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ミニシアターとドクター・ペッパー

残暑厳しい日曜の午後。

下北沢の本屋B&Bに行くので、ついでにミニシアターの下北沢トリウッドに行くことにした。

事前に上映中の作品を確認して、世界観が一番好みだった『COCOLORS』に決めて向かう。

1時間前にシアターに到着。とてもわかりにくい場所にある。

そういう場所は好みだ。


「2時半のを、1枚。」

なんと読むかわからなかったので、時間を指定して伝えた。
ココロズか、コカラーズか。

『コカラスですね。』

受付の女性は言った。読めないな、と思った。

チケットを受け取る。整理番号は1番。
座席指定は電話でしかできないようだ。

上映まで1時間あるが、ビーチサンダルで両足の靴擦れをおこし、できればもうあまり歩きたくない。

待合スペースで待つことにした。

狭く、窮屈な空間。

破れた箇所をガムテで直した椅子。

そういうものは好みだ。

20年以上続くミニシアター。地域に愛されてきた感じのする空間だ。


自販機で飲み物を買う。

ドクター・ペッパーが売っていた。迷うこと無く購入。

この擦れた感じの空間と、ドクペの味、パッケージの色は最高に相性がいい。

いいチョイスしているな、と思った。


・・・


時間になってシアターに入ると、とても小さなスクリーンに驚く。

小さな会議室で使うようなサイズだ。

座席数は47。電車の座席のような密着度で、前後は段にはなっていない。

前の人の頭で見えなくなるのでは、と心配に思ったが、上映が始まると、スクリーンの下3分の1は使われなかった。


作品は、好みの世界観だった。廃墟好きにはちょうどいい。

死んだ街、地下シェルター、灰の降り積もる、色のない世界。

どうやって命をつないでいる? 動植物の気配がない。

ヘルメットをかぶって生活する人たち。ずっと表情が見えない。

どんな顔だろうか、想像力が終始働く。

ヘルメットや衣装がそれぞれの個性を出していて、表情意外でその人の特徴を表すのは面白いと思った。

3Dのクオリティと、たまにある手書き感がとてもいい感じにマッチしていた。

今から何百年も未来の舞台設定だろう。

なんとなく舞台は少女終末旅行に似ていると感じた。


上映終了後、生ぬるくなった残りをぐっと飲み干す。

炭酸が抜けて、甘ったるさが増していた。





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組織からニュースを掘り起こし、伝わる言葉に翻訳して、世の中に広める仕事(=PR)をしています。PRのことだったり、毎日ふと思ったことだったり。ブランディング・マーケティングも。デザイン勉強中です。
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