最近考えているコト #30

 遂に30ですって、前回から結構期間は空いたが。バンギャもどきになってから現場の本数増えすぎて誇張無しに現場かバイトかの生活になっててかなわん、ブログどころの騒ぎじゃ無く小説すら書けてない。やばい。
 最近ずっと考えが煮詰まってフォロワーに電話させてもらうことが多かったんだけど、そもそもそういうことをこのブログにしたためてたのでは?とふと思い出したのでブログを書こうなどと思った次第である。どういう文体だったかとかもうなにもかも全て忘れてしまったけどまぁいいか、どうせ誰もまともに見てないブログだし適当に書こう。

 好きな人がいる。何度かブログで触れているあの人である。恋と表現するには醜くて、どちらかというと執着に近いようなこの気持ちは、去年の3月の終わりに始まってからずっと、継続どころか加速し続けている。

 先日、一緒にライブに行った。2度目の連番。家族にも職場の人にも誰にも内緒で。とはいえ2度目だしなぁ~と思っていたが、全然違った。あの時よりも関係性が密になっている分、前回よりもずっとずっと濃い時間だった。何日も余韻に浸る位には。
 前日に打ち合わせをしていたところ、あちらからお茶したいなら少し早めに動こうかと提案してくれた。言い出したのはあっちだからとお言葉に甘えてお茶したい!!と思いっきり主張して1時間程度お茶をしてから会場に向かった。この日の前日に会うまで、1週間ほど顔を合わせていなかったのでそのあいだに話したいことが割と溜まっていた気がしたのだが、ライブで浮かれていたら全て忘れてしまった。その旨を伝えたところ、笑いながらあちらからバイト同士の人間関係はどうなのかと話を聞いてくれた。なんて答えたのかいまいちよく覚えてないのだけれど、仕事の話は早々に切り上げて結局あちらの推しさんの話をげらげら笑いながら聞いていた気がする。前回出かけた時は話が途絶えがちでなにか話題を振らなきゃなぁ~でも顔じっと見てられるの幸せだなぁ~と思いながら話していたような記憶があるのだが、今回はそういうことが全く無かった。いやまぁ、マスクしてない顔を拝める貴重な機会なのでありがたいですし、ご尊顔は拝み倒したんですけど。そこじゃなくて。本当に会話が途切れなかった、というかあちらがすごく沢山話してくれた。嬉しかった。前回があったから、気を遣って間を埋めに来るタイプではないと分かっていたから余計に嬉しかった。楽しく話してくれていた、のだと思う。多分。分かんないけど。私の話をあちらが聞きたいのかが分からなくて、私のというか私の推しの話は殆どしなかったので。あちらに話して貰ってばかりだったのだけれど、聞いている私は本当に楽しかった。少しでも一緒に過ごした時間が楽しかったと思ってもらえていたらいいなぁと思う、思うよ。
 ライブ本編は、正直あまり記憶にない。いつもの半分くらい。箱が大きすぎて演出が凝ってたから推しよりレーザー見てる時間が長かったっていうのが半分、隣で暴れている人を見るのに忙しくてステージどころじゃなかったのが半分。好きな人と一緒にライブに行くということが、同じ時間を共有するということが、どれだけ幸せなことなのかを思い知った。宝物みたいに大切な時間だった。開演前に振りが曖昧なところを確認したらふたりの間で約束事が決まって、でもいざ曲が始まったら当たり前だけど本当に私達しかやってなくて笑ったり、グッズが必要な曲で私がイントロドンできなくて出せ!!!って怒られたり。些細なことひとつひとつがライブという特別な時間に一緒に溶けて一緒くたになっていた。幸せすぎておかしくなりそうだった、いやおかしくなってしまったから私は今こんなものを書いているのかもしれないけれど。

