今週の日記|マイルールで生きる
1月9日 判断の網の目・夕焼けに
明け方、布団から出ている鼻のあたりがシンシンして目が覚める。外気温はマイナス3度。
今回の寒波は北陸方面でより深刻らしく、富山市では三十数年ぶりに1メートルを超える積雪だという。富山というと、雪が壁のようになった黒部(?)の絵面がまっさきに思い出され豪雪地帯といった印象が強かったのだが、意外にそうでもなかったのだと知る。
どうやら、ひとは知らない物事ほど知っているわずかな例をすべてに当てはめてざっくり理解して済まそうとするものらしい。日本海側はどこでも毎冬雪に埋もれているのだし、フィンランドはみんな乗用車のかわりに冬は犬ぞりで生活している。
むかし、フィンランド人の知り合いが新潟の大雪映像をみながら「かわいそうだね」とつぶやくのを「おまいう」と笑ったことがあったが、気温も湿度も低いフィンランドでは、じつはあんなふうに重い雪がどっさり降り積もるということはほとんどないらしい。
こんな話も聞いた。その人が会社で机を並べるインド人の同僚が、しきりに「日本の夏は暑い、暑い」とこぼすらしい。笑 そういえば、ぼくの韓国人の友人はよく「日本の夏はネバネバする」と言っていた。要は高温多湿ということなのだろうが、「ネバネバする」とは言い得て妙と感心した。
インドの人から日本の夏は暑いなんて言われると、もうほとんど死にたい気分にしかならないが、そのひとがインドのどこで生まれ育ったかも大きいはず。たとえば、紅茶で有名なダージリン地方など、じっさい真夏でも平均気温は20度に届かないくらいなのだ。死ぬのは思いとどまった方がよさそうだ。
物事を眺めるときには、判断しようとしている「ふるい」の網の目がデカすぎないか、まずは見直してみるのが理解の精度を上げるという点では必要という好例。
それにしても、空気が乾いて澄んでいるせいか毎日夕焼けがうつくしい。夕焼け、見てますか?
きれいな夕焼けは、それだけで「今日もおつかれさん」と言ってくれているようでつくづくご褒美だなぁと思う。
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