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岩間 洋介|moicafe.com
2019年10月28日 22:58
ある人たちにとって、カフェとは、いざとなれば逃げ込める避難場所であるらしい。これは、でも別に珍しいことでもなんでもなくて、サードプレイスとか都市のアジールとか、これまでにも繰り返し言われてきたことと変わらない。でも、そのことをつい最近、僕はオカダさんがポツリと漏らしたひとことを通して思い知ったのだった。もう、東京にいる意味がない。moiがなくなると知ったオカダさんは、たしかにそう言ったので
2019年10月17日 07:00
便利なのでつい使ってしまいがちだが、言うまでもなく「居場所」という場所があるわけではない。それは話をわかりやすくするための、まあ、符丁のようなものといっていい。居ることで、そこははじめて居場所になる。居場所をつくるということは、人が行きたいと思い、そこに居たいと感じ、実際に何をするわけでなくただ居られる場所を用意するとともに、そこが「居場所」になるまで耕し続ける不断の営みのことをいう。要す
2019年10月8日 10:53
僕は声が小さい。なので、よく知っている。この世界では、社内会議でも、あるいは他愛のない口喧嘩や定食屋の注文でも、声が大きい者の主張ほど通りやすいということを。この場合、その主張が正しいかどうかはさして重要ではない。その声が「届く」かどうか、それが肝心だ。だいたい、届かない声は何も動かさない。動かさない声は目に見えない。そのため、それは最初からこの世界に存在していないものとして扱われがちであ