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人間の一生のあいだにほんのわずかでも清い空気の中のやすらぎを求めないものがいるだろうか?

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KID FRESINO rose tour 8/28(月) Zepp KT Yokohama

先週に引き続きフレシノのライブに行った。 2週連続でライブ行くの人生で初めてだ。 前回は長谷川白紙とのライブだったけど今回はフレシノのワンマンツアー。 と言っても…

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1年前
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長谷川白紙 × KID FRESINO 8月21日(月)/Zepp Shinjuku

新宿に着いたのは17時を過ぎた頃だった。 地下鉄の階段を上って外へ出ると蒸し暑い空気が肌にまとわりついた。 ゴーゴーカレーでチキンカツカレーの中盛りを(ガーフィール…

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1年前
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『シン・仮面ライダー』シンゴジより好き

小さい頃「クウガ」とか「アギト」見てた気がするけどほぼ記憶ないので、人生で仮面ライダーのTVシリーズを通して観たことない。 仮面ライダーに対して思い入れも興味も一…

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1年前
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『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』はガンギマり映画だった。(ネタバレ有り)

話題作だったので見た。昨年から存在は知っていて興味はあったけど微妙に日本公開が遅くて、こういう公開のズレって英語圏のムーブメントに乗り遅れてしまっている感じがす…

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1年前
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『四年生』木尾士目

就活と恋愛と島明夫(しまあきお)と相馬芳乃(そうまよしの)。恋人同士。彼らは大学4年生という季節を迎えた──。親・友人・将来・ふたりの関係……。考えても考えても…

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4年前
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『パンティストッキングのような空の下』うめざわしゅん

「唯一者たち」は絶対読んだ方がいいこのマンガがすごい! 2017〈オトコ編〉第4位にランクイン! 不世出の天才、うめざわしゅん。 2001年~2015年にわたる傑作読み切りを9編…

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4年前
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『世界の終わりの魔法使い』西島大介

セカイ系×ファンタジー科学が滅んだ時代の魔法の村。何故か魔法が使えない少年は、ひとりの不思議な少女と出会い「世界の終わり」と闘うことに――。読めばゼッタイ勇気が…

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4年前
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『俺は沢口靖子のことを何も知らない』石川実

圧倒的な才能を感じた https://daysneo.com/sp/works/3b68203b05f5fd18d99a1188dc176e40.html 『連ちゃんパパ』に引き続いて、web漫画の紹介。昨年の年末くらいにめちゃく…

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4年前
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『連ちゃんパパ』ありま猛

道徳の教科書に載せるべき妻が家出、そして残った借金!!息子と二人で妻を探して日本中を探し歩く。借金取りと3人の歪なトリオの放浪記!! 連ちゃんパパ【合冊版】(1) (ヤン…

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4年前
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『普通の人でいいのに!』冬野梅子

「おもしろい仕事」という幻想【モーニング月例賞2020年5月期】奨励賞受賞作 https://comic-days.com/episode/13933686331667252531 話題になっているWEB漫画。面白かっ…

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4年前
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『フリージア』松本次郎

ILLでいる秘訣知ってる復讐が合法化されセックス&バイオレンスが充満した世界を描く、松本次郎の最高傑作、愛蔵版にて復刻!! フリージア愛蔵版 1 (1) (ビームコミックス…

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4年前
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『ホワイトアルバム』安達哲

安達哲の初連載「かったりーよなァこれから懲役3年だぜ」 同じ学校で偶然出合った高校生達が織りなすそれぞれの物語──安達哲鮮烈のデビュー作。 ホワイトアルバム (週刊…

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4年前
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『バナナブレッドのプディング』大島弓子

少女漫画版「ライ麦畑でつかまえて」「きょうはあしたの前日だから、だからこわくてしかたがない・・・」少し変わった女子高生三浦衣良。両親はそんな彼女を持て余していた…

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4年前
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『子供はわかってあげない』田島列島

読んでてホッとする作風水泳×書道×アニオタ×新興宗教×超能力×父探し×夏休み=青春(?)。モーニング誌上で思わぬ超大好評を博した甘酸っぱすぎる新感覚ボーイミーツガー…

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4年前
3

『天使なんかじゃない』矢沢あい

傑作すぎる冴島翠は新設の聖学園に通う元気な女の子。第一期生徒会の副会長になったが、会長はなんと気になっていた須藤晃に。生徒会の初仕事が学園祭に決まり楽しい毎日を…

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4年前
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『6番目の世界』福島聡

最後の話の完成度がすごい無軌道な日常、綻びゆく世界。叙情派が描く6つの世界は悲しみに満ちた喪失のリアリティー。無くした現実(セカイ)が此処に。絶後の読切集、ファ…

