kintone Café JAPAN 2021で1時間建築をしたときのこと ~磨く編~
さて、最低限の機能が備わり、納品が見えるところまで来ました。この記事では、ソフトウエアがシステムとして成り立つところまでを述べたいと思います。
さあ、ソフトウエアは私のそばに控えていて、人々の間に飛び立つ時を待っています。
さらにブラッシュアップ
ただ、要望の中にいくつかできそうな内容があるので、もっと武器を備えさせましょう。要望は下記のとおりです。
このうち、3に関しては、色を付けてほしいという内容でした。kintoneのプラグインの中にある「条件付き書式プラグイン」を使えば、これは達成できそうです。
棚卸差分が0でない(理論在庫と現品在庫が合わない)とき
赤くフィールドを着色します。
わかりやすいですね!
その他の要望に関しては、少し難しいですが、帳票(データの保存)に関して考えてみます。
思い通りに出力することは叶いませんが、棚卸の結果を保存することはできそうです。ただ時間がない!!
こういうときにも、kintoneならではの逃げ手があります。そう、アプリストアです!!
アプリストアは汎用的に利用されるアプリ構造をワンクリックでインポートできてしまう魔法の道具です! 工数もないしこれしかない!
神アプリ降臨!
棚卸が終わったら、ファイル管理アプリに読み込ませたCSVのファイルを添付しておけば、棚卸の最終的な結果がどうなったのか、記録をつけることができます。
さすがにここまでやればお客様も許してくれる(はず?)
顧客からの突っ込み
そうは問屋が卸さない。ここで顧客よりの突っ込みが入ります。
最初の突っ込みは、商品マスタアプリに作成した一覧のリストに関してです。
用途に合わせて作成された一覧を探すのがめんどくさい!
3つだけやん!
とはお客様には言えないので、いい感じのご回答を。
kintoneのお気に入り機能を利用して、一覧をブックマークする方法。
こちらは、kintoneの利用がいくつかの端末にまたがっていても、kintone側に保存されるため、有効であるという特徴があります。
もう一つはブラウザのブックマークです。
こちらは、kintoneにアクセスしていない状態からでもアクセスが可能であるという特徴があります。ただし、端末がまたがるとブックマークは同期されません。
セッション内では、そのほかに、一覧を増やさない有効な使い方としてブックマークのお話をさせていただいてます。
例えば、あなたが、商品のうち「菓子類」という商品の担当であるとしましょう。そうした場合、ほかの担当商品は見たくないので、下記のように絞り込みを設定します。
ただ、これを毎回実施するのは面倒です。また、菓子類の担当者以外はこの絞り込みは必要ありませんよね。
kintoneは絞り込みの設定内容がURLに記憶されるので、絞り込み表示後の一覧をブックマークすれば、自分専用の一覧を保存することができるのです。
この機能を利用すれば、担当者ごとに一覧をボコボコ量産する必要はありません。
次に突っ込みが入ったのは、このソフトウエアで次の月の棚卸を実施するためには、棚卸アプリのレコードを削除する必要があるのですが、「手順が難しい」というものです。
操作マニュアルが欲しい!!
操作マニュアルなんて作っている余裕はない! そういうときには、kintoneヘルプなんですが、もっとユーザーフレンドリーな素敵機能があります!!それが「ツアーを開始」です!
このご機嫌な機能は各ボタンがどのような機能があるかを順番に表示してくれるものです!
kintoneで作成していてよいところは、全然機能が違うアプリでも、ボタンが同じ操作になるところです。つまり、ユーザが慣れてしまえば直感的に何が起こるかは理解できるのです。
この素敵機能にお客様の注意が向いている間に、進めてしまいましょう。
(手順が難しいという問題を操作方法がわからないという問題にすり替えたことはナイショです。)
無事検収
紆余曲折を経ましたが、なんとか使えるアプリをお客様に(1時間で!)提供することができました。
普通のシステム開発でしたら、1時間ではDB設計して終わりです。(終わりません・・・。)このスピード感がkintoneですよね!
kintoneのパワーを皆さんと共有できて楽しい時間でした。
手綱を引いてくださった森田さん、ありがとうございました。
記事は以上です。お読みいただき、ありがとうございました。
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