いま体調を崩したり、疲れやすく感じたりしているひとへ。
199.顔面サウナというトレンド
さすがに最高気温32度ともなると、屋外でマスクをし続けるのはしんどくなる。マスクで覆われた顔半分、特に口からあごにかけて汗でぐっしょりである。
しんどいときは、とりあえずなんでもかんでも「フィンランド」にこじつけると少し楽しくなる。生き抜くための、自分なりの処方箋。
そうか、これはサウナなのだ。顔の半分だけ入る新手のサウナ、顔面サウナだ。もう、そういうことにする。
白樺の葉っぱを束ねたもの(ヴィヒタという)でピタピタ顔を叩き、耐えられなくなった頃合いを見はからって顔面を水につける。血行が促進され、きっと夏が終わる頃には肌がトゥルットゥルッになっているにちがいない。
暑すぎてアタマがどうかしてきたとしか思えないが、案外ほんとうになにかよい効果がないともかぎらない。コロンブスだって、アメリカ大陸を発見したのは偶然ではないか。
だぶついたアゴがシュッとなるのをひそかに期待しつつ、ぼくはきょうもマスクをつけて街へ出る。
200.カンカンドリのなぞ
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