中学英語すらままならない輩がガリ勉して大学編入したら確変して何もかもが方向転換した話
ガリ勉、したことありますか?
朝から晩まで勉強勉強勉強…
勉強したら確変した話でございます。
昔からマイナーな道を歩き続けてまして、その一つが大学編入を選択したことで、2年生まで元の大学へ通って3年生からは別の大学へ行きました。
文系ゆえに理系の編入とはぜんぜん違うし時が変われば試験も変わるので、今は違うよ!っていう部分もあるはずです。そんな時代もあったのねくらいに思ってください。
そもそも大学編入制度をご存知ですか?
公式に編入学とはこういう意味です↓
4年制大学で要件を満たした人や短大、高専卒業予定者の方が受験できます。
大学に入学したものの、別の学部や他大学で学びたい人への救済措置みたいなもので通常の一般入試と比べるとマイナーな入試制度かなあと思います。
私がしたのは大学3年次編入です。
さて、ここからあまりにも文章が続いてしまうので、箸休めになんの脈絡のないけど編入後の確変した人生写真を挟んでお送りいたします。
こんな風に。
結論:大学編入したらマジで良いことしかない
私の場合ですが、編入先の大学で全く後悔することはなく、すごい先生やゼミメンバーとの出会いがあり、ゼミ合宿は本当に編入して良かったと思える内容で先生に「ここに来てよかったです!」と伝えたほど財産でした。住む場所も周囲の環境も講義のレベルも何もかもが変わったんです。
周りの子たちと日常会話が合わないとか全然ないんですけど、各都道府県からの精鋭が集まってて基礎レベルのアップグレード感がありました。
頭の良さが段違いなので、私が1週間かかって試験勉強してなんとか単位取るのに、みんなはバイトやサークルしながら3時間とか1日も勉強しないのに単位取れて成績良いんですよ。
頭良くなりたいマジで。
刺激があっていい環境でした。
編入予備校には春休みに親と見学へ行き、希望学部講師の先生と面談をした時「旧帝大や国立、MARCHを目指しましょう。大丈夫です記念受験も多い中募集人数も少ないので倍率は高く見えるかもしれませんが、春からやればいけます。伸びます。一般入試とは戦い方が違いますからァ!」と、最初っから自信たっぷりに説明され、そそのかされてるのかな?ホントかな?とも思ったけど信じて「じゃあ春からよろしくお願いします」って決めました。
実際、編入合格した友達はみんな元の大学より学歴レベルは抜群に上がっていて、そのまま院へ行く人、起業した人や大手企業に就職など、もはや疎遠ですがそれぞれの道を歩んでいるようです。
編入しない人生から大きく方向性が変わっていますし、私もかなり変わったと感じます。
あのまま元の大学にいたら本当に好きなことを学べなかったし、いろんな出会いはなかったし、今の仕事もしてなかっただろうし、ハロヲタになったとしてもド田舎からライブ遠征する余力はなかったはずです。
ほんとに全部変わった実感あります。
一般入試との違うからこそ編入にチャンスがあるし、予備校の情報量と先生がすごい
一般入試はガチで頭いい人がいっぱい受ける中で戦わないといけないのですが、編入だと試験科目が少なくて少数科目に全集中できましたし、頭いい人はもう受かっているのでライバルにならないのがいいところです。
学部や学校によってしまいますが、私の受けた学部では秋ごろから各大学で本格的に試験が始まって年内に結果が出るところが多く、一年も受験勉強をしていません。
短期集中って感じです。
予備校には各大学の過去問の他、編入に関する様々な情報が集まっていて、予備校卒業生からの情報提供とか独自ルートがあると思われます。
講師の方々も実績のある方がいらっしゃったことが大きくて、独学では合格できなかったはず。
特に英語の先生にはお世話になって、本ッッッ当に大好きというか大尊敬の恩人です。
高校時代、部活に注力して恥ずかしいくらい勉強を頑張らなかったので超基礎の中学英語からです。
てか、中学英語もままならないレベルからの挑戦でした。超基礎を担当する英語の先生は、できない人への理解、なぜわからないかという解釈、わからないことへの解像度が高く、わかりやすく考え方を教えるのがめっちゃうまかったです。
