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光造形でユルキャラの型を作ってみる(造形編)

手動射出成形機のINARIを使って色々と試してみようと思い。まずは手軽に光造形で型データを作ってみることにしました。題材はこちら

地元藤沢市のユルキャラ「ふじキュン」です。
本来ならこのイラストの状態から3Dデータを作っていくわけですが、色々と縁があって実はふじキュンは3Dデータが手元にあります。それがこちら

このキャラクターを型にしていきます。
追々プラモデルのように複数のパーツで構成したいと思っていますが、初回ですのでまずは前と後ろの2パーツで構成することにします。

2つのパーツをひとつの型で作ってみました。4隅に空いている穴は型を締め付けるためのボルトの穴になります。パーツの間に通っている凹の溝に樹脂が流れて型に樹脂が充填されます。これを光造形で造形していきます。

朝に見れるように夜にセットをして造形スタート。
そして翌朝。。。

大失敗。。。設定が悪いのか造形物が全くできていない状態でした。実はこのあと設定を変えて試してましたが全く同じ状況だったので方針を変更することにしました。

それぞれのパーツごとに型を設定しました。
先程のデータでは造形範囲ギリギリだったのでリスクが大きいこと、失敗したときの処理が大変なことなどを考えて、ここは欲張らずに型を小さくすることにしました。その結果。。。

でっできた!!
後パーツは現在造形中ですが、前パーツの型は無事にできました。実は現時点ですでに課題が見えてるのですが。。。それでもとりあえず成形はできそうなので試しに成形してみることにします。


ちなみに今回使用した光造形機は「ELEGOO Mars 2 Pro」になります。
造形範囲は129×80×160(mm)と小さいですが、低価格で価格に対してかなりきれいに仕上がってくれます。

また、レジンはSK本舗さんの「SK水洗いレジン」を使用しました。
水洗いレジンは通常のレジンに比べると仕上がりが柔らかいので型には向いていないかもしれませんが、処理の手軽さからまずはこのレジンで試してみることにしました。