挽いた豆

コーヒーを美味しく淹れましょう! (その1)

前回までの記事で、美味しいコーヒー豆を手に入れる方法を書きました。

美味しいコーヒー豆を手に入れたら…いよいよコーヒーを淹れましょう!

今回からの記事では、美味しいコーヒーの淹れ方、その基本(+α)をお伝えしていきます!


美味しいコーヒーを淹れましょう!(基礎編その1)「挽く」


まず、コーヒーを淹れるにあたって、とても大事な心構えがあります。


・丁寧に、ゆっくり

・もったいない!という感情を捨てる


です。


では、まず最初に…豆を挽くことから始めましょう!

豆を挽く際のポイントになるのは


・できるだけゆっくり挽く


ことです。

実は、豆を挽く歯の回転スピードを上げるほど、ふわ~と良い香りが強く漂ってきます。

この瞬間がたまらんのだ!というのも確かにわかります…。

しかし、実はこのふわーという香りが、


コーヒーに抽出されるはずだった香りが飛んでいっている


だけだとしたらどうでしょう?

美味しいコーヒーを飲むというコンセプトからするとちょっと…ですよね。

そもそも、コーヒーの良い香りというのはアロマオイルと同じです。

アロマオイルは、アロマポットで温めると強く香るようになります。

速いスピードで挽くと、歯と豆の摩擦が大きくなって、豆に熱が加わります。

その熱がアロマを揮発させてしまうのです。

そう考えれば、歯の回転スピードはゆっくりが良い、ということはおわかりいただけるでしょうか?


となると、豆を挽く道具は…基本的にはハンドミル(手挽き)がベター、ということになります。

(超高性能のミルでは手挽き以上の挽き具合を実現したものもありますし、電動ミルに供給する電圧を下げて歯の回転数を落とす、なんてこともできますが…)


また、もっとこだわるなら、

挽くということは

豆を「切る」「つぶす」のではなく「割る」

のだ、ということを頭の片隅に入れておいてください。


さて、挽いた後なのですが、もうひと手間かけましょう!

(これは、どんなミルで挽いたとしてもかならずやりましょう!)


用意するものは

目の細かい「ふるい」

です。粉用のふるいがあればベストですね。
茶こしでも大丈夫です。


挽いた豆をふるいにかけます(やさしく…)。

そして、ふるいながらやさしく息をふーっと吹きかけます。


そうすると、けっこうな量の豆(粉)が落ちます。

吹くと、何かふわふわしたものが飛んだりしていきます。


「あぁ…もったいない!」

という声が聞こえてくるようですが、この作業をするとしないとでは、味が大きく変わります。

もったいないように見えますが、心を鬼にしてやってみてください。


実は、

下に落ちた細かい粉は「微粉」

飛んで行ったふわふわしたものは「シルバースキン」

といいます。

微粉は、コーヒーの粉の削りカス

シルバースキンは、豆にへばりついていた薄皮

です。

上の写真は、除去したシルバースキンを集めたものです。


微粉は、ドリップの際にコーヒー豆を窒息させてしまいます。

(詳しくは後述します)

シルバースキンは、はっきり言ってしまえばゴミです。

どちらも、ドリップで「えぐみ」を出してしまう大きな原因ですので、ここで取り除くことはとても大切なのです。

さて、これで豆の下処理は終わりです!


次回はいよいよ、ドリップしていきます。お湯の準備はOKですか?


ちなみに、淹れる際に必要な道具は

・ドリッパー(このNoteでは、お手軽なペーパードリップを使います)

・ドリップポット(お湯を沸かすポットとは別に)

です。美味しいコーヒーを淹れるために、この2つは用意してくださいね!


Noteでは、「美味しいコーヒーを飲むためのテクニック」を中心にお話をしています。

一方で、ブログTwitterなどでも、今後、私が選んだ「お勧めの道具たち」について配信していく予定です。

そちらも徐々に更新していきますので、もしよろしければそちらにも遊びにいらしてくださいね!


ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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