コミュニティー化の極意とは?
僕はこれまで音楽を通してソロでライブ活動を行ったり、曲を作ったりしてきまして、ライブをやれば毎回満員になっていたり、曲の依頼を受けたりしてきまして、ファンを少しずつ増やしてきました。
僕は、10年前から音楽のコミュニティー(ライブをやれば参加してくれる人達同士で仲良くなっていく)ようなことができていたので、
どうやって行けばファンをコミュニティー化していくことができるのか。
僕がやってきたことを書いていきます。
お客様は音楽を通して共感したいと思っている
この考え方にたどりついたのは、離婚危機に陥った方が僕の曲を聴いて号泣していた経験があり、その時に演奏した曲が結婚すると色々あるけど、幸せになっていこうねっていうメッセージを兼ねて作った曲だったのですが、
結婚したら、大なり小なりストレスを抱えることが起こるじゃないですか。
だから一人の為に作った歌詞に共感されて、曲を聴いたことで未来が変わっていくことをイメージしてもらえるのです。
つまり、人は変わらない日常であったり、ストレスを感じた時にそれを癒してくれる空間であったり、楽しめる空間に価値を見出すようにできていることに気が付きました。
そこで、僕がやっていったのは、一人の為に曲を作るってことをやっていきました。
・今の現状をどうなりたいのか?
・未来の理想をどのようにしたいのか?
・本音で語れているのか、生きていられているのか?
などを聴いて、それをメッセージソングにしてファンの方に曲をプレゼントしていったのです。
そうしたら、一人の人の為に作ったものが、波紋のようにどんどん広がって、曲をお客様が育ててくれるようになりました。
すると、曲というものを通して会場に来てくれたお客様が会話をしてくれるようになったのですよね。
普通、曲を聴きに行くという発想だと曲を通して会話って生まれないじゃないですか。
それが、一人の為に作った曲だと、”仮名で誰々さんの為に作った曲です”と話してMCをしたりすると、休憩中に曲をネタにして話が勝手に生まれていることがあり、
徐々にライブ会場がコミュニティーの集まりみたいなのになっていきました。
もちろん、ライブ会場で知り合った人が、一緒に遊びに行ったり、友達になったりしていくと、きっかけを作ったのが僕であることから、
またライブに来てくれるようになっていくのです。
すると、友達を連れてきてくれたり、ライブで好きな曲のアンケートをとったりしていくと、必然的に人気曲というものになっていくのです。
ライブに来ているのではない。人に会う為にきているのだ
これは、僕が別にうまくもない歌を歌っていてもなんで人が集まってきてくれるのかと感じたことですが、
結構顔ぶれが似てくるのですよね。すると、僕も顔を覚えますし、お客様同士が仲間になっていく姿をみていて思ったのは、
”これ、ライブ会場が喫茶店のようになっているな”と感じたのです。
僕は喫茶店でお茶している空間のBGMでしかないのだと。
そう気づいた瞬間に”オリジナルソング”の味がどんどん出てくると感じたのです。
いくら曲が作れても、自分に関係していないものには無関心であるので、
曲を題材に会話を誰かがしてくれていれば、そこからお客様が勝手に曲を広めてくれるので、
『自分も作ってほしい』という人が何故か出てくるんですよね。
曲を一人の為にと定義することで人が価値を人に伝えてくれる、つまりが宣伝媒体になっているのです。
作曲家という曲を作る人は沢山いますが、”一人の為に曲を作って癒します、楽しめさせます”という人って中々いないので、ブランド化できていました。
僕が決めるのではなく、お客様が価値を決めている
これはまだ試作段階ですが、曲をこれからも一人一曲作っていきながら、CDや曲の物語に『仮名をいれて宣伝する』ことができないかと考えています。
BGMバンドAIRCLOUDでのライブを無料にして、一人の人の為にその日の曲を作って、宣伝費でライブ費用を賄うとか、
CDに宣伝を載せるので、CD製作費を全額曲数分で割って無料で制作するとか色々考えだすと止まらないのですが、
これからコミュニティーを作っていくとなった時に、お客様がライブに来るだけでメリットがあることをどれだけ生み出せるのかって大事になってくると僕は思っています。
まあ、これまで色々思考錯誤してきた経験があるので、これからも企画を作っていきたいなぁと思っていますが、
コミュニティーとは、僕は脇役で、お客様を主役にした時にどうしたらいいのだろうか?
という発想を持つと、色々アイデアがでてくると思いますので、何か参考になればと書いてみました。
まとめ
音楽だけに限らず、あらゆるものがクラウド化されて、AIやロボットが価値を飲み込んでいく時代と言われていますが、
結局は、人でしか人は変えることができないと僕は思っています。
ダイヤモンドがダイヤモンドでないと磨けないのと同じで、人は人でないと研磨できないのですよね。
そこで、あなたではなく、お客様がお客様を育ててくれる場所をあなたが作ったら、お客様からも喜ばれて、楽しんで利用してくれるので、幸福感に似た感情を持つことができますから、是非参考にしてもらえたらと思います。
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