東南アジア移住 その3

の続きです。

Youtubeで、東南アジアで働く、移住するという動画を投稿している
日本人を見ると、彼らの引っ越し先はタイ、フィリピン、マレーシア、
ですね。それとベトナムもか。

で、どうしてシンガポールが出てこないのか考えたことはありますか。
シンガポールが住みにくいからでしょうか。シンガポールだとぜいたくな
生活が出来ないからでしょうか。

シンガポールでも年収2000、3000万円以上の仕事はありますよ。
シンガポールでもプール付き、メイド付きの家に暮らせますよ。

理由は簡単。彼ら、彼女らはシンガポールで高給取りになれる、
経験も、資格も、能力もないから。

将来に期待されて、シンガポールでの雇用にこぎつけても
正規の就労ビザを得られない可能性は低い。
(興味のある方は、シンガポール、ビザ、出身大学 とかで検索
してみて下さい。)

なんとかシンガポールで職を見つけても、ルームシェアという形
でしか、住居を確保できない程度の賃金になるでしょう。

だからタイとか、フィリピンとかマレーシアなのです。現地採用と
いえど、日本人としての待遇を受け、ただ日本語が話せるという
だけで、能力は十人並みにも関わらず、現地人より高い給与を
得て、それで、現地人より良い生活をしている、ただそれだけ
なのです。

気になるのは、彼らが一様に、
自分たちが暮らしている街は(バンコクでも、マニラでも
クアラルンプールでもよいけど)、日本と違って、こんなに発展
していて、毎年毎年、物価が上昇しています、なんて言って、
暮らしている街が経済成長していることを誇らしげに語って
いることです。

暮らしている街、国が経済成長し、国力が増し、物価がどんどん
上昇し、日本とその国との経済格差が縮まれば縮まるほど、
なんの技能もなくただ日本語が話せる日本人というだけで
職を得られた彼ら、彼女たちの暮らしは、相対的に、貧しく
なっていきます。

20年前より、10年前の方が、暮らす住居のグレードがおち、

10年前より、今の方が暮らす住居のグレードが落ち、外食先
として気楽にいけるレストランのグレードが落ち、、、と
なっていくわけです。

もしかすれば、企業にとっても彼ら、彼女らを海外で働かせる
より、日本国内で働かせた方が安くつかえるということもあり
得ます。

日本を飛び出したつもりでも、なんの技能もない彼ら、彼女らは、
どこまでも日本の国力、日本企業の国際競争力に依存しています。

彼ら、彼女らはそこには気が付いていないようです。

ここまで書いておきながらですが、それでも日本の若者が
海外で自力で就労するというのは賛成です。

ただ気になったので書きました。とりあえずここまで。
東南アジア就労、移住については思うことがいろいろあるので、
また書きます。



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