第2回「喫茶ひとりじかん」
MUJI BASE光が丘にて、第2回「喫茶ひとりじかん」を開催しました。
この日は終日冷たい雨、しかもまるで開始時間に合わせたかのように土砂降りになるという意地の悪い空模様ではありましたが、前回のリピーターに加え新規のお客様も7名(うち男性1名)ご参加いただき、自然に参加者どうし交流が生まれるなごやかな時間となりました。
実は、初めての開催となった前回の参加者は、すでに地域の活動に参加していたり、またどちらかといえばそうした活動に対して積極的な方たちが多い印象でした。
しかし、これまで幾度となく綴っているように(たとえば、下記の記事)、僕らがこの「喫茶ひとりじかん」を始めた理由のひとつに、敷居を低くすることでこうした活動に対して消極的な人たちの参加を促し、その「声」を聴くことで地域の抱える問題を可視化したいという思いがあります。
声の小さな人たちに開かれた居場所、それが喫茶「ひとりじかん」です。
そこで、できるだけ泥臭く、わかりやすくをモットーにつくった前回のフライヤーに対して、今回はあえて説明を最小限にとどめ、雰囲気のみ伝えるようなフライヤーをつくり、ポスティングおよびMUJI com光が丘ゆりの木商店街の店頭への設置を行ったのでした。
デザインを変えることでどのような人が、どの程度来るのだろう、これはそのための「実験」であり、こうしたやり方はある意味カフェを長くやってきたからこその発想といえるかもしれません。
はたして、結果的にはこれが功を奏し、まさに当初の狙い通りの方が今回このフライヤーを目にして足を運んでくださいました。
4年前に引っ越してきたものの知り合いができず、かといって既存のサークル活動に参加するには気後れしてしまい…… と言うその方が、ひとまず僕らの「ひとりじかん」を選んでくださったことは、まさしく僕らの意図が届くべきところに正確に届いたことの証だと感じます。次回もまたお越しいただけるとよいのですが。
ところで、この「喫茶ひとりじかん」では「会話を生むための一粒のたね」のような小さなレクリエーションを用意します。前回は、自分の好きな味と出会うためのコーヒー教室、それにフィンランドについてのお話を僕が担当させて頂きました。
本当のことを言ってしまうと、これ、実は中身はなんでもよいのです。みんながなんとなく集まって、話を聞き、「へぇ〜」とか「ほぉ〜」とか声を上げることで自然と一体感が生まれ、場の空気がゆるみます。それこそが「目的」なので。
今回は、フィンランドから戻ったばかりのスタッフYさんに無茶振りでお願いしたのですが、たくさんの写真をトピックごとにうまくまとめたプレゼンは見事で、さすがはモイのスタッフ陣の中でも最強の「フィンランドおたく」と感心する内容でした。参加した方々からも、質問ふくめてフレッシュな反応が返ってきて、フィンランドに関する魅力も伝わったことと思います。次回は、またちがった感じのレクリエーションを考えます。
さらに、今回よりボランティアのスタッフさんも2名に増え、次回はさらにキメ細やかな対応ができるのではと期待しています。
なお、喫茶「ひとりじかん」に興味をお持ちの方はぜひこちらのウェブサイトもご覧ください。https://kissahitori.tumblr.com/
*残念ながら、会場側の都合により当日の写真は掲載できません。あしからず。