夢語る朝

これは単なるひとりごとである。
自己満足でのみ成り立っている記事である。

私はずっと、建築士になりたかった。
大きな建物はそんなに興味がなくて、小さな建物を 自由に設計したかった。
でも、1年半実際に働いてみて 人間関係が嫌になって、同時に建物に対する興味も薄れてしまった。

私の心はすぐに挫けてしまうので、次「嫌だな」と本気で思ってしまったら、完全に建物に興味を失ってしまうんじゃないかと恐れてる。
好きなモノが無関心になったことなんて今までなかったから、この恐怖は尋常じゃない。

すごく勇気を出して病院に行ったのに、先生がクソ過ぎて「もう行きたくないよ」と思うような感じ。
せっかく時間もお金もかけて行ったのに、絶望を味わうような感じ。

私がそもそも建築士になりたかったのは、ものづくりが好きだったから。
ものづくりの究極形態が建築士だと、勝手に思っていた。
だから、極論を言えば ものづくりなら なんでもいいんだ。

それでも諦めずに建築士を目指したいのは、自分の想う 最強に心地いい空間を作ってみたいから。

すべては" 自分のため "なんだ。
それが、最終的には人のためになったら嬉しいと思う。
今の私の人生の、モットーだ。

私は、なるべく最短で建築士を目指そうとしていた。
だから少しくらい嫌な気持ちは我慢して、なんとか1人でがんばろうとしていた。

上司に非効率的な指示をされるのも、会社に9時間以上拘束されるのも、満員電車で見知らぬ人と肌が触れるのも、仕方ないことだと思っていた。
必死に耐えてがんばれば、3,4年の辛抱だと思っていた。

でも冷静になって考えた。
私の3,4年は そんな風に過ごしてしまっていいものなのだろうか?

家に帰れば疲れ果てて、寝ることしかできない。
土日も、ただ寝てばかりいる。
なんとなく9時間会社に拘束されて、自由に生きられずにいる。
他にもやりたいことはたくさんあるはずなのに。

若いときの苦労は買ってでも~って言うけど、もう苦労なんていらないんだよ。
私は、生まれながらに苦労を背負った。
それに向き合い、体中傷だらけになって、それでも目を背けずに闘い続けた。
おそらく人間にとって一番高い壁を乗り越えられたんだ。
だからもう、苦労はいらないんだよ。

私はHSP気質があるため、人と会うだけで異常な疲れを感じる。
些細な言葉に傷つきやすくて、空気の変化に気づきやすくて、必要以上にいろんなことを背負い込む癖がある。
考えないようにしようとしても、考えてしまう……そんな厄介な気質。

だから、そもそもそこに人間がいる限り、私の体力はゴリゴリ削られていくことになる。
" 体力 "と聞くと軽く思われるかもしれないが、微量な毒を吸い続けてるようなイメージだ。
まさに、命を削ってるような感覚。

相性の合う相手なら微量で済むが、相性が最悪だと当然微量では済まない。
毎日、家に帰る頃には瀕死状態だ。

そのせいか、たった1年半で体の方がダメになってしまった。

私は、なんで焦る必要があったんだろうか?

建築家の三大巨匠のひとりと呼ばれる、フランク・ロイド・ライトだって 約30年の低迷期があったという。
まあ、彼は最初に才能を見込まれるような経験をしているから、私とは少し違うのかもしれないけど。
でも それは全然関係なくて、30年もの低迷期のあとに ちゃんと返り咲きしていることが大事なんだ。

人間、いつ死ぬかなんてわからない。
でも、だからこそ 焦らなくていいんじゃないか?と思ったよ。

だって私はさ、もう 一番叶えたかった夢を叶えているんだから。

幸せになること。
それが、私の一番の夢。
一番小さくて、一番大きな夢だった。

虐待を受けていたけど、両親と 本当の意味で和解できた。
今では「そういえば虐待されてたなあ」と思うほど。
ずっと脳みそと心を縛り付けていた呪いがなくなって、本当に不思議な気分なんだ。

そして、私を愛し 認め 信じてくれる相手がいること。
「私が今まで歩んできた道は、正しかったんだ」と思わせてくれる相手。
この人とずっと笑っていられたら、それ以上に幸せなことなんてない。
この人との時間は、毒ではなく 薬にも思えたんだ。

会社を辞めてから「早くハローワーク行かなきゃ」と思っていた。
失業保険はもらっておいた方がいいと思ったから。
自分が嫌になるほど真面目なので、失業保険をもらうにあたっての 条件を読んで、ためらいが生まれた。

『再就職すること』
再就職しない場合、嘘と見なすことがある。

これを見た瞬間に、ハローワークに行こうとする体が急激に重くなった。
1日10時間以上眠るようになって、全身ダルかった。

結局、仕事を辞めてから1ヶ月半経っても行く気になれず、今の今まできている。

私は、再就職したいんだろうか?

