大学野球における「目的」は何か。
こんにちは、お久しぶりです。気まぐれ更新が続きますが、ご覧いただいている方がいらっしゃって日々感激しています。ありがとうございます。
私にとってnoteの更新は「自分自身と対峙すること」です。少しずつではありますが、胸の内を言葉にしていきたいと思っています。
先日までは、コッターの変革8段階プロセスについてお話ししていました。
1. 危機意識を高める
2. 変革推進のためのチームを築く
3. ビジョンと戦略を生み出す
4. 変革のためのビジョンを浸透させる
5. メンバーの自発を促す
6. 短期的成果を実現
7. さらなる変革の推進
8. 新しい方法を文化として定着させる
ここまでのお話を繰り返すと長くなってしまいますので、よろしければ前の記事を見てくださると非常に嬉しいです。
さて記載したように、大学2年生の春に「組織行動論」を片手に理論で武装した私は、所属する部活動でとりわけ部の備品管理に関しての組織変革を試みるのです。
当時は理論という立派な教科書があるのだから、できて当然、書いてある通りに行動に移せばいいのだと意気込んでいたのを強く記憶しています。
しかし、いまだから理解できる、理論と現実は全くに乖離していてちっともうまくいかないんです。先の記事ではステップ2の「変革推進チームを築く」ところまで成功したと記載していますが、それ以降はダダ崩れ。
理論は立派な教科書なんかではない、部員に対しては働きかける中で理論で武装した私は一瞬で亡き者になってしまいました。
ジョン・コッターによると、続くステップは「ビジョンと戦略を生み出す」「変革のためのビジョンを浸透させる」「メンバーの自発を促す」「短期的成果を実現する」とこうあります。
私の話を聞いて目の色を変えてくれた一部の部員たちには個別で私の掲げるビジョンを話し、浸透を試みました。
部の会計を維持ではなく黒字転換(?)させたいこと、そこで得た資金を繰り越してできること、そのために部員の意識を変えたいこと。
これを聞いた部員がすっと身を引いたのを感じました。「思っていたのと違う」、率直な感想でしょうか。
彼らが求めたのは単なる無駄遣いの削減のみであり、決してその先どうしようという話ではなかったのです。
これらは「部活」という学生独特の組織だからうまくいかないのではないかと考えました。なぜなら、多くの学生が部活に入る目的が組織マネジメントではなく、戦績に貢献し、達成することだからです。
世間知らずな学生のたわごとかもしれませんが、これが例えば一企業であれば、一つのプロジェクトチームとして推進、実現が可能に近づくかもしれません。
しかし、部活では、少なくとも私の所属する部では組織の円滑な運営に目を向けた者は少なかった。ここで私の目指した「組織変革」は挫折を強いられたのでした。