 この間、LINEをしていたとき。私のLINEもまぁくそみたいな内容だったのだけれど、なんとなく仕事場の人への愚痴のような流れになったときに私が思わず、あなた以外はあまり信用していないですという旨の返信をしたところ「それでいいよ➰💮」(原文ママ)と返ってきてしまい最早焦った。勿論前後の文脈があるのでここだけ切り取るのは語弊があるし、この文のあとには人を見極めるより自分が変わった方が早いからという旨の文が続くのだが、だとしても。だとしてもだよ。なぁ。本当にそれでええんかい。の気持ちになった。私があなたしか信用していないことをあなたに肯定されてしまったことが最早怖かった、それが例え仕事上のことだとしても。
 仕事の話をしているとそうなのだが、あの人は仕事の人なんて表面上仲良くしていればいいと発言することがよくある。自分はあの人にとって仕事の人だと認識しているので、言われるたびに心臓がひゅっとなる。冷静になれば、仕事の相手だと思っている相手に直接そうは言ってこないだろうということくらい分かるのだけれど。
 友人氏から連絡を貰って死ぬ程驚いたのだが、少し前に私と友人氏とあの人でした会話を覚えてくれていて、あの人が友人氏にその話の続きをした時に○○さん(私)が見たがっていたからと私の名前を出していたなんてことがあった、らしい。
 それこそ、今回あちらからお茶に誘ってくれたこともそうで。どう解釈したって、少なからずプライベートの時間を割いて私と話しても構わないと思っていてくれているということだと思う。多分。よく解釈しすぎなのかもしれないけど。
 現場に行く前日の月曜日から、次の月曜日までの1週間、月火金月とコンスタントに顔を合わせて、用事があったとはいえ休みの日に連絡も取って、とにかくずっとコミュニケーションを取っていた。その中で、なんとなく、あの人の中で自分が単なる仕事だけの関係の人間ではないというか、ひとつのラインの内側に入れてもらったんだなと思った、思ってしまった。というかこれは前々から周りの人には指摘されていたことで、そもそもそうじゃなかったらライブに連れて行かないと思うよと言われていたのだが、でもライブは他にも行きたい人いたら誘っていいよなんて雑なことも言われていたしな〜と考えないようにしていた。だが、短い間に基本的にマイナス思考の私でさえ流石に前向きに解釈せざるを得ないというか、そうしたくなってしまうことが重なっていた。

 どこまでが事実でどこまで私の幻覚なのかもうよく分からない。けれど、今並べたことは幻覚でもなんでもなく事実としてそこにあって、それをどう解釈したらいいのか分からないし、全部私が勝手に都合良く解釈してるだけなのではないかと思ってしまう。私にとっては、誰かに話したり何度も思い返したり、それこそこうやって文章に起こして残しておくほど重大なことで、でもあの人からしたら取るに足らないことなのかもしれない。
 先日、暫く一緒に帰れなくなると零した時。あの人は帰るって言ってもこの中だけじゃん、と少し呆れた様に言った。私からしたらその積み重ねで今があるんじゃないかと思った、なんなら喉まで出かかった。趣味のことも現場のことも、たった5分かもしれないけれど仕事とは切り離された会話の時間ができて話すようになったことだし、その積み重ねがなかったら、去年の冬頃の自分があの人を追いかけ回して呆れさせて無理矢理一緒に帰ることを当たり前にしなかったら、今現在は存在していないと思う。私はそう思うけれど、あの人にとってはその程度のことなのだ。
 多分、一事が万事そういう話なのだと思う。そう思ってしまう。もしかしたら、そう思うことで自分を守っているのかもしれない。常に最悪を考えて、全ての可能性を否定して。あの人からしたら私はただの職場のバイトでしかないし、あの人と私はどれだけ長くてもあと2年したらひとつ区切りを迎えるし、その先どうなるかは全く想像できない訳で。人間関係に永遠なんて無いし、同世代でも難しいのに一回り以上上の、生活リズムだって全く違う大人とずっと付き合っていく、なんて付随するいろんなものを含めなくても難しいのに。それだけじゃなくて私は今までもずっとあの人にいろんなものを背負わせようとしてきていて、あの人はそれに真摯に向き合ってくれていた。病気のこと、障害のこと、できない仕事のこと、私のメンタルケアのこと。あっちからしたら仕事な訳だし、給料が出ている範囲のつもりなのかもしれないけれど。そんな面倒くさい人間と仕事が無くなったときに人間関係を続けたいと思いますか?私だったら思わないよ、絶対に思わない。
 こうやって未来を考える度に全部否定したくなる。だって期待して突き落とされるなんてきっと耐えられないから。気が狂ってしまう、壊れてしまう。ならいっそ最初から無かったことにした方がいい、ないものだと思った方がいい。
 あの人から与えられる幸福にはいつだって恐怖が付きまとう、いつか失ってしまうかもしれないという恐怖。その恐怖でいつか気が狂ってしまうかもしれないのに、私は一瞬だけの、今だけの幸福のためにあの人を追いかけ続けている。なんと馬鹿なことでしょう。あの人と離れ離れになるくらいなら、気が狂って死んでしまえたらいいのに。


