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【ネタバレあり】マスカレード・ホテル 感想

こんにちは、卯月です。
今回は、書評を書きます。

本は、東野圭吾さんの「マスカレード・ホテル」(集英社・集英社文庫)です。

ネタバレがありますので、まだ読んでいない方・今読んでいる人はご注意ください!


あらすじ

都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者もターゲットも不明。残された暗号から判明したのは、次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア東京ということのみ。若き刑事・新田浩介は、ホテルマンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。彼を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美。次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、二人は真相に辿り着けるのか!? いま幕が開く傑作新シリーズ。
(裏表紙のあらすじより引用)

感想(ネタバレあり)

「白夜行」や「容疑者Xの献身」など、たくさんの作品を書かれている東野圭吾さんの作品です。
東野さんは大阪生まれで、大阪府立大学の工学部を卒業しておられます。「だからガリレオシリーズ書けたのか!」と納得しました(ガリレオシリーズの主人公は物理学者なので理系)。

さすが東野圭吾、と言わざるを得ない作品でした。この本は520ページと分厚めなのですが、そんなことは関係なく引き込まれました。東野さんは読者を引き込む文を書くのが上手いので、気づけばどんどん
ページをめくっていました。

最初は「新田、態度悪いな」と思っていましたが、どんどんホテルマンらしくなっていくのにグッときました。東野さんが描く、人物の心情描写っていいですよね。

真犯人はホテルに以前来ていた女性客です。その女性は当時妊娠しており、応対したのが山岸でした。女性は恋人が泊まっている部屋を教えるよう、山岸に頼みます。しかし、ホテル側としては誰がどの部屋に泊まっているかを教えるわけにはいきません。そのため、山岸も頼みを断りました。女性はホテルの入口で恋人を待ち伏せすることにしましたが、その日は寒い日でした。一晩中、寒い中にいたため、女性は流産してしまいます。その逆恨みで、犯行に及んだということでした。

この本は最初から最後まで面白いのですが、最後の35ページほどから面白さが最高潮になります。そこからはノンストップで読んでしまいました。

書誌情報

マスカレード・ホテル
著者   ひがしけい
出版社  集英社
レーベル 集英社文庫
ISBN 978-4-08-745206-8
定価   760円+税(税込836円)


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