【ネタバレあり】千年ジュリエット 感想
こんにちは、卯月です。
今回は、書評を書きます。
本は、初野晴(はつの せい)さんの「千年ジュリエット」(KADOKAWA・角川文庫)です。ハルチカシリーズ4作目です。
ネタバレがありますので、まだ読んでいない方・今読んでいる人はご注意ください!
あらすじ
清水南高校、文化祭間近。晴れの舞台を前に、吹奏楽部の元気少女・穂村チカと、残念系美少年の上条ハルタも、練習に力が入る。そんな中、チカとハルタの憧れのひと、草壁先生に女性の来客が。奇抜な恰好だが音楽センスは抜群な彼女と、先生が共有する謎とは?(「エデンの谷」)ほか、文化祭で巻き起こる、笑って泣ける事件の数々。頭脳派ハルタと行動派チカは謎を解けるのか? 青春ミステリの必読書、“ハルチカ”シリーズ第4弾!
(裏表紙のあらすじより引用)
感想(ネタバレあり)
初野晴さんの作品です。初野さんは2002年、「水の時計」でデビューされ、代表作は、このハルチカシリーズです。
ハルチカシリーズは、2015年に漫画化、2016年にアニメ化、2017年3月に映画化と、何度もメディアミックスされています。
この本はハルチカシリーズの4作目で、1作目は「退出ゲーム」です。
1冊を通して文化祭の話でした。
個人的に好きなのは「千年ジュリエット」。
語り手がチカではなく、トモちゃんこと「私」なのが印象的でした。
最後の20ページほどで、トモちゃんは既に死んでいること、語り手はトモちゃんのふりをしている少年であることが明かされます。
そこまで読めば、それまでに出てきた細かい疑問は全て明らかになります。
ちょっと重めの題材を扱う話なのですが、最後がバッドエンドでないのも良かったポイントです。
書誌情報
千年ジュリエット
著者 初野晴
出版社 KADOKAWA
レーベル 角川文庫
ISBN 978-4-04-101080-8
定価 720円+税(税込792円)