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自分にあう仕事

8月に部署異動した。

もうすぐ異動して2ヶ月になる。

これまでの経歴では、ITエンジニア寄りの仕事(ITセミナー講師、IT系セミナー・テキスト開発、製品のマニュアル作成)だったが、異動してからは、ITの人ではなく、「企画職」的な仕事になった。
(来年からはインストラクター的な要素も入ってくる予定)

新卒で働いてからずっと、LinuxとかネットワークとかそういうIT知識を必要とする仕事が中心だった。

転職してからも、製品の使い方を説明するマニュアルを作っていたので、製品知識はもちろん、これまでのIT系の知識が役にたつことも多々あった。

それが、今では全然だ。
いや、まぁ全然ってことはないんだけど、
あくまで「ツールを使う側の人」で、
「ツールを作ったり説明する側の人」
ではなくなってしまった。

で、そうなってみてどうか。

私の気持ちを率直に言うと、
「企画の仕事ってめっちゃ楽しい!」
だ。
「ITの知識とか、勉強してわかるようになるのは好きだったけど得意ではなかったのかもな」
と、環境が変わった今、思う。

私はそもそも理系科目が得意ではない。
いやむしろ苦手だ。
大学も教育系の国語科だったので、
「なぜ、IT…」
という感じなのだが、私が就活をするときは、ちょうどITバブルなときで、
「IT系にすすめば食いっぱぐれることはあるまい」
と考えていた。
「ちょっと企業で勤めて社会を知ってから、教員になろうかな」
という思惑もあった。

入社してから知識を身につけて、インストラクターとして教えたり、わかりやすいセミナーテキストを作ったり、理解が深まる演習を作ったり、演習環境作り込んだり。
大変なこともあったけど、やりがいもあったし楽しかった。

そこから、出産して、時短勤務になって、働き方や仕事も少しずつ変わって…。

自分としては、どの仕事も楽しめる部分を見つけながらやって来たつもりだが、色々やってみて、やっぱり向き不向きはあったな、と振りかえって思う。

今、何かの仕事のついでじゃなく、ちゃんと仕事として「企画」みたいなことをやるようになったわけだが、アイデアを膨らませてたたき台を作ったり、それをもとにチームの人と議論していくのがとても楽しい。
かたちになるのはもっと楽しい。
それでちょっとでもみんなの世界が楽しくなるのはもっともっと嬉しい。

育休中、自分の強みを知るストレングスファインダーをやった。
本の説明には「苦手なことを克服しようとするよりも、もって生まれた強みを強化するほうが成長率がいい」
というようなことが書かれていた。
読書が苦手な人が2年間速読を学んでも2倍くらいしか成長しないのに対して、読書が好きな人が速読を学ぶと、学ぶ前から7-8倍くらいの成長がある、というデータもあるらしい。

私は、慎重さに欠ける、ちょっとかわいいうっかり乙女なところがある。(テヘッ(^^;))
今まではそのうっかりをなんとか減らそうと頑張ってみたりもした。
が、やっぱり苦手を克服するのはあんまり楽しくない。
苦手な私がマイナスをゼロに近づけても、得意な人にはそもそもかなわない。
別に誉められるレベルになれるわけでもない。
だったら、強みのある方向にフォーカスして、そこをのばすような環境にいるほうが、自分も楽しいし、たぶんまわりにも良い。
ような気がする。


私たちは
「あの人は仕事ができる」
「あの人は仕事ができない」
など、日常的に他人を評価している。
自分が給与評価者かどうかは関係なく、同僚や部下、上司のことを評価することは多々ある。

が、それは、その人やその組織がもっている、ものさしでしかない。

慎重さは、ある組織においては大事で評価される価値観だが、別の組織ではマイナスに働く価値観にもなりうる。

アイデアは、ある組織においてはまったく発揮できないスキルだが、別の組織では重宝されることもある。

仕事を選ぶとき、何をするか、何がしたいか、も大事だけど、自分の強みを発揮できそうな場所はどこか、という視点も、自分の人生の満足度向上には大事だったな、と思う。

私たちは、みんなそれぞれ個性があって、固有の強みがある。
どんな人にも絶対にある。
だが、その強みを自分できちんと理解できている人はとても少ないし、たとえ認識していたとしても、それを日常生活や仕事に結びつけるまですることはあまりない。
でも、たぶん私たちの生活をハッピーにするためには、そこにこそフォーカスしなきゃいけないんじゃない?
と最近考える。
みんなが楽しくないのは、そういう自分の個性や強みと、仕事や生活をマッチングさせてないからってだけであって、その人本来が能力がないわけではないんだと思う。

つまり、私もあなたも人生まだまだのびしろだらけ。
環境を選ぶ勇気と、違った環境だったときに諦めないで別の場所を見つけるための根気強さがあれば、死ぬまでにはいい場所がみつかるんじゃないかしら。

まぁ、私は気づくのに20年かかったわけだが、かといってろこれまでやってきたことが無駄だったとはまったく思わない。
むしろ必要だったと思っている。
それに、今楽しいと思っていることも、また変わっていくこともある。
そういうのも含めて、自分と環境を固めずに、ゆるゆると変化を楽しんでいけるといいな、と思う。

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