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初めてのオンライン授業はチャットとブレイクアウトで盛り上がった

いよいよオンライン授業が始まりました。昨日はzoomを使って受講生30人のアクティブ・ラーニング型授業(100分)を2つ。疲れましたが楽しかったです。zoomにはいろいろな機能がありますが、チャットとブレイクアウト(グループワーク用会議室)の二つをちょっと工夫して使うだけで、かなりおもしろいクラスができることが分かりました。

チャットで盛り上がる 

まずチャット。教室でもオンラインでも音声で一度に発言できる人は一人だけですが、チャットであればみんなが一斉に書き込めます。例えば「今日のランチは何食べた?」と聞いてみんなに書き込んでもらうと、だーっと書き込みが並びます。その中から適当に拾って「えー、もう冷やし中華食べてるんだ!」「食べてない人もいるのー大丈夫か?」「ソフトクリーム!」と音声でしゃべると、なんだかイベントをやっている感じでオンライン教室の温度が上がってきます。
 もちろんまじめな質問も可能で、きのうは「どんなことがあると『がんばるぞ!』と思う?」と質問したら「ご褒美がある時!」「他の人ががんばっている時」「悔しいとき!」とかばんばん上がってきました。実は教室のクラスだと、この同じ質問でも手を挙げる人は少ないしペースもゆっくりなのです。
 こうして出て来たチャットの書き込みから説明して欲しいものをピックアップして「えーと、たけし、これ説明してくれる?」と指名し、発言してもらうこともできます。また分からないことがある場合はチャットに遠慮なく書いてもらい(今、何やるんだっけ?とか笑)、受講生同士で教え合ってもらうのも良いと思います。

ブレイクアウトで盛り上がる

そしてブレイクアウト。例えば5グループとかにzoomの機能で自動的に振り分けることも自分で振り分けることも出来ます。振り分けがスタートすると各自自動的にその部屋に飛んでいき(ハリー・ポッターになった気分?)、そこで初めてメンバーが分かるので、それだけでもなんだかドキドキします。
 運営側は複数のグループに出入りが自由に出来ます。運営者が複数いる場合は全員に共同ホストになってもらい、みんながあっちこっち行くと良いでしょう。誰が今どこにいるかも分かります。
 そして、教室だと何度もグループを組み替えるのは移動だけで時間を食ってしまいますが、ブレイクアウトだと30秒くらいでできます。ブレイクアウトの時間を設定すると時間になったら強制的に全体に復帰しますし、残り時間もずっと表示されているので分かりやすいです。
 ブレイクアウトから戻った人から感想をチャットに書いてもらうと、みんなが戻ってくるまでの1分ほどの間にまたいろいろ共有可能ですし、次に移る雰囲気も作れます。
 ブレイクアウトが終わった後は話し合った内容を発表してもらいました。これは発表者をブレイクアウト中に決めておいてもらうとスムーズでしょう。またグループ単位の発表順も最初はこちら側で決めてしまった方がスムーズだと思います。ブレイクアウトルーム割り振りのスクリーンショットを取っておくと「では次はAさん、Bさん、Cさんのグループね」とか指名しやすいです。

上に書いたような操作はそれほど難しくありませんが、可能ならば授業をする人とは別にブレークアウトなどを操作するアシスタントがいると、先生は授業に集中できます。慣れてきたら日直のように受講生持ち回りでこの役をやってもらっても良いかも知れません。

実践でリーダーシップを学べる機会と考える

最後にもう1つ。特に今回はうまく行くかどうか分からなかったので授業の冒頭に「コロナとかオンラインクラスとか不安だなあと思っている人?」と挙手を求めて数を確認した後、「そういう状況でもあえてクラスをやるのはね」と話をしました。話したのは「みんなの学びを止めたくない」ということと「この状況はまさにリーダーシップがものすごく必要で、実戦の中で学べてしまう」ということです。そして「先生たちも正解を知らない中でやっているから、いろいろ予想外のことが起きるかも知れない。その中でみんなで知恵を絞って助け合って前に進んで行く。間違えたっていい。一緒に取り組んで行く中で得られるものはめちゃくちゃ大きいよ」と話して授業を始めました。
 これはリーダーシップのクラスだからというのもありますが、そうでなくとも、考える力、コラボする力、自ら動く姿勢を培う良い機会だと思います。

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