モイラ
課金と推しと私。
今月の課金はここまでにする。 その言い放った瞬間、モップルが薄く揺らいだような気がした。 「はぁっ!?な、なにいってるもぷか???それこそ今貢いだ金額を無駄にす…
そこからは、もう見ているしかなかった。 残った自我をフル動員して、メモに事の顛末を書き残した瞬間、全てをモップルに明け渡してしまったのだ。 何がいけなかったのか…
「お、お前は…私がど深夜の配信で生み出してしまった魔の産物…課金を愛し課金に愛された…モップル…」 幻覚を見るほどに追い詰められているのか…私はそっとカウンセリ…
私は、今薄れゆく自我の中この文章を書いている。 そもそもの始まりといえば、推しのSSRピックアップのお知らせだった。 今月の趣味への出費は、もはや食費を凌駕すると…
【伝説のカレー】 橋の上に立っている。 こんなはずじゃなかったと頭を抱えた。 「カレー屋は何処だ。」 辺りは簡素な住宅街だ。 こんな場所にカレー屋があったら、毎日何…
2019年5月18日 18:53
今月の課金はここまでにする。その言い放った瞬間、モップルが薄く揺らいだような気がした。「はぁっ!?な、なにいってるもぷか???それこそ今貢いだ金額を無駄にする行いもぷよ!??」「それは違うよモップル。推しへの課金は、自我を保ってこその行い…画面越しに行われる推しへの愛情表現の一つ…神聖な行いなんだ…」「きもちわるすぎるもぷ。」「だから!!だからこそ!!身を滅ぼすような課金の仕方
2019年5月18日 18:36
そこからは、もう見ているしかなかった。残った自我をフル動員して、メモに事の顛末を書き残した瞬間、全てをモップルに明け渡してしまったのだ。何がいけなかったのか…。私は、我慢弱く、わがままな女神だ!と開き直ったのがいけなかったのか。モップルという存在により、するするとガチャにお金が溶けていく様をただ見ている。推しのSSRは、来ない。モップルが楽しげに、追課金もぷねと笑う。ま
2019年5月18日 18:02
「お、お前は…私がど深夜の配信で生み出してしまった魔の産物…課金を愛し課金に愛された…モップル…」幻覚を見るほどに追い詰められているのか…私はそっとカウンセリングの予約フォームを開こうとした。「別に病んでるわけではないもぷぅ。誰にでもある欲望をわかりやすく可視化した存在がモップルもぷよ…?自分の欲望を否定するつもりもぷか??」そのあと続けてモップルは言う。「人間の形をしたものの三大
2019年5月18日 17:37
私は、今薄れゆく自我の中この文章を書いている。そもそもの始まりといえば、推しのSSRピックアップのお知らせだった。今月の趣味への出費は、もはや食費を凌駕するところまできている。(だいたいカエルの軍曹と同じ理由の出費…俺がガンダムだ…)推しのSSR ピックアップは、先月のイベントで来たので、今月はなにもないと踏んでいたのだ。だから課金分の割り振りも、趣味に費やした…なのにだ!!ピ
2019年5月12日 22:19
【伝説のカレー】橋の上に立っている。こんなはずじゃなかったと頭を抱えた。「カレー屋は何処だ。」辺りは簡素な住宅街だ。こんな場所にカレー屋があったら、毎日何処かの夕飯がカレーになる。カレーの匂いはそれだけの魅力が詰まっているのだから。匂い。カレーの匂いがした。意識した途端にぶわっと鼻腔を膨らませる。しかも、3日目の一番幸せな香り。その匂いに導かれるように、私は歩き出していた。