。これまでの会社では当たり前だった「仕組みが整っていること」が、スタートアップだと当たり前じゃなく、自分たちで何とかして創っていかなくてはいけないという学び。こんなサービスは創りたくない、こんな会社は応援したくないという「したくない」の価値観を共通して持てる人と働けることの大事さ。貴重な経験を沢山しました。juice upとは、最初はちょっとの腰掛け程度で居候のつもりが、気付いたら1年半くらいいちゃったのは、ここの場が居心地がよ過ぎたからです。笑

あとは、人事フリーランスとして「採用のお手伝い」をするクライアントは徐々に増えてきました。幸い、自分からは1回も営業をかけることなく、全て人脈経由か紹介のみで。友人・知人に恵まれすぎです。RPOとか採用コンサルとかではなく「採用のお手伝い」と表現したのは理由があって。僕はその会社に介在して、何かのアウトソースを受けるとか、コンサルをするとかいう「距離を感じる関わり方」はしたくないと考えているからです。勿論結果的にピンポイントの業務を自分が主担当でやることはあっても、あくまでその会社の採用チームの1員として、やるべきことや改善すべき事を提起して、必要に応じて自分がやったり、ヘルプを求められたら何でも手伝える仲間的な関わり方でありたいなと。なので、結果的には「自分のこれまでの経験だけだと手に負えないこと」も沢山振られましたし、その仕事を取りにもいきました。そこからはひたすら勉強です。本も読むし、人にも聞くし、WEBでも調べまくるし。ちゃんと自分がいることの価値を感じ続けてもらうためには、勉強して、成長していかないと無理なのです。誰だ「フリーランスは知識の切り売りになりがちだから成長しないよ」なんて言ったのは。そんなことないぞマジで。まあ人によるかもだけど。

◆起業し立て期(2018年6月~)

そんな感じで、徐々にフリーランスとしても売上が立つようになってきたので、2018年6月に法人成りしました。それがRasisat株式会社です。ラシサトと読みます。「t」も発音してね。末尾を「to」にしなかったのは「sato」で締めると佐藤さんみたいだからだよ。よく「何でフリーランスから法人成りしたの?」と聞かれて、それなりに格好いい回答も持ち合わせてはいますが、本音を言うと「お金を使いすぎないようにする」というのが主な理由です。何じゃそりゃ?って思われるかもですが、結構マジです。フリーランスって、仕事の報酬が個人の銀行口座に入ってきて、それは税金引かれる前なのでなんとなく「お金持ってる錯覚」に陥っちゃうことがあるんですよ。僕はそんなに浪費家じゃないんですが、とはいえ飲みに行った時に奢っちゃったりとか、衝動的にちょっといいものを買っちゃったりとかしちゃうんですね。なので、ちゃんと「役員報酬」という形で「決まった金額」が振り込まれ、そこの中からお金を使う生活にしよう、と。売上と経費と利益の感覚をちゃんと持とう、と。アホみたいですが、きっかけはこんな感じです。世の中の起業家の皆さまは、とてもとても壮大な起業理由を語っていらっしゃるのをよく目にしますが、実は僕みたいなとても個人的な理由で起業して、後付けで格好いい言葉を肉付けしている人は結構いるんじゃないかと思っています。自分は違うよって方、素晴らしいです。ご立派です(←褒めてる)

とはいえ、会社を登記してから半年間は、フリーランス時代の仕事もあったので、会社としての売上はゼロ。ほぼ休眠会社でした。徐々に、フリーランス時の仕事に区切りを付け、法人契約に切り替えたり、新しい仕事の話を法人として受けたりしたのは2018年11月頃から。まあ正直、これまで人事フリーランスとして受けていた仕事を法人として受けるに変えただけなので、そんなに変わらないんですけどね。ちゃんと営業資料っぽいモノ作ったりとか、社印を捺印してみたり、コワーキングスペース契約して名刺も作ってみたりとか、それくらいの違い。

