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日々のことば 〜健康・泥臭さ・推敲

あけましておめでとうございます。

寝込むほどではありませんでしたが、年明け早々に風邪を引いたおかげでこの正月は初詣もせずネトフリ三昧な三が日となりました。

ところで、ここ日本には1月1日、つまり「元日」というリセットボタンがあります。実際のところは1/365日にすぎないわけですが、1年にいちど誰しもなんとなく気持ちがあらたまる「強制再起動」の日があるというのはなかなかよいことなのではないかと思っています。

そんな日に、やはり人生をむりやり再起動した26歳の青年の姿を追ったフィンランドのドキュメンタリー映画『365日のシンプルライフ』を観ました。

失恋をきっかけに自分の人生を見つめ直そうとかんがえたペトリ君は、持ち物ぜんぶ(パンツを含む)をトランクルームに預け、1日に1個必要なものを取り出すことに決めるのでした。そうすることで、自分の人生にとってほんとうに必要なモノを見極めようという作戦です。

ペトリ君は言います。「生きるうえで必要なモノはだいたい50個。残りの50個は生活を楽しむため」。この「実験」から彼が導き出した答えは、自分にとってモノは100個もあれば十分だというものでした。

けれども、ここで大事なのは100個が多いとか少ないとかそういった話ではありません。そもそもこの映画じたい、バカげたことにも大真面目で取り組むいかにもフィンランドらしいユーモアを楽しむべき作品であり、同時に自分の身の回りをあらためて見直すきっかけとしての、まさにリセットボタンとしてのはたらきにあるからです。

かくいう僕も、あえて元日にこの映画を観たことで自分の身の回りについてかんがえ、この1年をかけて毎日ひとつずつ自分にとって必要なもの、大切に思うもの、また心に残しておきたいものを見つけてゆくことにしました。

空っぽの旅行鞄を持って旅に出たら、はたして1年後にはどんなおみやげが詰まっているのか?  そんな期待に胸膨らませつつ、2020年のnoteはことばにまつわる旅をテーマに書いてみたいと思います。

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1.健康

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