大人になってからでも楽器はできる。独学でピアノを10年続けた「継続のコツ」。
独学でピアノを始めて早10年、ここ3年はついにレッスンにも通い始め、このくらいは弾けるようになりました。
趣味にしては、自分でも長く続いたと思います。
完全な音楽初心者から始めたので、楽譜の読み方から、弾くときの姿勢、教わるまでずっと勘違いしていた体の使い方など…。
小さい頃から習っていた人なら「考えなくてもできること」にいちいち悩み、初心者独学だからこその失敗や気づきを、これまでブログに蓄積してきました。
しかし一番難しかったのは、「ピアノを続けること」でした。
このnoteに書いたのは、ピアノ自体の知識ではなく、
ピアノを独学で「続ける」ための気づき
がメインです。
ピアノという楽器で何か曲を弾くためには、自分の弾きたい曲が弾ける程度には上達しなくてはなりません。
「下手でもいいからあの曲が弾きたい!」と私はピアノを始めましたが、完全素人から「下手だけど弾ける」になるためには、そこまで上達しなくてはなりません。
大人になってから新しい技能を習得するということ、それにはどう足掻いても練習が必要です。
嫌ですね。
しかし厄介なことに、趣味で独学だと「いつでもやめられる」んです。
つまり、サボろうと思えばいくらでもサボれてしまう。
そんな状態で、どうやって練習を継続するのか?
どうすれば趣味のピアノを楽しく上達しながら継続できるのか?
そこを重視して書いた記事です。
この note は、これまでブログに書いてきたことに加筆、修正して、
「これからピアノを始めてみたい!」
「本当に大人になってからでもピアノはできるの?」
「ピアノを始めてみたいけど、実際やってみた人どんな感じなの?」
「ピアノを独学で始めてみたはいいけど、いまいちやる気が続かない…」
なんて方向けの読み物としてまとめたものです。
全部で23000文字くらいの記事ですが、前半の約半分を無料公開しています。
ここだけでも役に立つと思うので、まずは読んでみてください。
音楽経験ゼロの私が2週間でピアノで1曲弾けるようになった、たった1つの『気づき』
小さい頃から、ずっとピアノが弾いてみたかった。
気づいたら、大人になっていました。
心残りでした。悔しかった。
ピアノの曲を聞く度に、ピアノの演奏を見る度に、自分がそれを弾いている姿を想像して楽しんでいることに、気づいてしまうんです。
そして思います。
ああ、自分にもあんな風に、ピアノが弾けたら!!
「ピアノがやりたい」と、ついに親に言い出せないまま大人になって、それでも諦めきれなかった私は、一大決心をして、独学でピアノを始めることにしました。
もう9年になります。
ピアノは小さい頃から習わないと、本当にできないのだろうか?
いいえ。
そもそも、もう小さい頃に戻ることはできない。
考えるべきはこうです。
今から始めて弾けるようになるためには、どうすればいいんだろう?
