ほしのこえ(監督:新海誠:2002年)【ねえ、私たちってまるで引き裂かれた映画の紹介みたいだね「答えが返ってくるまで25年もかかるのか」】
日本のアニメ監督と言えば、
新海誠ですが、
その新海誠監督のデビュー作。
あのたったひとりでアニメ映画を作ったという伝説を聞かされた日には、
な、なんじゃそれは!?
マンガならともかく、
アニメ映画をひとりで作るって正気?
とか思ってました。失礼でした。
でも天才伝説爆誕であることには違いないと。
内容は当時の定番だった世界系の作品で、
宇宙人と戦っている女の子と、
恋をした男の子。
当時の定番です。
こういうのが流行ってまして、
そこにウラシマ効果のエッセンスを追加。
ウラシマ効果といえば、これですが。
宇宙に行った女の子は、歳をとりません。
いつまでも、あの時の少女のまま。
地上に残った少年の方が、どんどん歳を取っていきます。
ウラシマ効果によって、彼女の時間が遅くなるからです。
最初のうちは、それでも頻繁にメールが来ていたのですが、
そのうち、とぎれとぎれに。
もっとも女の子は頻繁に送っているつもりです。
ただ時間が伸びているので、
どうしても間延びしてしまう。
切ない。
取り返しがつかない。
女の子が戻ってきたとき、
少年は老境に差し掛かっているってことですよ。
そこまで描かれてないけど。
そういう風に視聴者を想像させる。
想像を誘導される。
切ない。
え?これ25分なんすか?
よく覚えてなかった。
しかし、よく考えると、
新海誠監督の作品って、
すべて男女のすれ違いがテーマなんじゃないですか。
処女作から首尾一貫しとる!
すごすぎる!
最近は初期アート系の作風から変化して、
大衆受けする大衆恋愛ドラマ風大作に、
シフトチェンジしてきたけど、
やっぱり男女のすれ違いしか基本的に描いていない。
次は、そんな新海監督の二作目を紹介してみます。
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