「人を傷つけない人間」になってほしいな、という話
今日も眠れないまま朝を迎えた。
眠ろうとして目を瞑ると、嫌な記憶や負の感情がどんどん迫ってきて、息がうまく吸えなくなって、がんばって閉じていた目を開いてしまうのだ。
わたしの嫌な記憶は2種類、「自分が傷ついた記憶」と「傷つけられる人を見た記憶」である。
後者は中学のとき、担任かつ顧問の先生を激怒させた生徒が、提出物を集める籠を投げつけられたときのことだ。彼が何をしたのか、先生が何に対して怒っていたのか、誰が悪いのか、すべてわからなかったけれど、籠が胸に当たったときの彼の