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【読書日記】2021年8月30日

長かった夏休みが終わる。過ぎてしまえばあっという間だったなぁと、やはり思う。とっても大変ではあったけれども。

私が小学生の頃は、新学期になると「夏休み中にどこへ行ったか」を発表する時間があって、それがとても嫌だった。「夏休み=旅行にいくもの」らしくて、旅行に行っていないクラスメートは私以外に居なかった。とても気まずい時間だったなぁと、毎年この時期になると思い出す。気まずいのは私一人だったんだけれども。

今は旅行に行くことだけでなく、近所に出かけることもドキドキしてしまうようになっていて、出不精の私には都合がいいから助かるけども、子供たちの立場になってみたら、どこにも行けないというのはつまらないのかな?とも思ったりする。

ただこれは、「夏休み=旅行」という思い込みが私の中にもあるからなんだろうなとも思っていて。子供たちは出かけられない現状を、まるで当たり前のように思っているようなふしもあるし、つまらないだろうなどと考えているのは大人だけのようで、それはそれで寂しくもあったり。自分がそうだったから、子供たちも同じ気持ちだろうと考えるのは、子供に失礼なのかもしれない。

そんなこんなで今日の読書は、『残像に口紅を』の続き。

文字が一文字ずつ消えていく世界で、消えていった文字を使わずに物事を表現していくというのは、本当に骨の折れる作業だろうと、素人ながら勝手に思う。

そして同時に、日本語って色んな表現方法があるんだなと思ったりもしていて。一文字ずつ無くなっていくのに、使えなくなった言い回しがあっても、別の言葉に置き換えて、物語はきちんと進んでいくことが出来る。日本語ってスゴイなぁと、小学生のような感想が出た。いやいや、小学生でももっと表現力があるだろうから、小学生を例えに出すのは失礼かもしれないな、なんてことを思ったりした。ごめんなさい。

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