 とまぁこんな思考回路をだらだらだらだらいろんな人にぶつけ続けている訳です。なんと迷惑な話でしょう。文章に起こしたら思った数百倍グロテスクで自分でも引いてる。これ後悔していいのか?自分への戒めにしておくけど。
 昨日、生理と気圧がドンピシャで死ぬほど病んだ結果恋文改め怪文書を作成した。創作垢に何食わぬ顔で上げたけれど、あれは殆ど実はだけのあの人へのポエムなので、ここにそれを掲載して終わりにしようと思う。なんだこの気持ちの悪い記事は。これを読んでご気分を害されても当方は責任を取りません。先に書いておけば良かったな。


 * * *



 残像を指でなぞる。文字だけなのに、それだけであなたの温度が思い出されて、目の端が濡れたのはきっと気のせいだ。なにかがほろりと零れたりしないようにぱちぱちとまばたきを繰り返す、自分を誤魔化すように。
 気付いたら、とんでもないところに来ていた。きっと出会った頃の私に言っても信じてもらえないだろう。周りの人は私とあなたが笑い合った時間を知らないし、知るはずもない。この時間が始まる時に、あなたが決めた約束事。周りの人には誰にも言わないこと。その約束は守られたまま、3度目の時を迎えようとしている。誰かは言った、きっとあなたが私を大事に思っていると。私はそれが事実ではないことを知っていて、それでも誰かが私とあなたの関係を見て特別だと、そう思わせる何かがあること自体が嬉しかった。本当は、なんにもないのだ。私とあなたの間にはなにもない。なにも、これっぽっちも。私が無理矢理繋いだ細い糸を、あなたは何故かずっと切らないでくれている。私はそのことに慢心している。ただそれだけ。沢山甘えて、何度も間違えて、いつ見限られたっておかしくないのに、あなたは何事も無かったように私の前に立つから、私はただその背中を追いかけている。ずっと、どこか信じられない気持ちで。
 もう随分と長いこと、不織布で隠されたその表情を知れたあの日を思い出すだけで、胸がぎゅっと苦しくなる。目の前でころころと変わるそれを眺めながら、この時間がいつまでも続けばいいとありきたりなことを思った。あなたが決めた約束事。きっと私とあなたを取り囲む人達は私の顔も、あなたの顔もちゃんと知らなくて、でも私とあなたは知っている。あなたにとってそれがどれだけ意味のあることなのか分からないけれど、私にとってはその幸福に思い出すだけで涙が出るほど、意味のあることなのです。5分もない帰り道も、あなたが私に宛てて書いた走り書きのメモも、ふと零れた誰かへの悪口だって、あなたにとっては意味なんてなにもなくて、でも私にとっては確かな幸福なのです。
 あなたが与えてくれるすべてが幸福で、でもきっと世間にとってはすべて間違いなんでしょうね。あーあ。今日も月が綺麗ですね。あなたの隣には私が知らない誰かがいる。


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