「英語ができない人でも、この先生の講義を受ければ道が拓ける」と面談でも言われた言葉は本当でした。よく他の一般入試用の予備校には名物になるようなすごい先生がいますけど、それに似ています。他にも出題問題をよく当てる先生とかいたんです。予備校で得るものは大きすぎました。
英語の勉強方法から教えてもらったのが効果的で、この参考書と問題集を使ってこうしたらいいんだよと、この場合はこうしなさいと教えてくれました。
今まで誰も勉強の仕方まで教えてくれなかったし、世の中にはたくさん問題集があって何を選べばいいかわからないし、参考書ってどんな時どういう風に使えばいいのか未知すぎた自分には、初手から教えてくれた先生に救われました。
英語ができない自覚は当時からあり、毎回のテストがあったんですが、最初の点数はひどいもので思い出したくないし言えないですね。
約9ヶ月で参考書はボロボロにするくらい読み返して、問題集は先生が言う回数よりも解き直したし、ターゲット(英単語集)は毎日電車で見てうす汚れていきました。
言われたことを全部実践したから英語は受かったようなものです。もし、先生に出会わなければ勉強の仕方はヘタクソのままで落ちてたでしょう。
きっと今でも、先生はいろんな生徒を救って人生を変えるサポートをし続けているはずです!
「今のままじゃダメじゃね?」が大きくなって大学辞める気だった
なぜ編入しようと思ったのかって理由です。
元の大学で2年が終わる頃「今のままじゃダメじゃね?」という気持ちが抑えきれなくなりました。編入に挑戦するには、ぬるま湯に浸かっている今の環境を変えないと集中できる気がしません。
底辺にいる私が独学でやりきれるワケない。
大学を辞め、退路を断って挑むしかないと。
最初「辞めます」って親と大学へ話に行ったら、職員の方に休学のほうがいいです、過去にこういう学生の事例もありますし考え直したほうがいいと教えて整えてくださいました。え?いていいの?と、休学は全く頭になくて、ええそうか、そうなんですか?と、編入に必要な書類やほんとに退学する時も、わからなかったら電話して全部教えていただいて、大人に頼ることを知りました。
かなり親身にしていただいて感謝です。
編入に関して親の理解を得られたことは幸福でしたが、当時の人間関係は全部犠牲にしたというか縁を切っています。バイトを辞めて他の大学行くために休むって大学の友達には言わないで休学したから、裏切るようなことをしてしまいました。
謝る機会もないしどうすればよかったのか最善策はわからないけど、人間関係の維持よりも自分の人生を変えたかったからいいやと思うようにしています。ごめんなさい。
自宅で一ミリも勉強できなくなった理由
休学して4月から12月くらいまで朝から予備校へ行き、授業のない時間は全部自習室で過ごして平日土日も関係なく家と予備校の往復です。教科書と問題集、参考書を詰めた重いリュックを背負って父が会社へ出勤した後、私も予備校へ向かって家を出て、帰る頃は夜の10時半とか11時でした。
過去イチ勉強をして過ごした日々です。
定期券で行ける範囲の大型書店へ行って、先生に勧められた参考書や問題集を買うくらいしか寄り道はしたことなくて、週末だけは予備校が7時に閉まるから、たまに都内の大型書店をブラついて漫画や雑誌を立ち読みするのが楽しみでした。
家じゃ家族がギターを弾いて歌ったりしてパリピかっていうノリで毎晩うるさくて(どんな家族だ…でも事実)朝から弾いてる時もありました。いや、朝だし、てかここマンションじゃん!とか思いながら目覚めた日もあります。
家に勉強できる静かな環境がないし、近所に勉強できるようなカフェもなくて、片道約1時間半かけて通う通学時間と自習室だけが唯一勉強できる場所でした。多分、当時の自習室にずっといる人トップ5には入ってたかなと思います。
自宅は、机に座って作業とか勉強もせずダラダラして寝る場所!と、思っています。
今も、まッッッたく自宅で勉強をする気が起きないしできません!!