働く社会人の私たちには、あまり時間がありません。
子どもの頃、夕暮れまではあんなに長かったのに、大人になった今では、一日はあっという間。
子どものころあんなに長く、持て余していた時間は、働く大人になってしまった私たちには、もうありません。
何も考えず延々と遊んでいられるほどの時間も、悲しいかな飲み込みの早さも、私たちにはもうないのです。
ですから、考えます。
どうすれば効率よく、短時間でピアノを弾けるようになるか。
大事なのは考えることです。学ぶことです。
そうやって密度を上げるのが、大人が何か新しいことを習得するための、ひとつの方法ではないでしょうか。
私が独学でピアノを始めてから、最初の1曲弾けるようになるまでにかかった期間は、2週間です。
簡単な曲ではありますが、ちゃんと両手で、ずっと弾いてみたかった憧れの歌を、最後まで弾けるようになりました。
下手くそで、他人に聞かせられるようなものではありませんでしたが、それでも、
『自分の手で大好きなあの曲が弾けている』という事実は、何物にも代え難い喜びでした。長年の願いが叶ったのですから。
それまで音楽経験といえば小中学校の合唱やリコーダーくらいしかなかった私ですが、実はピアノの練習を始める前に、
「ピアノの弾き方って、もしかして、これだけなんじゃないか?」
という、あるアイデアがありました。
それは体の使い方に関するものでしたが、所詮は実際に弾いたことのない自分のアイデアですから、どこか間違いがあってもおかしくはないな、まあ弾いてみて確かめてみよう、くらいに考えていました。
大正解でした。
その『気づき』があったおかげで、私は自分でも信じられないほどの早さで、
ピアノが弾けるようになりました。
ピアノをやってみたかったけれど、思い切って始めてみたいけれど、習いに行く時間もお金もないし・・・やってみても、できないかもしれないし・・・と迷っている方。
この『気づき』を頭に入れた状態で始めてみてください。きっと違います。
私の気づき、それは、
「ピアノを弾く時の手の動きは、右手で押すか、左手で押すか、両手で押すか、の3パターンしかない」
というものです。
言われてみれば、大したことないことですよね。
『ピアノを弾く』ということは、例えば次のような動きの連続に分解できます。
『左手で、ある鍵盤を1回押す』
→『右手で、ある鍵盤を2回押す』
→『両手で、いくつかの鍵盤を同時に押す』
→『左手は押しっぱなしのまま、右手でもう2回鍵盤を押す』
→・・・
こういう視点で、それぞれの手の動きに落とし込んで、ひとつひとつの手の動きを覚えていったのです。
はっきり言って、いざ聞いてみると、「なんだ、そんなことか」「いやそんなこと当たり前でしょ」となるような事柄です。大したことではありません。
それでも、あなたがこれからピアノを弾く上で、役に立たないことは決してない考え方だと思います。
これはいうなれば、どんな簡単な曲でも、難しい曲でも役に立つ、「この曲は体のどんな動きの組み合わせか、と考える」という発想です。
要は、噛み砕くのです。
難しいことを、簡単な、自分でも理解できることの組み合わせに、噛み砕く。
自分にできることの組み合わせ、できることの連続に、落とし込む。
そうやって攻略したのです。
ちなみに、私がピアノで初めて弾いた曲は、『ひぐらしのなく頃に』の『you』でした。
ピアノでどうしても弾きたい曲があった私は、思い切って丸暗記することにした。
私はピアノが弾けるようになりたかったものの、始めたのが遅かったのもあって、そんなに簡単には上達しないだろう、というセルフイメージがありました。独学だし。
なので、ピアノでどんな曲でも弾けるようなるかはわからないけど、とりあえず1曲でもいい、どうしても弾きたいあの曲だけは弾けるようにしたいと思いました。
しかし楽譜もまったく読めなかった私。
思い切って、『1曲の手の動きを全て覚える』ことにしました。
大変そうに見えますが、やってみると意外にも、いちいち楽譜を読むより圧倒的に早く曲が弾けるようになりました。
ピアノを始めたばかりの段階だと、実はこれは当たり前のことでした。
なにせ楽譜が読めないんですから、「えーっと、ここがドだから、上がレで、ミ、ファ、・・・そっか、この音はラだ!」なんて覚えたての楽譜の読み方を思い出しながら読んで、鍵盤の位置を確認して一音一音鳴らしていては、めちゃめちゃ遅い。
テンポは遅く、バラバラ。曲になっていない。
自分でも我慢ならなかったです。
私は頭の中で流れる、あの歌の通りの早さで弾きたかった。
