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心のオアシス 日常が極上になる瞬間

いつもちょっと疲れている。
そういう時は、だいたい自分ではないものになろうとしている。
そんな時に見返して、私を元気にするもの。
そんなものの一つに「十日町市民憲章」がある。

新潟県十日町市の住民でもない私が、
なぜ、十日町市の市民憲章を見るのか。
それは谷川俊太郎さんによって作られたこの市民憲章の
言葉のもつ力が大きいこと。
そして、大地の芸術祭に魅せられて、
何度も何度も通った私の思い出がそうさせるのだろう。

そもそも市民憲章って何かというと、
どうやら市民の日常生活における行動規範のようなものらしい。
例えば、私が住んでる町の市民憲章。
「私たちは、元気で仲良く きょうも働きます」
これは、多分正しい。そして否定し難い。
でも、さすがに私でもこれはわざわざ思い出したりしない。
でもまあ、だいたい市民憲章はこんなかんじだろう。

では、十日町市の市民憲章はというと。

何だろう。この天地一体感。
そして悠久の時の流れ。
この言葉で、毎日の何もない日常が、
どれだけ尊く感じられることだろう。
毎日の日常に、どれだけの空間と時間が意識できているのか。

特別なことではなくて、
今、ここに在ることが意味付けされていること。
多分、大切なのはそこなのだろう。
日常でも仕事でも。
この市民憲章に守られるであろう
十日町市民が羨ましくもある。

何かを成し遂げたいから、
できないことがあると焦る。
だから頑張る。そうして消耗していく。
みかんの木は、りんごの木にはなれない。
そんな簡単なことを案外忘れている。

そんな時にこの十日町市民憲章を思い出す。
ここに在ること、その感謝で満たされて、
もう、何かを成し遂げる必要すらないのかもしれないと。
リセットして自分の軸に戻す。
何者としてそこに存在しますか。

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