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軽躁状態で家出してちょっと面白かった話②

車輪の回らないハードキャリーを炎天下の中、転がすと言うより半分持ち上げながら移動したんだけど、重い、暑い、辛い・・・。けどそれより、母に対する怒りが収まらなくて寧ろそれが良かったのが、原動力となって私を動かしてた。

出ていく前に置き手紙を書いたそこには今までに対する恨み節な内容がずらずらと書き殴ってあった。実際、手紙は読まれたかは謎である。今となっては恥でしかないが。

正直頭の中はとにかくこんな家出てってやる!ので、親に捕まらない何処か遠くに逃げなくてはと言う脳内になっていた。結局自分の足で家に帰ったんだけど。。。車輪の壊れたハードキャリーに疲れて帰りは駅からタクシーで帰った。タクシーの運転手のお爺ちゃんに「何これ、重過ぎ!?」と結局トランクから2人がかりで引きずり下ろした。
冗談で「人」入ってますなんて言おうもんなら、本気にされたかもしれん。

名古屋とか静岡で住み込みで働ける所はないかとネットで探してみて、面接の電話までかけてしまった私。
もう後には退けない。なんて考えながらもやっぱり彼氏には最後に別れを言いたいと思い、仕事の休憩中に電話。めっちゃ切れらたし、正論を言われ、心配をかけてしまった。その辺りで少し冷静になって来た。

でも、家に帰りたくなかったので、ホテルに2泊した。ホテルにいる間食欲があまりなく、体重もかなり減った。初めて1人でホテルに泊まったので何だか開放感や親に対する背徳感で、うきうきしている自分がいた。
一日目、二日目と経ち流石にお金も不安になったのもあって一度家に帰る事にした。
一日目は家出する前に観た映画を悔しかったのでもう一度観た。泣けた。。。

午前中家に着いたら母は家に居た。着拒も解除した親に帰宅するとSMSは送っておいたので、少し会話したけどやはりまだ躁状態は抜けてなく彼氏の家に泊まりにいく事で距離を置いた。
その後も暫く、快活クラブで過ごしたりとあんまり一緒に居たくなかった。
自分の部屋にもドアノブに取り付けられる鍵をつけ、プライバシーを守らなかったらまた出て行くなど癇癪を起こしていたな。。。

そして睡眠が取れるようになってから要約、躁状態が落ち着いてきて今度はある本との出会いで断薬を始める事となるのだった。

あ、そう言えば、駅でお婆ちゃんに「困ってるんだったら緑の窓口に行った方が良いわよ」と促されたが速攻逃げたよ。あの時は全てが敵に感じてたんよね。

このお話はこれでおしまい٩( ᐛ )و

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