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大きな主語で語る

225.主語がデカい

ここ最近、SNSをチェックする時間がすくなくなっている。やめようとまでは思わない。でも、以前とくらべたらすこし距離を置いている。

きのう、知人から「突発性難聴になったみたい」とLINEがきた。コロナの影響で仕事にもだいぶ影響が出ていたので、見えないところでストレスをためこんでいたのではないか。大事にしてほしい。

じっさい、いま体調を崩しているひとは多い。ぼくもだいぶよくなったとはいえ、油断をすると蕁麻疹がぶり返す。みんな、この数ヶ月で身も心も疲れ果てているのである。

おそらくそういう精神状態を映す「鏡」が、ここ最近のSNSである。みんな苛立っているのが手に取るようにわかる。

内にこもるタイプのひとは、たぶんもう完全にSNSからはいなくなってしまっていて、恐怖や不安を攻撃的なことばに転化できるようなタイプのひと、いわば「武闘派」だけが残っている感じがする。

そういうとき、たいていひとはデカい主語でものを言う。「わたしは〜」で語ればいいことを「我々は〜」と語りたがる。たんなる自分の主張にすぎないにもかかわらず、「日本人は〜」とか、「男は〜」「女は〜」みたいな語調になりがちだ。

そしてSNSでそういうツイートを見ていると、つい足元をすくったり皮肉ったりしたくなってしまうのである、自分の場合。性格悪し。

だいたい、そんなことでひっそり溜飲を下げたところで自分にとってなんの得もないのである。ホント時間がもったいない。

なので、最近は毒にも薬にもならないような、徹頭徹尾「わたしは〜」でしかないようなツイートをまとめてドサッと投下してコソコソ逃げるようなスタイルに徹している。コロナが明けて、「武闘派」以外のひとが戻ってきたらそのときにはまた考えよう。

ちなみに、きのうのツイートはこんな感じでした。

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