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4年前
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KID FRESINO rose tour 8/28(月)  Zepp KT Yokohama

KID FRESINO rose tour 8/28(月) Zepp KT Yokohama

先週に引き続きフレシノのライブに行った。
2週連続でライブ行くの人生で初めてだ。
前回は長谷川白紙とのライブだったけど今回はフレシノのワンマンツアー。

と言っても客演が多かったのでちょっとしたフェスという感じだった。

前回はスタンディングでかなり近かったけどZepp KT Yokohamaは2階席で座って見た。ずっと座りっぱなしで落ちついて鑑賞できました。

1曲目は発表したての「rose」

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長谷川白紙 × KID FRESINO 8月21日(月)/Zepp Shinjuku

長谷川白紙 × KID FRESINO 8月21日(月)/Zepp Shinjuku

新宿に着いたのは17時を過ぎた頃だった。
地下鉄の階段を上って外へ出ると蒸し暑い空気が肌にまとわりついた。
ゴーゴーカレーでチキンカツカレーの中盛りを(ガーフィールドがラザニアを喰らうがごとく)食べてからZepp Shinjukuへと向かう。

去年に行ったKID FRESINOのワンマンが人生で初めてのラッパーのライブ、そして初めての1人ライブ鑑賞だったけど、とても良かったので、もっと早くhip

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『シン・仮面ライダー』シンゴジより好き

『シン・仮面ライダー』シンゴジより好き

小さい頃「クウガ」とか「アギト」見てた気がするけどほぼ記憶ないので、人生で仮面ライダーのTVシリーズを通して観たことない。

仮面ライダーに対して思い入れも興味も一切持ってない人間が一本の劇映画として『シン・仮面ライダー』を観たが、めちゃくちゃ面白かった

Twitterに流れてくる公開から初発の感想群の評判あまり芳しくなかったので、「おいおい大丈夫かしら」とハードルが限りなく低い状態で観たので

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『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』はガンギマり映画だった。(ネタバレ有り)

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』はガンギマり映画だった。(ネタバレ有り)

話題作だったので見た。昨年から存在は知っていて興味はあったけど微妙に日本公開が遅くて、こういう公開のズレって英語圏のムーブメントに乗り遅れてしまっている感じがするけど、アジア系俳優の「マルチバース&カンフー映画」ってゴリゴリのジャンル映画(そして、かなりカルト映画寄り)が、逆に「アカデミー賞最有力で大本命」みたいな看板背負って大々的に日本公開されるという不思議。

観ている最中はとにかく画面と物語

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『四年生』木尾士目

就活と恋愛と島明夫(しまあきお)と相馬芳乃(そうまよしの)。恋人同士。彼らは大学4年生という季節を迎えた──。親・友人・将来・ふたりの関係……。考えても考えても、結論は出ない。痛く切ない青春が、ここにある。
四年生 (アフタヌーンコミックス)

『げんしけん』で有名な木尾士目の初期作品。大学4年生カップルの恋愛モノという設定が斬新。この作者も思い入れあるのか知らんが、『げんしけん』といい大学生の話

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『パンティストッキングのような空の下』うめざわしゅん

「唯一者たち」は絶対読んだ方がいいこのマンガがすごい! 2017〈オトコ編〉第4位にランクイン!
不世出の天才、うめざわしゅん。
2001年~2015年にわたる傑作読み切りを9編収録。
心を抉る漫画表現の到達点。
パンティストッキングのような空の下骨太の短編集。血の通ったネーム。内容が濃い。どうしようもないキャラクターたちが織りなす人間ドラマ。この人の作品はこれしか読んだことがないけど、かなり

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『世界の終わりの魔法使い』西島大介

セカイ系×ファンタジー科学が滅んだ時代の魔法の村。何故か魔法が使えない少年は、ひとりの不思議な少女と出会い「世界の終わり」と闘うことに――。読めばゼッタイ勇気がもらえる傑作ファンタジー
世界の終わりの魔法使い (九龍COMICS)

シンプルなボーイミーツガールなんだけど、「魔法」というファンタジー要素とセカイ系ぽい展開が絡んでくる。
魔法使いの世界で、唯一魔法が使えない少年が主人公。劣等感を感じ

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『俺は沢口靖子のことを何も知らない』石川実

圧倒的な才能を感じた https://daysneo.com/sp/works/3b68203b05f5fd18d99a1188dc176e40.html

『連ちゃんパパ』に引き続いて、web漫画の紹介。昨年の年末くらいにめちゃくちゃバズってたと思う。今さらという感じだけど、実際かなり面白かったので書く。高校生の男女が学校をサボってどっかにいく話は名作に決まってる。読んだことない人はぜひ読んで見

