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それってあなたに得あるの?

 お客様と話をする中でたまに言われます。

 「教えてもらってありがたいけど、それやってもらって得あるの?」

 例えば、既にご契約いただいている方から再度ライフプラン作成の依頼だったり、つみたてNISAでのファンドの話だったり、ふるさと納税や電力会社の話(今度詳しく書きます)、法人であれば助成金の情報提供などで言われることが多いです。

 直接仕事に関係しないことも情報として入れていたり、勉強しています。

 得(利益)あるの?と聞いて頂けます。
 そこまで気を遣ってもらっていること、めちゃくちゃ嬉しいです!「得になることじゃなければ、そんなに時間を割かなくてもいいよ」と言ってもらうことさえもあったりします。

 すぐに直接的に目に見える報酬として返ってくるものとは限りません。

そもそも「得」って何なのかってことを考えてみたい

 損や得の話になると、目先の金銭の話にフォーカスされがちです。Twitterで保険不要論を唱える方が挙げているのは、こっちの損得ですね。

 僕は、損得はもっと広い範囲で捉えた方が幸せになるんじゃないかと思っています。

 例えば上記にあげたようなことを言ってもらえるケースは、僕にとって間違いなく得です。
 綺麗事のようですが、目の前の人が、自分と関わることで少しでも良くなってくれたり、新しい発見や知識にワクワクしてくれたら、それってすごく嬉しいです。その感情はすでに得、って言ってもいいと思っています。
 それで信頼してもらって、仕事を依頼されたら、それはより喜ばしいことです。

 保険で言えば、自分が健康であればお金は損かもしれませんが、相互扶助の仕組みに加担できていることや、何かあった時に責任を果たせることの満足感を喜びと感じられれば得です。

 捉え方、解釈の仕方次第です。どっちの損得が幸せに生きられるかを自分なりに吟味するだけです。

 また、ちょっとスピリチュアルな話になってしまいますが、直接的な金銭面でのはなくても、僕が社会に対していい行動が出来ていたとしたら、回りまわって、いつか娘や孫やその子孫が得をすると信じています。
 金銭的なものかもしれないし、社会が良くなっていることかもしれない。

 そう考えるきっかけになったのは、池波正太郎氏の男の作法のこちらの文章を読んでから。池波正太郎さんは、タクシーに乗ると必ず100円多く渡すそうです。

今度、タクシーに乗ったときにだね、やってごらんなさい。運転手が、お客さんが百円くれたとなれば、たとえ百円でもうれしくなって、
「どうも済みません、ありがとうございます……」
とこう言いますよ。
そうすればその人がその日一日、ある程度気持ちよく運転出来るんだよ。
それで、おおげさかも知れないけど、交通事故防止にもなるんだよ。
少なくとも、次に乗るお客のためになっているわけだ。
みんながこういうふうにして行けばだね、一人がたとえ百円であっても、世の中にもたらすものは積みかさなって大変なものになるわけだよ。どんどん循環してひろがって行くんだからね

 その循環が自分が生きている間に自分のところに来なくても「きっといつか大切な人を助けてくれる」と信じられるようになりました。

 根底には、相手の善意を信じる心があると思いました。僕は、善意を信じてしまいます。(たまに騙されますが、それもまた一興)
 
 もちろん、生きているうちに、それも早いタイミングで返ってきたら嬉しいのは言うまでもありませんが、それだけじゃないと思っています。

 善意が回ることを信じています。それで損をしたり軽んじられることもなくはないですが、あまり気にしなくなりました。もしそんな関わりだった時には、二度目をなくせばいいだけです。

 損得をもっと長い時間軸や広い範囲で捉えられると、幸せに生きられると思っているので、(死なない程度に)気長に、貢献していきます。

 まずは喜んでもらうことが、僕の得です!

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