マガジンのカバー画像

ままれぼ web magazine

11
ままれぼ出版局が発信するウェブマガジンです。
運営しているクリエイター

#福島

証言②きのこを食べたら、尿からセシウムが出た、健康不安もついてまわりますよ。

原告団団長 菅野秀一さん(79)南相馬市原町区高倉行政区在住
取材日;2019年1月19日 

 菅野さんは、南相馬・避難20ミリシーベルト撤回訴訟の原告団長だ。原告のみなさんは、菅野団長の指揮のもと、提訴前から週に一度、放射線の勉強会を続けてこられた。長年、市議会議員や区長を務めてこられた人望の厚い菅野さんだからこそ、原告のみなさんをまとめることができたのだろう。 このページに、原告の小澤洋一さ

もっとみる
子ども脱被ばく裁判第21回公判傍聴記

子ども脱被ばく裁判第21回公判傍聴記

 10月1日、「子ども脱被ばく裁判第21回公判」を傍聴。いよいよ証人喚問が始まった。

 この日、原告側の証人に立ったのは、3名。放射能測定を長年続けている河野益近さん。原爆の被ばく者250人の主治医であり、現在は、福島の子どもたちの健康診断などを行なっている医師の郷地秀夫さん。そして、原告で元・原発作業員の今野寿美雄さんだ。

 この裁判では、原告らが住む福島県内の自治体に対して、「子どもたちが

もっとみる
福島と沖縄、そして、ひめゆり

福島と沖縄、そして、ひめゆり

 福島で原発事故が起きるまで、私は、沖縄のことを深く考えたことはありませんでした。
沖縄戦があったこと、基地をずっと押しつけられてきたこと、それが深い差別のうえに立っていること……。
そんなことを、たいして考えずに生きていたなんて、本当にバカだったなと思います。

 原発事故が起きたあと、〝福島〟と〝沖縄〟が比較されるようになり、福島を取材するなかで、少しずつ沖縄の歴史とも向き合ってきた、という感

もっとみる