社会人になっても、作業とか勉強はノイキャンイヤホンつけて全部外でするようになりました。その方がお金払ってるしこの瞬間にやらなきゃ感が強くて集中できます。社内試験や趣味の資格とかで勉強する機会がちょいちょいありますが、どれだけカフェに課金したかわかりません。
でも、家にいるより全然マシなんです。
私の集中ルーティンはノイキャンイヤホンで、たまに会社で聞きたくない話やうるさい声を遮るためにオンラインMTしてるフリしてイヤホンつけて仕事すれば、必殺の勢いで考える仕事が捗ります。
自宅で勉強ができる人は尊敬です。
あなたはえらい。
夏の世の浮かれ具合は受験生メンタル乱れがちになる季節じゃないでしょうか?私は嫉妬に狂った
ずっと真面目に勉強を頑張れたわけでもないです。夏の電車内で花火大会帰りの浴衣のカップルとかを見て「私より幸せなヤツ全員死ね!」と、本気で思いました。
今は笑えるけど当時はほんとに「いっけなーい、殺意殺意!」構文の女です。
ヤベー奴。
強烈な記憶はいつまでも色褪せなくて、通学時に聞いていた音楽を聞くと英単語集をめくっていた日々を思い出して胸がヒュンとします。
編入への挑戦は自分で選んだ道であるものの、夏に浮かれる同世代の様子は嫉妬しかなく、まぶしくて羨ましすぎたんです。
夏になってもテストの結果が良くならない不安と焦りがあり、更に普段予備校に来ていない子達が夏期講習で急に増えてきて実はライバルがいっぱいいるんだなと知り、本当に受かるのか?大丈夫なのか?と不安になりました。
でも、その頃になると同じ学部を目指す友達ができてきました。それぞれに事情抱えてて割と個性的なキャラの集まりだった気がします。
休み時間に少し話したり、お昼ご飯いっしょに食べてわからないところや愚痴とか…
予備校でしか会わないからこそ、距離が近すぎなくていろいろ話していました。
夏休みを超えたらずーーーーっと上がらなかった英語の点数が少し上がってきた感じが出てきました。でも原因と言うか要因は全然自分でもわからなくて、突然なにか掴んでわかるようになったとか劇的な瞬間はなかったです。
当時、英語のテストで28点くらいしか取れなくて、未だにこんな点数かと凹んでたんですけど「それでも点数上位だから大丈夫、ちゃんと文型通りに訳せてるから」と先生に言われたんです。
28点で、ですよ?
解説を聞くまでわからなかったけど問題文は英語の新聞記事だったんです。記者が書いてるゆえに普通の文章と違って後から言いたいことや情報をバーって足されていった、教科書であまり見ないような文章になっていたんです。文型は簡単な第一文型のSVなんだけど、カンマとかで後から修飾語がたくさん足されていったあげく一目では文型が何かわからない罠となり、文型がわからず惑わされる人が多い問題でした。
100点満点中の28点だけど、あんなに嬉しい28点はないです。
第一志望に落ちた日、一時的に目に入る文字が理解できないくらい凹んだけど一生忘れない日になった
第一志望の結果発表はWEBで行われたため、予備校近くのネカフェで発表を見て目の前が真っ暗になりました。
落ちた。
番号がない。
結構試験内容はできたと思っていたし、二次試験の小論文の準備していました。私と同じ第一志望の2人は受かっているようで、罪はないけどつらすぎてしばらく顔合わせたくない。今日は予備校行けない。そんなメンタル強かない。
近くの公園から親に泣きながら落ちたと電話して、本当に申し訳ないけど3月の試験まで頑張らせてほしいと頼みました。しばらく公園で泣いてから地元に戻ったけど家には帰れなくて、ネカフェの個室でボーっとしていました。気分が晴れるかと適当に手に取った漫画を読んでみたけど、内容が全然入ってこないんです。
セリフ読んでるのに何言ってんのかわかんない。
ページが見えているのに、目に入っているのに、全く情報が理解できない。自分でもおかしいと思って、何度もページを戻って読み返したけどキャラが何言ってるかわかんないんですよ。
なんだこの現象…?
