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リッチなライターに最速でなるなら、 「いい文章を書いてお客さんに喜ばれよう」としない。


今日はちょっと、具体的な商談の話を交えて書いていきます。
(個人的には)、読み終わった時に商談おもしろそうじゃん!となるような内容だと自負しています。







いい文章を書かず、ニーズを満たすに徹する。


突然ですがマッサージ屋で背術を受けた時に、こんなことを感じたことはないですか?

「「「そこじゃない」」」。







なのにマッサージ師はグリグリそこを押してくる、と。





「いい文章を書いて、お客さんに喜ばれようとすること」もこれに似ています。









お客さんが仕事をライターに依頼しようとしている以上、そこにはニーズがあります。

その「ニーズ」は、必ずしも「いい文章を書いてほしい」というものではありません。












手っ取り早くライターとしてリッチになるには、
いい文章を書かず、「ニーズを満たすに徹するに限る」というわけです。









それでも一筋縄にいかない理由。


ただ、多くの人がこれを知っていてもなかなか一筋縄にいかないのには理由があります。


お客さん自身がこのニーズを把握してない場合や、無意識レベルで偽っている場合があるのです。









具体的な話をします。


経験上、女性担当者さんの場合ニーズを偽ることが多いと思ったので(トラウマw)、それを例とします。










あなたが化粧品会社のキュレーションサイトの記事作成(継続契約)を担当することになったと想像してください。









初回打ち合わせに行くと、女の担当者さんが

「フリーのライターさんってかっこいいですね」
「素敵な文章を書いていただけるライターさんを探してたんです」

とか言ってきます。








ここで、
「よし、いい文章書いて、ライターの本領発揮したるで〜〜」とエンジンがかかるようでは、
リッチな邪道ライターとしては甘すぎます。

「なんだこんなのアイスブレイクでしかない」と、迎合を笑顔でそつなく交わしましょう。










するとようやく本題に入り、
「私たちの部署には、文章が書ける人がいなくて。今回外注さんにライティングをお願いしたいと思ってるんです」などと、仕事を依頼する背景を言ってきたとしましょう。









ここで、
「なるほどな。よし、いい文章書いて、ライターの本領(r」
とエンジンがかかるようでは、まだリッチな邪道ライターとしては半人前です。







だいたいはこういう背景も、建前。
「ニーズ」ではなく、「事情」でしかありません。











こういう耳触りのいい背景をツラツラ話す人に限り、実際に原稿を提出すると、ご丁寧な字で鬼のように修正を入れてきたりするから注意です。(コソッ)









本音のニーズを探れ!


さあ、ここからが邪道ライターの本領発揮です。


だいたいのお客さんの大枠ニーズは「量」「スピード」「質」のどれかに当てはまることが多いです。

ので、それを探るコミュニケーションをしていきます。










「ぶっちゃけ最終的にどれくらいの記事がサイトに必要なんですか?」
「どれくらいのスパンで原稿をご提出すると、理想的ですか?」
「どういうテイストの原稿がいいとかあったりします?」
とか。


「ぶっちゃけ」「理想的ですか?」「いいとかあったりします?」
あたりは、本音ニーズを引き出す上で使えるワードです。









例えば、相手のニーズが「スピード」の場合こんなコミュニケーションになります。

邪道劇場のはじまりはじまり〜



邪ラ「だいたいどれくらいのスパンでご提出できると、理想的ですか?」

客「できれば1日以内くらいでお願いしたいんですけど」(このあたりでちょっと声が曇る)

邪ラ「1日以内!うーん結構忙しいですね」
(ここで当然のように「分かりました」と受けてしまうと、後々もっと早くに出してほしいとか言ってくる場合があるから注意)

客「そうなんですよ〜^ ^」
(笑顔)

邪ラ「化粧品関連サイトってどこも、そんな早いスパンで回さないといけないんですか?」
(ここで業界無知なことを利用し、ちょっとざっくりした質問をする)


客「いや。うちクライアントに原稿確認してもらう必要もあるので。時間がかかるんですよ」
(笑顔が崩れ真顔になってくる。このあたりがニーズ)

邪ラ「なるほど、クライアント確認あると色々面倒くさくないですか」
(ちょっと突っ込む)

客「そうなんですよ。ブランドイメージにあってるかどうかとか結構細かく確認されて」
(このあたりもニーズ)

邪ラ「あーじゃあ、ブランドサイトとか商品コンセプトで使われてる言葉を結構ちゃんと見て、それに沿う記事を書いた方が良さそうですかね。なる早で」(お客さんがニーズを理解してそうな人ならここで「じゃあどう進めるのが理想的とかあります?」と聞くのもあり)

客「そうですね!」
(満足顔)








かなり端折って書きましたが、大筋こんな感じです。

このお客さんの場合、

・1日以内(なる早)で原稿を出してほしい
・ブランドが使ってる言葉をなるべく使ってほしい

あたりがニーズだったわけです。
(これを最初から言ってくれればいいのですが、
言いづらい1日以内という無茶ぶりをライターに呑んでもらうためにあんまり重点を置かずに喋ってくることがあったりします)。







さらに
・クライアント確認があるので面倒

という課題もあるので、

・時間に余裕を持って提出した方がいい

お客さんがクライアントにコピペして送れるような
・原稿で参照したサイトのURLを分かりやすくまとめたもの
・原稿の要約を分かりやすくまとめたもの

も付け加える

などといったことも喜ばれるかも、という憶測もできます。








「いい文章」の定義は色々ですが
「読みやすく、かつ筆者なりの味が出ている独自性のある文章」と定義すると、このクライアントはいい文章などハナから求めていません。


スピーディーに、クライアントから赤が入らないような文章を書いてくれる人が欲しくてライターを募集しているのです。










逆に言うとこのニーズさえ押さえれば、
別に根を詰めて文章を書かなくても、超絶喜んでもらえます。

お客さんのためになっているからです。










自分の文章のクセに魅力を感じて仕事を依頼してきたお客さんでない限りは、この「本音のニーズ」を満たすことが、手っ取り早くリッチになっていく手段の大原則です。










今回の邪道まとめ


最後に、最高のマッサージ屋とはどんなでしょう?

こちらが「何処が痛い」「何処の調子が悪い」という前に、「お客さん、肩凝ってるんじゃないですか?」とニーズを察してくれるマッサージ屋ではないでしょうか。

邪道リッチライターなら、ライティングスキルより、人間を観察し、求める場所を察する「嗅覚」を鍛えていきましょう。
例えば今回例に出した女性は、本音を出す時には笑顔が崩れます。(コソッ)