なので恥を捨て、最初に楽譜にドレミを全部カタカナで書きました。
初めて弾いた曲は、一度カタカナでドレミを楽譜に書いちゃって、あとはもう、押さえる鍵盤の場所だけ見た目で覚えました。
これとこれを押したら、次は右に1つ空けてこの鍵盤!みたいな。
それらの鍵盤をどの指で押さえるのが一番弾きやすいのかいろいろなパターンを試して、一番弾やすかった手の動きをひたすら反復して覚えました。
なので、最初に覚えるときに見たら、もう楽譜は見ませんでした。
いつの間にか覚え違いのまま弾いていることもあるので、たまに楽譜のドレミ通りに押さえて確認して仕上げていきました。
本当は楽譜にいろいろと表現のメモや書き込みをしていくものなので、(「この音はやわらかく・・・」とか、「ここで跳ねる!」とか)
私が行っていたことは、あくまでも「ただその曲の音を鳴らすこと」ができるようになるために特化した方法です。
音楽経験ゼロ、でもピアノであの曲を弾いてみたい!けどピアノ教室に通うのはなんかハードル高い気がするし、ちょっと弾ければいいや・・・という方には多少役に立ちますが、それ以上を求める方には遠回りになるかもしれません。
電子ピアノは「下手でも上手に聞こえる」。
私は今まで、ほとんどの期間、電子ピアノで練習してきました。
しかし最近ピアノを習い始めて、グランドピアノで先生の前で弾くようになって、すぐに気づいたことがあります。
それは、『電子ピアノは下手でも上手に聞こえる』ということ。
グランドピアノ、音を出すのがたいへん難しいです。
綺麗に鳴らすためには、かなり訓練が要ると感じました。
その代わり、出せる『良い音』は、青天井で美しい。
最近の電子ピアノはかなりグランドピアノに近いところまでタッチを反映していて、いろんな音を出せるようになってきています。
しかし『タッチ次第で汚くなる』というところは、わたしの持っている電子ピアノではあまり再現されていません。
つまり鍵盤の触り方に気を遣わなくても、雑な弾き方をしても、割と綺麗に聞こえちゃいます。
『ピアノの経験のない人でも、綺麗な音が出せる』というのは、電子ピアノの長所であり、短所でもあるところですね。
この特徴のおかげで、私はかなりいい気分で趣味のピアノを満喫できていましたし、今も不満はありません。
どの程度のレベルを目指しているかによりますが、最終的にグランドピアノでの演奏を想定しているなら、はじめからグランドピアノか、せめてアップライトピアノを買って練習するのが一番いいのでしょう。そりゃあそうなのですが。
ですが消音機能や値段の関係で、電子ピアノで始めようかな、という人も多いと思います。私もそうでした。いきなり何十万もポンと出せませんからね・・・。
電子ピアノには圧倒的なメリットがあって、それは「始めやすい」という点です。
安くて、夜でも実家でもヘッドホンすればできる。
「ピアノを今この瞬間に始められる」という点で、やりたいのになかなか始められない、という状況から脱してさっさと始められる、これが電子ピアノの圧倒的なメリットです。
しかし最初はどれを買っていいかわからないと思うので、巻末におまけとして「・電子ピアノの選び方:買うときに大事にしたい3つのこと。」を書きました。参考にしてみてください。
楽器を上達するために、いちばん大切なこと。
ピアノに限らず、すべての楽器に言えることだと思います。もしくはきっと、スポーツにも。
前提として、“楽器を趣味でやっている”、“練習時間の短い方”向けです。
毎日6時間くらい練習するプロの方にとっては、はなからわかりきったことを書きます。
ピアノやコントラバス、チェロ など、8年くらいいろんな楽器をやってきて、今のところ思う『上達する上でいちばん大切なこと』は、『毎日弾くこと』です。
他にもいろいろ大事なことはありますが、どうしてこれが“いちばん”大事かというと、時間のロスを防げて最も効率的に上手くなれるからです。
楽器というのは、『何もしないと下手になって、取り戻すのに時間がかかるもの』です。
楽器の上達は、
練習する
→上手くなる
→時間が空く
→下手になる
→練習する
→下手になった分を取り戻す
→さらに練習する
→やっと前回より上手くなる
→・・・
という流れの繰り返しです。
趣味でやる方が、短時間の練習で上達 “し続ける” ためには、この『下手になった分を取り戻す時間』というのが、たいへんなロスになります。
たとえば3日ぶりに楽器を弾くと、下手になった分を取り戻すのに、5分や10分では足りません。
