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フランスのマルシェにお寿司を出して学んだ【愛のあるお金の使い方】

こんにちは。
フランスの田舎で裸足で走り回る2歳児と、常におむつ一丁の9ヶ月の娘のママをしているビデももかです。


ピザ出来たねのハイタッチの図

そんな私ですが、マルシェに週に1回お寿司をはじめとした日本料理を出店させてもらっています。

フランス語がまだまだなのに(謙遜じゃなく全力の笑顔と全力のジェスチャーで乗り越えてます笑)温かい地元の方々に見守られながら楽しく働いています。ほんと、ありがたい。そんなマルシェで働いて学んだ【愛のあるお金の使い方】についてお話させてもらいます。

スーパーでも買えるものをなぜわざわざマルシェで買うの?

マルシェのお野菜たち

マルシェに必ずあって、必ず行列になるものと言えば…

*パン・チーズ・無農薬野菜・果物・魚介類

もうこれらはマルシェの核だから、必ずどこにでもあるって感じかな?
そこにガレットがあったり、クレープ、または無農薬キノコ、多国籍料理、蜂蜜、お洋服、日用品があるところもある。

これら全部、実はスーパーでも買えるものたちばかり。もちろん味が良かったり品質がいいものがマルシェの方が多いことは確か。でもマルシェのほうが…結構お値段するの〜!!
でも、断然マルシェ派!みたいな方もたくさんいるの。その理由はずばり…

生産者から直接買いたいから。

いろんな理由はあるんだけど、集約しちゃうとやっぱりここにたどり着くね。

(左)無農薬野菜(右)ジャージー牛生産者手作りチーズ

生産者と消費者を越えた関係

基本的にマルシェに来る人たちは生産者を名前で呼ぶのね。"salut!Momoka!ça va?"やっほーももか!調子はどう?てな感じで始まる。
そして買い物の時にお話しをするのは絶対。商品に対する質問もちらほらするけど、基本はそうじゃなくて、家族の話、週末の話、バカンスはどこへ行っただの、子どもの学校の出し物がどうだの。

味が良く、安全性が高く、というのはもちろんだけど、
【みんなその生産者から買いたい】
んだよね。その生産者の人生のストーリーに参加しているというか。その生産者の活動に対するエールとして、お金を払う。そうすることでその生産者はその活動を継続できると。つまり【愛】があるんだよね。

そして【生産者側】からしても、
【消費者】の顔を知って働くわけだから、作る時自然と顔を思い浮かべて【愛を込めて】作っちゃうの!これって本当に味に影響するのよね…

いらいらして味噌仕込むな言うじゃん?メイドさんにラブ注入されたオムライスは格別でしょう?お母さんの作ったおにぎりに勝てる食べ物なんてないじゃん?目には見えないエネルギーはちゃぁぁんと、味に宿るんだなぁ。

だから、マルシェの食べ物は特別おいしいんだよ!わたしもお寿司を作る時、あの人今日も来てくれるんだろうなぁーなんて顔を思い浮かべてラブ注入しています。(←え)

つまり、マルシェ文化ががずっと残り続ける理由は

愛の循環がある

それに尽きます。

お店のフライヤー

今の時代、スーパーでなんでも買えちゃう。それはそれで便利で最高!ありがたい!けど感情も無く、感謝もなく、愛もなくお金を払ってしまっているなぁ。マルシェという、生産者の背景や歴史、人間を知って、お互いの人生に関わり合い、愛を持ってお金のやりとりができる場はまたそれはそれで素敵だなって思うんです。そんな場に身を置かせてもらえて私はとても幸せです。

今週も愛を込めて、日本国旗背負って、寿司握るよ〜!

ご縁があって読んでくださった皆さんにとって素敵な1週間の始まりになりますように。

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