節分の日に考える、奇祭はなぜ冬に多いのかーーカーニバルと私的文化人類学
今年2021年の2月2日(火)は節分の日だが、キリスト教の「謝肉祭(カーニバル)」の最終日でもある。今では、欧米の観光資源化しているこのお祭りも、かつては冬の一番厳しい時期に、飲み食いして、バカ騒ぎするお祭りだった。思えば、日本でもなまはげや裸祭りなどの「奇祭」の多くは冬に行われる。なぜ、人間は冬に奇祭を行うのだろうか。
極彩色の衣装をまとい、まくし立てるような躍動感あふれるサンバのリズムに踊り狂う群衆。古代の精霊を思わせる禍々しい異形の者たちの呪術的な行進。国により形は違