30分。1時間。どのくらいでしょうか。
それが毎日弾くと、下手になった分を取り戻すのに、5分や10分で済むのです。やってみてください。すぐにわかります。
わたしは『1日に最低でも5分は楽器を触る』というのを心がけています。
そうすると、少なくとも現状維持はなされるので、いざじっくり練習できた日には、成長を期待できます。
趣味でやるにしても、上達するために練習量は大正義です。
しかしそこは趣味。なるべく短時間で効率よく上達したいですよね。
そのために、『短時間でもいいから毎日』というところがポイントになってくるわけです。
週に1回、何時間も一気にやろうとすると、できた日はいいのですが、長時間の時間拘束を想像してそもそも弾くのが億劫になり、結果的に何週間もピアノを触っていない、という事態になりがちです。
そういった緊急事態を防ぐ意味でも、短時間・毎日を心がけましょう。
1日5分。まずはやってみてください。きっとすぐにわかりますよ。
よく『独学なのにそんなにピアノ弾けてすごいね』と言われるのですが、そういわれると、心の中でこう返します。
「あなたも10年間、ほぼ毎日ピアノを弾けば、このくらいすぐに弾けるようになりますよ」と。
「元気な時間」を長くする。
ピアノを趣味で始めたくても、例えば仕事で疲れて帰って来て、食事をつくり、洗い物をし、洗濯を済ませ、掃除をし、他に一体何ができるというのでしょうか?
そこからは、少しの楽しみをするのに精一杯。
さらに何かをするには、「がんばらないと」できません。
あんなにやりたかったことのはずなのに!
「あー今日もやりたいことがあったのにできなかった…。」と落ち込んでしまうのも、自分にとっていいことありません。
では、どうすればできるのか?
答えはシンプル。『元気な時間を長くすればいい』。
疲れてるのに無理してやるより、よく食べてぐっすり眠ってからの方が元気いっぱいできるだなんてこと、誰だって知ってるじゃありませんか。
もしあの『元気な時間』が仕事の後、家に帰ってからも続けば、なんでもできる気がしません???
元気な状態をつくっているのは、気の持ちようではなく、体です。
「やりたいこといっぱいあるのにやる気出ないよ~」なんて言ってる方、それはやる気じゃなくて体力がないんです。気合入れるより栄養入れよ。
というわけで、やりたいことを好き放題、最高のパフォーマンスを保ってやるために、体力をつけることにしました。
先に言っておくと、この「外からのアプローチ」は、自己啓発本なんかより確実に、問答無用で、しかも“この先ずっと”、効きます。
体力=高パフォーマンスを保てる時間
何かに取り組むには、それだけで体力がいります。
しかし、やる気がどうとか、めんどくささに打ち勝つとか、そういったこと以前の問題で、「そもそも元気いっぱいならめんどくさいと思わない」ことに注目し、「元気いっぱいの時間を長くする」ことにしました。
何かに取り組むと、疲労しますよね。
なので、『疲労するまでにかかる時間(=パフォーマンスを保てる時間)が長い』=『体力がある』と考えて、対策を考えます。
具体的には、栄養、運動、睡眠を整えます。
聞きかじりの知識じゃなくて、一回自分で何冊か本でも読んでみるのが一番いいのですが、私が今までに調べて実践し、実際効果があったオススメのものを中心にまとめておきました。
この話題はかなり長くなるので、別のnoteで無料公開しています。↓
情報の密度は保証します。
時間のある時にお読みください。
記録をつける。
ピアノに限らず、何かを続けたいなら、「記録をつける」のが単純にして非常に強力です。
誰かに褒められたり、励まされたりすると継続しやすいものですが、独学でピアノをやっていると、誰かが褒めてくれるわけではありません。
そこで「自分はここまでできた!いいぞ!」というのを文字として残しておくと、読み返すたびに褒められた感じになります。
また、社会人として働きながら短時間しか趣味の時間を取れない日々で、「ほんの少しだけど成長している!」「とりあえず下手になるのは防げた!」など、前向きな気持ちで日々の積み重ねを捉えることができます。
コツは「些細なことを書く」です。今日は書くことが何もない、ではなく、めちゃくちゃハードルを下げて、具体的に見つけて書く。
「できるようになったこと」「やったこと」を、楽譜や日記、手帳など、何でもいいので書き残してください。本当は手書きが一番効くんですが、ツイッターやブログでもいいです。
例:
「1/23 15分ピアノを練習した!
