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商品もサービスも知らんけど

 皆さんは、エビオス錠をご存知だろうか。
 なに、ご存じない?
 では、私が以前、目も当てられないほど酷い便秘症であったことは?
 ご存じない。そうですよね。安心しました。

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 先刻、「#わたしが応援する会社」コンテストのページを読んだら、

”きっとみなさんの中にもある、ぜひ知ってほしい身近で応援している会社や商品、サービスの魅力を語ってください!”

と書いてあったので、考えてみた。

 まず浮かんだのは、アサヒグループ食品。
 なぜかと言うと、エビオス錠にめちゃくちゃお世話になってるから。

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 知らない人も、何となく見たことがあるであろう、こちら。

 私は過敏性腸症候群持ちで、胃腸が弱い。そこで出会った、このエビオス錠。なぜだか知らんが、飲み始めたら調子が良くなった。
 それからは、ずっと手元に置いている。妊娠中も、授乳中も。

 一回に10錠も飲まなくてはならんという、薬剤としてアナログな感じも好ましい。出先のカフェでも居酒屋でも、鞄から袋を取り出し、ザラザラザラ、と、10錠、数を数えて飲む。周りから見たら、ただのオーバードーズ女。そんな演出も小気味好い。

 そして、ここまでのものを作り上げるまでに至った、企業努力。それを考えたら、アサヒグループ食品さんには頑張ってもらいたい。


 …とは思うけど。
 正直、そこまで熱くなれない。

 私の中の松岡修造が、立ち上がらない。修造は言う。
「まだ私は、アサヒグループ食品のことを知らない」
 私は言う。
「何を知れば良いですか」
 サーブ練習をしながら、修造は答える。
「私は、良い会社を応援したい」
 はて、良い会社とは。
 そこで私は思いついた。
「修造さん!私、知ってます!良い会社!」
「何という会社だ、言ってみろ!」
 修造は笑顔で、私に向かって両手を広げた。
株式会社アシストという会社です!」
「何だその会社は!私は知らない!」
 それでも修造は、私を抱きしめてくれた。


 株式会社アシスト。
 私も、ついこの間まで知らなかった会社。
 友だちの勤務先だ、ということで知っただけの会社。
 同じような社名の会社がいっぱいあって、検索しにくい会社。
 だけど、今、私はこの会社を応援している。心の中で。

 理由は明確だ。
その会社で働いている友だちを、大事にしてくれていると思うから
 それだけ。

 正直、門外漢の私にとって、株式会社アシストが一体何をしている会社なのか、友だちに説明されてもあんまりピンとこなかった。
 HPを見ても、「かっこいー」くらいの、3歳児並の感想しか思い浮かばない。というかそもそも、

 ”ビジネスを進化させる超サポ愉快カンパニー”

 の文字列からして、つまずく。
 超サポ…?愉快…?

「どうも。超サポ愉快カンパニーの、○○です」

 こんなもん、真面目な顔して名刺交換しながら言われたら、私だったら耐えられない。しんどい。


 でもこの超サポ愉快カンパニー、友だちがとても働きやすそうにしている。
 よく分からないけど、よく素敵な場所へ旅行へ行っている。
 よく分からないけど、残業がどうのこうのと言っているのを見たことがない。
 よく分からないけど、「うちはホワイトだと思う」とか言ってた気がする。
 よく分からないけど、友だちは仕事のことを楽しそうに話す。

 もちろん、単にこの友だちの権田原さん(仮名)が仕事に向いていて、仕事を楽しくやれる、能力の高い人だという、ただそれだけのことかも知れない。

 けれども、社員から連想される社風、というのはあると思うし、そんな「デキる権田原」を育てたのも、株式会社アシストだ。


 株式会社アシスト。
 権田原さんを大切にしてくれて、ありがとう。

 正直、何をやってる会社なのかは未だに分からないし、たぶん、今後も分からないままだろう。
 本当に「超サポートしてくれる愉快な会社」なのかも知れないし、そうじゃないのかも知れない。
 分からない。
 でも、私がもし今後、どこかの株を買うとなったら、この会社の株は買うと思う。
 友だちを大切にしてくれている会社だから。

 変ですか?
 私はちっとも変じゃないと思う。
 むしろ、これからの時代はそうあるべきだ。

「社員を大切にする企業こそ、応援に値する企業だーーー!!!!」
 ね、ほら。
 私の中の松岡修造だって、そう叫んでる。


いつもありがとうのかたも、はじめましてのかたも、お読みいただきありがとうございます。 数多の情報の中で、大切な時間を割いて読んでくださったこと、とてもとても嬉しいです。 あなたの今日が良い日でありますように!!