【読書感想】「メシが食える大人になる! よのなかルールブック」 高濱正伸

この本の概要

花まる学習会の代表・高濱正伸さんが、子どもたちに向けて書いた本です。大人になる前に知っておいてほしい50の大切なことをルールにしてまとめたもので絵本に近いかな?
なので一瞬で読めます。10分もあれば読めます。

職場の人が
「この人の本が好きなんだよね〜」
と貸してくれたので読んでみました。

「これ、子どもむけと言いつつ、親向けじゃないか」と、貸してくれた人が言ってました。

うん、そうだと思う。

「大人、読め!」
です。

子どもと大人

子育てしていて私は思います。
子どもは大人が思っているよりずっと世界をちゃんと見ているし、感覚で理解しているな、と。

そして、大人は自分が思っているよりずっと子どもで、どの大人も全然ちゃんとしてないな、と。

大人はすぐに「子どもにはまだ理解できないから」とか言いますが、たぶん理解してると思うんですよね、そう言ってる大人よりずっと。
歪んだ視点や偏った知識がないぶん、フラットな視点で物事を理解してると、見ていて思います。
まだ表現するすべをもっていないだけで、変な解釈とかないぶん、大人以上に感覚が素直で鋭敏だと思う。

子どもを必要以上に子ども扱いしたがるのは、大人側のマウンティング意識と、説明する自信がない場合のほうが大きいんじゃないかしら。
たぶん、大人側は無自覚でしょうけど。

「そんな偉そうに。」
「お前はどんだけ立派な子育てしてるんだ!」
と、言われたらぐうの音もでません。
できないことはたくさんあるし、間違うし、子どもみたいなことを言うときもあります。
(「さっきからお前たちばっかりテレビ専有してんだから、こっからは母さんが好きなの見る!」とか。)
この本に書いてることでも、できてないの、何個かあります。

でも、できるだけ子どもに対しても、難しいことでもちゃんと説明責任を果たすようにはしているつもり。子ども扱いはしていないはず。
そして子どもには、
「大人も子どもも関係なくて、ちゃんとしてるやつは子どもでも大人もちゃんとしてるし、ちゃんとしてないやつは、子どもでも大人でもちゃんとしてない。大人だからといって、よくわかんないこと言って偉そうにしてるやつは気にしなくてよし!」
ということを、ちょくちょく伝えています。

学校の先生とか、そこらへん歩いてる人とか、大人な体でも理屈が通じない人たくさんいるんですよね。
そういう人が力で子どもを言うこと聞かそうとすることは、これからもたくさんあるだろうけど、そういうのであまり心を乱してほしくないな、と思って。
(まぁ、実際そんな人いたら乱れるけど。乱されまくりだけど。大人も乱されるけど。)

大人に、特におじさんおばさんに、自分ごととして読んでもらいたいね。

ワタクシ的名言

いいことを言うよりも、よい行動をとる。

だね。
本当にそうだ。
私、よい行動そんなにとってない気がするのでもうちょいちゃんとしよう。ゴミ拾ったりとか、困ってる人助けたりとか。

「なぜだろう」と考える習慣を、身につける

すべての働く人々に伝えたい。
我々、「ルールだから」「常識じゃん」「そういうものだから」で、思考停止してることめちゃくちゃたくさんありますよね。
そこ、もっかいサボらず考えないといけないところに来ているよなぁと思います。
もちろん私も含め。

「一生懸命」をバカにする人にはふりまわされない。

何かに前向きに、「これやりたい!」「これ楽しい!」って熱量がある人は、バカにされたり、冷めた目で見られることが多々あります。
なんかちょっと恥ずかしくなったりするけど、そういうの、気にしない自分になりたいです。

いいものにたくさんふれて「感じる心」を磨く

感性ほぼないもんなぁ。
美術館とか行きたい気持ち、ゼロじゃないけどわかんないもんなぁ。
こどもにも、もうちょい感性磨くようなところにつれていってあげたほうがいいんだろうけど、親も子も、どうにも足が向かない。

「ひとりの時間をつくる」

欲しいです、切実に。

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