「1/24 54小節目の最初のドを上手く響かせるタッチがわかったかもしれない」
こんな感じです。
小さいことでも具体的に数字で書くと、やった感じになるのでオススメです。
継続するには、大したことができてなくても「やった感」を出すのが大事です。
独学の素人なのに変に求道的になりすぎると無駄にへこんでしまい、そもそも弾けなくなってしまいます。本末転倒。
「続けてさえいればある程度までいく」を大いに利用しましょう。
「所詮ある程度なんだよな…」と落ち込むのはある程度まで弾けるようになってからです。
このnoteは「ある程度」に至るための記事です。
独学と教室のメリット・デメリット。
7年ほど独学でピアノを弾いたあと、弾きたい曲があまりにも難しかったため、時間を買う意味でレッスンに3年ほど通いました。
レッスンに通う前の予想では、「独学でも10年くらいあれば弾けそうなこの難曲、レッスンに通えば3年くらいで弾けるのでは?」という感じだったのですが、実際にそうなりました。
目標達成のためには、期限を具体的な年数・日付で設定するのが一番ですね。
さて、この通り独学・教室の両方を経験したため、それぞれのメリット・デメリットを挙げていきます。
今からピアノを始めたい方、独学か教室で習うかを決める参考にしてみてください。
〜独学のメリット〜
・発表会がないので、期限や人前で弾くプレッシャーに追われない。
・好きな曲を好きなペースで弾ける。
・やりたくないことはやらなくていい。
・人と話すのが苦手でも、本や動画から学べばいい。
・レッスンを受けるよりお金がかからない。
〜独学のデメリット〜
・定期的な発表会という締め切りがないので、工夫しないと停滞しがち(「追い込まれないとできない」という人には向いてないかも)。
・人前で弾く機会がほとんどないので、人前で弾くときの緊張感に慣れない。
・ 指を鍛える練習曲もサボろうと思えばサボれるので、弾きたい曲に技術が追いつかなかったり、弾けるようになるまでに時間がかかる。
・わからないことがあったりして行き詰っても、質問できる人がいない。
・弾くことを自力で習慣化するのが、人によっては大変(習うと、レッスンの前日や当日くらいは必ず弾くので、程度は低いが強制的に習慣化できる)。
・姿勢や体の使い方など、いい演奏をする上で不利になる根本的な勘違いをしていても、自分ではなかなか気づけない。
〜教室のメリット〜
・グランドピアノに触れる(家に教えに来てもらう場合は、そうとは限らない)
・定期的に先生の前で弾くので、「やらなくちゃ」という気になる
・好きな曲を弾ける(先生次第?)
