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何歳まで働く?いつまでも働きたい母の教え

働けるうちは何歳になっても働いた方がいい!

そう断言した母は現在70歳になり、現役のケアマネージャー(ケアマネ)として働いています。

さらに69歳からチャレンジした大学での講師業を、ケアマネの仕事の合間にこなしている。

平日4〜5日勤務、9時〜17時の間で約6〜7時間労働、土日祝日休み。
雇用形態は契約社員。
給与は、フルタイムで営業職をしているわたしと同じくらい。

正直、30代のわたしよりも労働条件がいい。

母の仕事スタイルは、わたしの仕事感に大きく影響を与えています。

いつまでも働いていたい母の考え

なんでそんなに働けるの?

と聞いたら、

70歳になると仕事を減らされるから、空いた時間に新しい仕事ができるんだと言う。

母にとっては働かなきゃいけないのではなく、働きたいなのです。

働きたい理由は、いつまでも若くいられるから。

働くことをやめてしまうと、社会や人との関わりがなくなり、頼られることがなくなり、自分で稼いだお金がなくなる。

母は、それらがなくなることに対して老いを感じるのだそうです。

母の見た目は70歳と聞くと驚く人が多いほど、10歳は若く見えます。

たぶん若く見えるのは、声のハリや表情の豊かさ。

働いて稼いでいる自信が声や表情を変え、新しいことへの好奇心を掻き立てているのだと思います。

いつまでも人から関心を持ってもらいたい、ありがとうと言ってもらいたい、自分の行動による反応(報酬)を得たい。

母が「いつまでも働き続けた方がいい」というのは、そんな欲求を持ち続けることが、生き生きとした生活が続いていくコツだから。

定年退職の概念は度外視する

会社員という働き方は、会社側から社会人終了の時期を定められています。

けど、自分の人生。
仕事を終えるタイミングくらいは自分で決めたい。

母は60歳まで正社員として勤務していましたが、定年を迎え契約社員に切り替わりました。

契約社員は1年単位で契約するのですが、毎年「あと1年は働ける」と言いながら10年働き続けています。

さらに69歳で複業に乗り出したので、正社員のころよりも守備範囲は広い。

30代〜40代中盤まで専業主婦をしていた母にとっては、今が働き盛りと思わせるくらい仕事が絶えません。

いつかは仕事から離れる日がくるかもしれませんが、それは誰かが決めた年齢ではなく、自分の意思で決断したいなと思わせる姿です。

会社員にこだわらず、ひとつの仕事に依存せず

いつまでも若々しく、元気に楽しんでいる生き方をしたい

会社員一本で働き続けることにこだわっていてはダメだなと、母の生き方を見てわたしもそう思うようになりました。

70歳で仕事が絶えず、新しいことにチャレンジしている母の働き方は邪道。

学歴は高卒
20代は東京で腰かけOL
30歳の時の出産を機に退職し、専業主婦に
40代、子供の教育費稼ぎのためにスーパーなどでパートをはじめる
収入を上げるためにヘルパー2級を取得し介護の世界へ
50代、介護福祉士取得→ケアマネ取得
69歳、福祉系大学にて講師業開始

4大を卒業し、正社員として16年間勤め上げているわたしより、はるかに振り幅のある仕事人生。

母はもともと仕事に対して強い思いなんてなく、子育てを楽しめる素敵な専業主婦でした。

だけど子育てがひと段落した時、人生を豊かにするために仕事をすることが適していたようです。

ただし、目的なく普通にお金稼ぎをしていただけでは今の仕事にたどり着けていないんだろうなとも思います。

何歳になっても、どんな環境にあったとしても、やりたいことへの追求と、できる限りのチャレンジしてきた母を、わたしは見てきました。

会社員だからこそ得られるものは多いから、続けたいと思えるうちは会社員でいようと思います。

でも、会社員でいることにこだわらず、様々な働き方ができるんだということは念頭に置いておきたい。

そして「自分ができる仕事はこれしかない」というように、今の仕事に依存してはいけない。

いつだって、わたしにできることは多種多様にある。

働くことは生きがい
70歳になったとき、ワクワクした表情で働いているおばあちゃんになりたいなと思う。

そんなロールモデルとなってくれた母を心から尊敬しています。

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