英語成績アップ! 高校時代、学年順位を250位から一気に1位まで上げた方法

何十年も前の話です。中学で学年トップだった私は、高校初めての定期試験で英語の成績が250位だったので愕然としました。確かに私は、暗記が嫌い。だから英単語を覚えていない。しかし、卓越した理解力で、ボキャブラリー不足を補ってきたはず。なぜ?!

当然ながら、英語を読む上で英単語を知っていることは必要不可欠。早急に挽回する必要に迫られた私は、幸運にも至高の良書に出会ったのです。ここで紹介する2冊の本を学習するだけで一気に挽回、かつ、大学受験に必要なボキャブラリー(単語とイディオム)を難なく獲得することができました。その学習にかかった時間は1ヶ月以下

早速、紹介します。

1.茅ヶ崎方式 時事英語教本 応用編

いわゆる学習参考書ではないため、これを使って英語の勉強をした高校生はほとんどいないでしょう。しかし、これはまさに高校英語・大学受験のための必殺参考書なのです。

私は、中学の終わりの頃から新聞を読むようになり政治経済に興味を持ち始めました。そしてNewsweekやTimeといった雑誌を英語で読みたいと思っていました。

ということで、たまたまこの本を手に取ったのです。1セクション見開き2ページに新聞に載っているような短い英文が40文。合計40セクション。カセットテープ付き。1文に1つか2つ覚えるべき単語がハイライトされています。そのほとんどの意味を私は知りませんでした。

以下のステップに沿って学習しました。

(1)  まず文を読み、意味を理解。分からない単語は調べる。

例えば、以下のこのような文。

Researchers in turn looked inside the old burial mound through a fiberscope
to scrutinize the world's oldest planisphere drawn on the ceiling above a
stone coffin. (研究者達は、石棺の上の天井に描かれた世界最古の星座表を調べるために、かわるがわる、ファイバ−スコ−プを通して、古墳の内部をのぞいた。)

ハイライトしてあるのは、覚える課題となっている単語です。この本に出てくる単語はどれも、大学受験のみならず、新聞、雑誌、ビジネス会話、TVニュースで頻出します。英字紙を読んでいるつもりで理解に努めましょう。

(2)  CDを聞く

文は見ず、CDを聞きます。音だけで理解できるか。上述のステップをきっちりとやっていれば聞けるはずです。「聞いて、分かる」という感覚になれば、合格。次の文に移ります。分からなければ、再度、文を見て確認して再挑戦します。1セクション40文。全て終わったら、もう一度、通しで聞いて確認します。

以上です。

この参考書、文・単語の選択が素晴らしいのです。英文雑誌・新聞に出てくる文なので、全く無駄なく、将来にわたって使える英語が身に付きます。

この本の学習を終えた直後の試験。「おお、全ての単語が分かる!」怖いものなしでした。

なお、この「茅ヶ崎方式時事英語教本」は絶版のようですが、以下のサイトから同様な教材が入手可能です。

茅ヶ崎方式英語ブックライブラリーhttp://chigasakischool.com/books/basic/#A003

(このサイトにある、「国際英語教本 Book3 上級I」を見てみました。私が購読しているフィナンシャルタイムズ、ウォールストリートジャーナル、英エコノミスト等の定番英字紙に頻出する単語ばかりが出てきます。)

2.英文法頻出問題演習

「茅ヶ崎方式時事英語教本」とは違い、有名な本です。「有名大学合格体験記」的な本には必ず挙げられていました。
当時の参考書はカラフルで凝った体裁のものが多く、私はそのような参考書が煩わしく、好きではありませんでした。
この本は、白黒2色刷、シンプルな構成、単に問題と簡単なコメントのみ、というものでした。

書名に「英文法」と書かれていますが、大学受験で必要なイディオムが効率よく身につくことが最大のメリットです。

勉強方法に工夫は必要ありません。単に、順番にこなしていくだけです。

勉強する際、「この本をマスターしたら本当に英語力が上がるのだろうか」「実は、この本よりも10倍効率よく、この本と同じ内容をマスターできる参考書があるのではないか」・・・こんな雑念に悩まされる人はいませんか? 

さすが定番本。この本については、そのような心配は無用です。この本を学習し終えた後の、最初の試験を楽しみにしておいてください。「おー、この問題、分かる! この問題も分かる!」 その効果に驚くことでしょう。

今は、「新・英文法頻出問題演習」と名前を変え、従来通り定番参考書としての位置を確保しています。


最後に。

よく、受験勉強は暗記が大事、という人がいます。私はこう思います。

「どの教科も、暗記勝負と思ったら負け。

「でも、英単語の暗記は必要でしょ」、と思うかもしれません。しかし、「暗記しよう」という心構えと、「使えるようになろう」という心構えは異なります。あなたは日本語に精通していると思いますが、あなたの日本語能力の鍵は、単語をたくさん「暗記」していることでしょうか?

あなたがこれから学ぶ英語のボキャブラリーは、まさに使うためのものです。ここで紹介した2冊をマスターすると、(まだ辞書は手放せないと思いますが)英字紙を読めるようになります。ぜひ、生きた英語を使えるようになってください。


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