・発表会という本番があるので、「この曲を弾けるようになりたい!」だけではなく、「この曲を発表会までに弾けるようになるぞ!」という風に目標に明確な期限がつくので、やる気を出しやすい。
・先生の前で毎回弾き、発表会で不特定多数の前で弾くことで、人前で弾く緊張感に慣れることができる。
・わからないこと、できないことを質問できる
・実演して教えてもらえる
・自分では気づきづらいことを、指摘してもらえる(姿勢が違う、無意識に強く出してしまっている音、弾きづらい運指を選択してしまっている、など
・つらいときやなかなか上達しないときに励ましてもらえるかもしれない(先生次第)。
・やる気を引き出してくれるかもしれない(先生次第)。
・褒めてもらえるのは気分がいい。頑張っちゃう。(先生次第)
・独学と比べて、大幅な時間の短縮になる。(私はハノンやバイエルのような運指の定番を覚えつつ指を鍛える基礎練をサボってきたので、音符の多い曲は「弾きやすい運指」がわからず、弾きづらい運指で強引に弾こうとしてしまっていて、結果時間がかかっていた)
・演奏会やホールで弾ける機会などの情報を教えてもらえる。
〜教室のデメリット〜
・先生との相性がある(性格、教え方、得意なジャンル)
・お金がかかる(月5000円くらいが相場)。
・「レッスンあるしやらなくちゃ」という感覚で弾くと、自分でやりたかったことのはずなのに、「やらされてる感」が出て、楽しくない(私は)。
・人前で弾きたくなくても、発表会などはある(断れるかもしれない)。
・人前で弾くことで「自分の下手なところ」がモロに出て指摘されるので、「自分はなんて下手なんだ…」という気持ちと毎回向き合うことになり、つらい(そこを認識して改めることで、効率よくうまくなっていけるからメリットでもあるけど、つらさが勝つ人もいるかもしれない)。
思いつくままに列挙しましたが、こんな感じです。
人それぞれだとは思いますが、私は「早く確実に」うまくなりたかったので、最終的に教室に行き始めて正解でした。独学でずっと感じていた疑問なんかも解消できたし、自分にとって、とても有益でした。
何かを習得しようと思うとすぐ「学校」「教室」とイメージしがちですが、自力でやってみて研究しても、できないわけではありません。時間効率は悪いかもしれませんが、私は独学の間も楽しかったです。
何かを学ぶための手段は、本、ネット、人に教わる、など、いろいろあります。それぞれのやり方に「他の方法と比べて優れている点」はあるので、自分に合ったやり方でやるのが一番いいと思います。
自分に合うかどうかは、試すのが早いかと。
一度ピアノの体験レッスンに行ってみるか、ピアノの教本を買ってみて(独学を始める)、どちらもやってみて、合う方にするだとか。
試す前にじっくり検討したいという方は、上記のメリット・デメリットを参考していただければ、と思います。
「やる気がなくてもやってみる」と、なぜかやる気が湧いてくる。
よくある続かない理由が、「なかなかやる気が出なくて…」というもの。
でもこれ、前提が間違っていると思うんです。
「やる気があるからやる」ではなく、「やればやる気が出る」なんです。
やる気がなくても、ただ、やればいい。
ピアノを始めて10年、ほぼ毎日ピアノを弾いてきた私ももとが、「続ける」コツを伝授します!( 」´0`)」
やる気がないと意味がない?
身の入らない練習、集中力の切れた練習。
一見無意味に見えるこれらにも、ふたつのメリットがあります。
・下手になった分を取り戻すことができる。
・やっているうちにやる気が出る。
家事をするときを思い出してください。
例えば、洗いもの。
やる前はめんどくさくて、シンクに食器がどんどん溜まっていくけれど、一度やり始めたら案外平気でできてしまったこと、ありませんか。
例えば、掃除。
普段からこまめにやるのがいいとはわかっていてもめんどくさくて、でもいざ一度やり始めたら、徹底的にやらないと気が済まないタイプなんだよね、という方。そうです。私です。
実はこれらは、性格がどーのという話ではなく、「やり始めれば、やる気が出る」というひとつの真実を表しています。ピアノもそう。
要するに、「まずやってみてから、もっとやるかを決めればいい」。
心配事があるとか、ピアノが手につかないほど頭から離れないことがあるとかで、どうしても集中できないのなら、「5分だけやるぞ」と弾き始めて、ほんとに無理なら5分で切り上げましょう。
もっとも、「5分だけやるぞ」と思って弾き始めても、気の済むまでに気づいたら15分くらいは弾いてしまうのですが。
始めたもの勝ち!
やる気がないとき、どうやってやり始める?
そうは言っても、行動は起こし始めがいちばんエネルギーがいるものです。
どうしたらピアノの前に座り、弾き始めることができるのか。
ほとんど毎日ピアノを弾く私が実際にやっている、3つのコツを紹介しますね。
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