そうだ、一つ自分の中では大きなトピックとして、2018年8月から、Twitterを実名・顔出し・社名出しでやるようになりました。これは、自分の中では本当にやってよかったと思います。これまでの経歴とかはほぼ関係無しに、何者でもない「今の自分」の発信に価値を感じてもらえるかどうかの一つの指標になります。僕は、採用やキャリアや起業について感じていること、考えていることを定期的に発信するようにしました。そうすると、不思議と近しい価値観の人とはTwitterを通じてコミュニケーションが生まれるわけで、そこで出会えた縁を通じて、仕事に繋がったり、色んなヒントを得られたりすることになりました。
「起業し立ての頃は何をすべき?」の問いに対しては、秒速で「Twitter」と答えるようにしている今日この頃です。

◆起業後の最近まで(2018年11月~)

法人として仕事を受けるようになって、改めて大事にしたいなと思ったことは「お金がよい仕事」よりも「好きな人とできる仕事」を取る方を選びたいということです。まだ1人の会社だから言えるきれい事なのかも知れませんが、今後も「一緒に仕事をしたくないと思った人との仕事」はしないスタンスを貫きたいと思います。

というのも、人事フリーランス期を含めて、何度かありました。この人とは一緒に働きたくないと思ってしまう仕事が。もちろん、お金をもらっているわけだし、その苦行(!?)を含めの報酬として享受するべきなのかもしれません。でも、それだと毎日ハッピーに生きている自分の生活スタイルが崩されますし、仕事全体のパフォーマンスが本当に落ちるのです。会社員時代は、それこそクレーム顧客と言われるようなケースでも会社として対応しなければいけないことはありました。でも、今はあえてそのような顧客を選ぶ必要はないので、関わらないようにする。自分が本気で応援したいと思えて、そこにいる人も魅力を感じられる会社と、仕事をするようにしています。

あとは、この頃から「動画」への着目が飛躍度的に高まりました。
下記のブログでも書きました件です。

HR×動画の可能性を感じているのは勿論のこと、リアルでの対話を通じて生み出される言葉やストーリーに、とてもその会社や人の本質が現れてくると思っています。これを早く形にしたい。令和開始のタイミングでひっそりとYouTubeも始めて、最近忙しくて投稿止めちゃっている状態ですが、少し編集スタイルやテイストを変えて、再仕込み中です。この動画事業は、ちゃんと形にしていこうと必死に勉強中です。

◆超最近(2019年6月~)

6月に、ようやく会社で人材紹介の免許も取れました。下記のツイートでも書いたのですが、こちらはご相談を受ける求職者人数は限定的にやりたいなと思っています。人数をクルクル回してマッチングするのことには、人が介在する価値がどんどん薄れていきますので。
クライアント企業は、幸いなことに、毎日生きていると素敵な会社や人と出会う機会が多いため、今後も自然発生的に増やしていきたいと思います。

あ、そんな宣言をしちゃった会社ホームページはこちら。前職の同僚で、WEB勉強中の友人にお願いして、二人で四苦八苦しながら作りました。まだまだ改善していくかとは思いますが、とりあえずサイトがあるって嬉しいよね。

◆今日はどんな一日だった?

最後に。

我が家では定期的にホームステイの子が来ていまして(累計3人、来月から4人目が来ます)、先日までスペイン人留学生(18歳、大学1年)のマティちゃんが家に来ていました。

マティちゃんは、夕食の時にきまって僕にこう聞きました。

「今日はどんな一日だった?」と(←もちろん英語ね)
僕は
「今日も素晴らしい1日だったよ。なぜなら、好きな人と一緒に、好きな仕事で関われて、この時間に帰って、こうやって家族みんなでご飯を食べられているからね」
と答えていました。

多少の浮き沈みはあれど、この質問を聞かれたら、最近は毎日この回答ができる、と思います。

今後、例えば社員ができたり、サービスをリリースしたり、クレームを受けたり、資金難に陥ったり、色んな出来事は絶対起こると思うのですが、どんな状況になっても「楽しむ」ことを大事にしたいと思います。

「今日も素晴らしい一日だった」
って、いつも言いたいですからね。

長文お付き合いありがとうございました。

サポート金を元手にその方とランチに行きたいです(都内のみ)つまり、500円が1,000円のランチに化けます。