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【詩】悲しみ

それなりの年になったから
自分にはない
なにか
もうひとつを求める
飾ることのない慎ましさ
幸不幸に囚われない姿勢
生命への共感と愛
何も持たぬことへの喜び
瞑想的なひととき

雨が地を潤してゆく
これもまた
時が移ろえば
消えてゆくのだ
たとえ今は
悲しみが
支配するとしても

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