新型コロナウィルス蔓延の今だから再認識したい偉人の言葉:「無常」ゴーダマシッダールダ(お釈迦様)

「常であるものは無い」つまり永遠永久のものなど無いという事です。私は仏教にはあまり興味はありませんが、この言葉は自然科学的にも非常に意味のある言葉であると考えています。

科学技術がまだ全く進歩していない紀元前の人が、まわりで生じているあらゆる現象を洞察力をもって観察し、この全宇宙に成り立つと思われる「普遍的な原理」を突き止めてしまったのです。

ミクロ的には原子が「無常」です。原子核では「プラスの電荷」を陽子と中性子の間で絶えずやりとりし、電子は原子核のまわりを超高速で回転している訳です。

マクロ的には宇宙全体が「無常」です。現在も宇宙は超高速で膨張しています。しかも遠い将来、確実に宇宙全体が「消滅」する事がすでに証明されています。

宇宙全体が「有限」な訳ですから「永遠永久のものなど無い」ことになるでしょう。当然、この事実はゴーダマシッダールダさんは知りませんが、鋭い洞察力から法則を見つけてしまったのです。勿論、ゴーダマシッダールダさんは主に人間社会を中心に観察された可能性もあります。例えば、永遠永久に続くと思われる強い「悲しみ」も同じ強さで永遠永久に継続する事は無いと言っております。この現象は現在の科学において脳内物質のやり取りは量的及び時間的に有限であることから、ずっと同じ強さで怒り続けることもずっと同じ強さで悲しみ続けることも不可能であると考えられています。

一方、人間以外の動物が「(自分の生命を守るために)捕食する以外に他の動物を殺したりしないこと」にも気がついており、自然界全てに興味があった可能性があります。人間が不必要に人間を含めた動物を殺してしまう唯一の動物である事には大きく失望したことでしょう。間違いなく人類史上最高の天才のうちの一人と確信しています。

さて、100年に1度のウィルスが世界的蔓延している今、感染の心配や経済的な心配が永遠永久に続くかの様な錯覚にとらわれてはいませんか?このウィルス蔓延もいつかは収束するでしょう。では経済は?これもウィルス蔓延収束後いつ戻るかわかりません。「補償が手厚い国」は「将来の税金で返す国の債権」でまかなっています。間違いなく将来「重税」でしのがなければ債務超過(国の倒産)で「ギリシャ」や「アルゼンチン」の様な状態になってしまうでしょう。どの様に対応した方が良いのか私にはわかりません。しかし、間違いなくいつか経済状態も良好に戻る時が来るのです。「無常」の法則が成り立つ事が予想されるからです。

現実的には非常に厳しい数年を過ごす人が多く出てくるのは間違い無さそうです。しかし、感染に関しては少なくともワクチンが開発されるまで我慢し、経済的には「生活保護」でも何でも利用して生き延びて頂ければ幸いです。

「無常」の法則は、現在より悪くなる事もあれば良くなる事もあるはずです。自然界の中の一部として人間界があるので自然界の法則には従わざるを得ないでしょう。社会的な問題は人間が解決出来ますが、全ての人に上手くいく方法など、なかなか無いものです。そもそも現在の政治家は多数決で「自分達」が選んだ結果である事を忘れてはならないでしょう。とにかく命をつないで「好転」するまで頑張っていきましょう。

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