大きくなってアイドルに間近で会った時も目の記憶がブッ飛ぶ現象が発生しましたが、それは一瞬です。それに比べれば、あの時はもうずっとおかしくて一時的に脳の文字認識機能が停止した感じ。
こんな状態の自分がわけわからなくて、何やってんだろうと思えてまた泣く。
涙は枯れないじゃないか…と知るくらいにはずっと泣いてました。
たかが受験です。
大学入学後もつづく長い人生、ひとつ落ちたくらいで死にはしません。
でも、編入は全部自分のワガママで休学して予備校通って親に余計なお金をかけさせたのに第一志望をダメにしたこと、自分の人生かけた挑戦だったから本当に落ちるとこまで落ちてしまい、高校時代運動部で鍛えられたであろうメンタルがバッキバキのボロボロに折れました。
親に3月まで頑張らせてほしいとか言ったけど、そこまで頑張れるのかわからないくらい、今は何しても浮上できない。最底辺まで落ちました。
夕方、冬でもう暗い時間です。
「今どこ?第二志望校に受かってるよ!みんな待ってるし予備校来なよ!」
って友達から連絡が入りました。
信じられません。
第二志望の方が、全然できた気がしない試験だったんです。
手応え?ないよ!
…え、あれで????
ダメだと思って自己採点していません。
嘘だろ?そんなわけない。
試験後、予備校のみんなとできなさすぎてションボリして学食で量だけ多いカレーを食べたあの大学で合ってる??
その大学は現地での発表だったので、見に行った子から結果発表の写真が送られてきたら本当でした。
やっったァーーーーーーー!!!!!!!!
一日で地獄から天国へ行くような、あんなに感情の高低差を味わった日はもうないでしょう。
結局嬉しくてまた泣きながら電車に乗って予備校まに行き、みんなも受かったりしてたから居酒屋で朝まで飲みました。
予備校の友達、もちろんみんながみんな第一志望への合格ではなかったけれど、飲み会を開いて何度でも喜んで最後にスノボ旅行へ出かけて飲みすぎて記憶を失ったり、私の携帯が雪山で完全にブッ壊れてメチャクチャやって楽しかったです。
予備校のみんながいたから頑張れた部分がすごく大きくて、支えになりました。
最初の「今のままじゃダメじゃね?」って感情を無視せずに編入しようって思えた自分がいたから今があります。
編入後も人生が続く中、10万分の1レベルのやばい事案か出てきてまた大きく私の考え方と生き方を変えましたが、今もなんとか生きているのでよかったし、こんな当たりが良い人生を歩んでる人は稀だろうから面白いです。
白馬の王子様を待つが如くただじっと願うだけでは人生が変わる瞬間は来なくて、行動しない限りは何も変わらないと体感しました。
今でも現状維持が得意ではないと言うか、同じことずっと繰り返していると息が詰まって閉塞感を感じます。短気なのですぐイラっとします。
心の中のヤンキーが「バーカバーカ!これでいいの?よくないじゃん!」って教室のガラスを割って周るのです。
ほんッと、めんどくさいヤツ。
つらつら書きましたが、「夢に見てた自分じゃなくても 真っ当に暮らしていく 今どき」と思ってハロヲタ人生を続けて参ります。
そう、真っ当にね。
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