「この人のところなら、働いてもいいかもしれない」と思った相手は、自分が思っていたよりも良い人そうではなかった。

良い人かどうか関係なく、私に9時間拘束が耐えられるのか?という疑問もあった。
9時間拘束されるということは、人と毎日9時間以上一緒にいなきゃいけないということだから。

世界的に有名な心理テストがある。
人間は、おおかた16タイプに分けられるというもの。(リンク:16タイプ)

昔やったとき、私はINTJ-A / INTJ-Tの建築家型だった。
でも、虐待経験を乗り越えてから、ENTJ-A / ENTJ-Tの指揮官型に変わった。

どちらにしても人口の2~3%しかいない型で、つくづく普通の人と合わないんだと苦笑してしまう。

私は最初から、人に指図されるのが嫌だったんじゃないか?
自分の頭で考え、自分で行動し、目的達成に快感を覚えるような人間ではなかったか?

虐待されたときもそうだったじゃないか。

おそらく、普通の人だと「自分が間違ってるのかな?」「こんなにつらいなら、自分が我慢すればいい」と、泣いて諦めるのかもしれない。

私が幼い頃から一貫してたのは「私は間違ってない!」という、確固たる意思だった。

どうして親に、こんなにひどい目に合わされなきゃいけないのか?
私は嘘は言ってないはずなのに、なんで信じてもらえないのか?
どうして嘘つき呼ばわりされて、殴られたり蹴られたりしなきゃいけないのか?

ずっと疑問だった。
そして疑問に真剣に向き合い、解決策を探しだしたんだ。

「自分の能力が低いせいだ」とは、ずっと思ってた。
自己肯定感が高かったわけでは、決してなかった。
ただ純粋に疑問だったんだ。

『嘘なんて言ってない。見たままの事実を言ってるのに、なぜ信じてもらえないのか?』

→信じてもらえるように、言い方を変えてみよう。
→言い方を変えてもダメなら、態度を変えてみよう。
→態度を変えてもダメなら、相手の問題じゃないか?
→相手の問題はなんだろう?相手の問題を解決する方法はあるだろうか?
→相手の問題を解決するなんておこがましかった。寄り添うだけで手助けできることを知った
→心を開いてくれたから、自分の意見を主張してみよう
→信じてもらえて、頼りにもしてくれるようになった!

全部、自分で考えたんだ。

もちろん、本を読んだり アニメに助けてもらったり 映画で勉強したりもした。
人に話を聞いてもらったこともあった。

だから、孤独に解決策を生み出したわけではない。
でも、ちゃんと自分で考えて 自分で行動した結果なんだ。

すごく言い方悪いけど、こんなすごいことやってのけて、普通の人を上司にできるはずなくないか?

その上司は、ちゃんと親との問題を直視してきたのか?
(一説に、毒親は10人に1人の割合でいるとも言われている。ただ、無意識的・潜在的なものを含めると、もっと多い可能性の方が高い。日本における毒親の割合は、7割以上を占めるんじゃないかとすら言う人もいる)
自分の抱える問題を乗り越えようとしてきたのか?
自分自身の人生について深く深く考えて生きてきたのか?

もちろん、仕事をする上での知識や経験は勝っているんだろう。
勝ってなきゃおかしい。
そこから学ぶこともあると思う。

でもその学び、その上司から学ぶ必要はなくないか?
自分で学べることも多くある。
他の人から話を聞けば、その上司から学ぶこと以上のことを知れるだろう。

まとめると、私は 誰に指図されることも嫌なんだと思う。

親の指図に従った時期もあった。
でもそれで『言う通りにしてよかった』と思えたことは、ほとんどなかった。
むしろ「なんで言う通りにしちゃったんだろう?」「なんで自分の考えたプロセス通りに動けなかったんだろう?」「なんで自分を信じなかったんだろう?」という、悔しさを抱くことが多かった。

そしてなにより、それを『親のせい』にする自分が嫌いだった。
言うことを聞いたのは自分なのに、闘わなかったのは自分なのに、親を憎む自分が 好きになれなかった。

だから私はまた、自分の手で道を拓こう。

ただ、私にはコネがない。
有名になるだけの、誰かにとっての利を成し遂げたわけでもない。

私はあくまで『私』という人間に対してだけ、偉業を成し遂げんだ。

だから、建築士を今からすぐに目指して どうこうできるとは考えていない。

自惚れることは全然できないけど、思いのほか、投資がうまくいっている。
だから、投資で生計をたててみようと思う。

これが一番、人に指図されず 人に会うこともせず、やっていける方法なんじゃないか?



世の中では「甘い」と言われるのかもしれないけど、一度甘々にやってみたい。
「危険」と言われるのかもしれないけど、一度試してみたい。

自分がやろうと思ってやったことは、全部自分の責任だ。

子供がいるわけでもない。
私が養わなきゃいけない家族もいない。
私は今、最高の自由を手にしてるんだ。

将来がどうなるかなんてわからない。

けど、やってみたい。

1年……とりあえずやってみる。

そして、それが軌道にのれば、ものづくりなんていくらでもできるじゃないか。
設計事務所をつくって、人を雇えばいいじゃないか。

順番が逆でもいいじゃないか。

ねえ、そうでしょ?

どこへ向かうのかね、私の人生は。

面白くなってきた。

サポートに興味をもっていただき、ありがとうございます。いつか 私の文書が、あなたの手元に残る形になって あなたをそっと支えられればと思います。