身体とのおはなし
感情を感じることも大事だけれど、身体を感じることもだいじ。頭はどうか、肩は力が入っていないか、手先は冷えていないか。一つずつチェックをする。
身体の声を無視すると、すぐさま身体から抗議の声が届く、私の身体。今日もどうやら抗議されたようなので、自分の身体とお話しなくちゃいけなくなりました。
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なんとなく調子が悪いな、というとき、だいたい呼吸が浅くなっている。わけもなく泣けたり、わけもなくイライラしたりしだすと、だいたい息が深く吸えてなくて、上半身と下半身が分離していて、落ち着きがなく、軽い酸素不足のような焦燥感やひんやり感が、肩周りや頭にあって、頭が痛くて、喉の奥に異物感が衝き上げてくる。
喉の異物感、というのは、涙がこみあげてくる時に喉のあたりに感じる違和感と同じ。それが私は顕著で、むしろそれがずっと喉のあたりにいるから、わけもなく泣いたりする。
「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのである」という、ジェームズ・ランゲ説があるけれども、まさにそれは身体変化ありきの涙であるので、「創作が出来なくて悲しい」だとか、「家事をやってもらって申し訳ない」とか、「体が弱くてイライラする」だとか、後からいかようにでも感情のラベルは貼り付けられる。面倒くさいので私は、「ウミガメの産卵」と夫に説明する。
ホルモンバランスの変化するタイミング(生理・排卵)が一番打撃を受けやすくて、自律神経が乱れやすくなって呼吸が浅くなって…というスパイラルを自覚したのは最近のこと。
是非にも呼吸を鍛えようということで、整体師さんに教えてもらった筋トレをしたり、ボイトレに通ったりしていたのだが、なんせ此度の自粛引きこもり生活により、めちゃくちゃ気が緩んでしまっていた。筋トレはしないわ、呼吸練習もしないわ、お菓子ばっかり食べて太るわ、で今回のハイリスクターム(生理期間)でダメージを食らっている。
ああ、次の整体の日が怖い。めっちゃ痛そう。うちの整体師さん、どう考えてもドSなの。物ごしは柔らかいけど、ドSが隠しきれてないの。痛いとこしか押さないの。ぜんぶS。どこを押すときもS。休むことなくS。ちょっとの間も手を抜かない、プロ意識の高いドS。
来週は、このたるみ浮腫んだ体に、ドSの鉄槌が下るのだろう。せめて今からでも、筋トレとストレッチをしようと思う。
久々に感じた、呼吸が浅いことで生じるこの息苦しさや焦燥感。体が落ち着かず、何にも集中出来ず、感情にまで波及するこの感じを回避するために、ついこの間まで努力していたはずなのに。調子が良くなって調子に乗ったツケが回ってきてしまった。
今日は漢方を飲んで、肺いっぱいに空気を吸い込んで、夫が剥いてくれたミカンを食べて寝ようと思う。
(ありがとう。なんでこんなに渋いお皿をチョイスしたんや)
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なんだか上手くいかないときは、身体の声を聴く。
気合いで乗り切ろうだなんて思わない。
今日はもう眠いので、ストレッチ再開は明日からにする。
人はそれを怠惰と呼ぶ。
だけど仕方がない。
身体が「もう眠い」って言ってるんだもん。
いつもありがとうのかたも、はじめましてのかたも、お読みいただきありがとうございます。 数多の情報の中で、大切な時間を割いて読んでくださったこと、とてもとても嬉しいです。 あなたの今日が良い日でありますように!!