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『連ちゃんパパ』ありま猛

道徳の教科書に載せるべき妻が家出、そして残った借金!!息子と二人で妻を探して日本中を探し歩く。借金取りと3人の歪なトリオの放浪記!!
連ちゃんパパ【合冊版】(1) (ヤング宣言)

ものすごい漫画を読んでしまった。途中でやめられなくて、睡眠時間を削って一気に読んだ。
この世には「面白いけど絶対に手元に置いておきたくない漫画」が存在する。
『ヤミ金ウシジマ君』『座敷女』『殺し屋1』…
『連ちゃんパパ

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『普通の人でいいのに!』冬野梅子

「おもしろい仕事」という幻想【モーニング月例賞2020年5月期】奨励賞受賞作

https://comic-days.com/episode/13933686331667252531

話題になっているWEB漫画。面白かった。33歳OLの自意識を巡る物語。趣味のツートップに「古本、古着」を上げている時点で他人事じゃないなと思った。俺のブックオフに入り浸って古本と古着をdigしてる毎日のこの先にこれ

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『フリージア』松本次郎

ILLでいる秘訣知ってる復讐が合法化されセックス&バイオレンスが充満した世界を描く、松本次郎の最高傑作、愛蔵版にて復刻!!
フリージア愛蔵版 1 (1) (ビームコミックス)

敵討ちが合法化された世界で、「敵討ち執行代理人」という殺し屋のような職業に就いた主人公の話。
話の大筋は必殺仕事人みたいな感じなのに、作家性が前面に出すぎたいい意味でわけのわからない作品に仕上がっている。
まず、主人公がI

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『ホワイトアルバム』安達哲

安達哲の初連載「かったりーよなァこれから懲役3年だぜ」
同じ学校で偶然出合った高校生達が織りなすそれぞれの物語──安達哲鮮烈のデビュー作。
ホワイトアルバム (週刊少年マガジンコミックス)

唐突に読みたくなった。
安達哲のデビュー作からの初期3作品(『ホワイトアルバム』、『キラキラ!』、『さくらの唄』)はどれも青春モノとしてのクオリティが神がかっていて素晴らしい。3作品の中だと『さくらの唄』ば

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『バナナブレッドのプディング』大島弓子

少女漫画版「ライ麦畑でつかまえて」「きょうはあしたの前日だから、だからこわくてしかたがない・・・」少し変わった女子高生三浦衣良。両親はそんな彼女を持て余していた。幼なじみの御茶屋さえ子は衣良に、ボーイフレンドをつくるように言うのだが、衣良の理想は"世間にうしろめたさを感じている男色家"。さえ子は衣良の理想に沿うような男性を探すのだが・・・?思春期の少女の揺れる心を描く、表題作「バナナブレッドのプデ

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『子供はわかってあげない』田島列島

読んでてホッとする作風水泳×書道×アニオタ×新興宗教×超能力×父探し×夏休み=青春(?)。モーニング誌上で思わぬ超大好評を博した甘酸っぱすぎる新感覚ボーイミーツガール。センシティブでモラトリアム、マイペースな超新星・田島列島の初単行本。出会ったばかりの二人はお互いのことをまだ何も知らない。ああ、夏休み。
子供はわかってあげない(上) (モーニングコミックス)

初単行本でこの完成度はすごい。
もの

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『天使なんかじゃない』矢沢あい

傑作すぎる冴島翠は新設の聖学園に通う元気な女の子。第一期生徒会の副会長になったが、会長はなんと気になっていた須藤晃に。生徒会の初仕事が学園祭に決まり楽しい毎日を送っていたが、晃にヒロコという彼女がいることを知り…?
天使なんかじゃない 完全版 1 (愛蔵版コミックス)

人生で一番ハマった少女漫画かもしれない。新設校の1期生の生徒会グループを中心に話が進んでいく恋愛漫画。

とにかく傑作すぎる。

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『6番目の世界』福島聡

最後の話の完成度がすごい無軌道な日常、綻びゆく世界。叙情派が描く6つの世界は悲しみに満ちた喪失のリアリティー。無くした現実(セカイ)が此処に。絶後の読切集、ファンの期待に応えて電子化! 「箱庭王子」「花は桜木」「一日の楽天」「もう半分」「きいろとむらさき」「UFO」を収録。
6番目の世界 (HARTA COMIX)

福島聡の短編集。他の話はどれもピンとこなかったけれど1番最後の「UFO」がとても

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