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【地震前兆百科】陸上の動物:げっ歯類・ネズミ~家の「守り神」

■はじめに

ネズミ(鼠)は、哺乳類ネズミ目の総称で、その種類は1,000を超える。
有史以前から、人間が収穫した穀物を盗む害獣とされてきた。

人間と共存しているネズミについては、地震前兆のエピソードが非常に多い。
古代ギリシャの地方都市ヘリケがBC373年に大地震で海中に没した5日前に、ネズミが群れをなして、都市間街道を別の市へと向かって移動した。

人間の身近にいる動物であり、病原菌をまき散らしたりと嫌悪されることが多い。
だが、小動物の常として、大地震の前に異常行動を示すことが多い。
屋根裏などの人間の身近にいて地震前兆の異常行動を示してくれるため、大地震が起きた際に「ネズミに命を助けられた」ということになるかもしれない。

そのため、この記事は特に家でネズミを(意図的でなく実質的に)飼っている方々にとって有用な情報を含んでいるだろう。

■言い伝え

「ネズミは大地震の前になると家の中から居なくなる」(宮崎県東臼杵郡)。
ネズミは昔から人間の家屋を棲家としてきたため、多くの前兆例が伝えられている。
阪神・淡路大震災の前兆報告を集めた『前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分』(東京出版)では、獣類の報告のうち実に25%、80件近くの報告があった。

※この本、私にとっての「バイブル」の一つだが、以前からブログで将来高騰するから早めに購入するように警告していたが、現在Amazonで古書が最安値でも8千円以上になっている。

イエネズミは、地震の前に民家の天井裏で異常に騒いだり、逆にいなくなって静かになった例などが多い。

同書の事例を集計すると、いなくなった事例では地震から1カ月~2週間ほど前のケースが最多、騒いでいた事例では地震の2~3日前のケースが最多だった。
動物が集団でいなくなり、別の場所に現れるのは、電磁波などの地震前兆を嫌い遠くへと移動するのではないか。

以下に、個々の大地震の前兆現象と思われるネズミの異常行動などを紹介する。

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